Good Cheer(グッドチア) 牝 鹿毛 2022.4.7生 米国・Godolphin生産 馬主・Godolphin Racing LLC 米国・Brad H Cox厩舎
Medaglia d’Oro 黒鹿毛 1999.4.11 種付け時活性値:1.50【22】 |
El Prado 芦毛 1989.2.3 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Lady Capulet 芦毛 1974.4.3 |
★Sir Ivor 1965.5.5 | ||
Cap and Bells 1958.5.21 | |||
Cappucino Bay 鹿毛 1989.2.12 |
Bailjumper 鹿毛 1974.3.28 |
Damascus 1964.4.14 | |
Court Circuit 1964.4.11 | |||
Dubbed In 栗毛 1973.5.31 |
Silent Screen 1967.4.23 | ||
Society Singer 1968.4.24 | |||
Wedding Toast 黒鹿毛 2010.1.23 仔受胎時活性値:0.75【11】 |
ストリートセンス 黒鹿毛 2004.2.23 種付け時活性値:1.25【5】 |
Street Cry 黒鹿毛 1998.3.11 |
Machiavellian 1987.1.31 |
Helen Street 1982.4.4 | |||
Bedazzle 鹿毛 1997.4.5 |
★Dixieland Band 1980.3.20 | ||
Majestic Legend 1985.3.18 | |||
Golden Sheba 栗毛 2002.4.14 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
コロナドズクエスト 栗毛 1995.2.15 種付け時活性値:1.50【6】 |
フォーティナイナー 1985.5.11 | |
Laughing Look 1986.4.16 | |||
Mari’s Sheba 鹿毛 1992.3.7 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
Mari’s Book 鹿毛 1978.5.3 種付け時活性値:1.25【13】 |
||
Sheba Little 栗毛 1984.3.23 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5、Damascus4×5、Mr. Prospector5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Medaglia d’Oro (Sadler’s Wells系) |
ストリートセンス (Mr. Prospector系) |
コロナドズクエスト (Mr. Prospector系) |
Mari’s Book (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Medaglia d’Oro | 4.50 (【11】+【7】+【9】+【7】) |
母が米GI2勝馬 (No. 16-h) |
4番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | Good Cheer | 牝3 | 54.9 | Luis Saez | 1:50.15 | Brad H Cox | 1 |
2 | 4 | Drexel Hill | 牝3 | 54.9 | Ben Curtis | 2 1/4 | D Whitworth Beckman | 11 |
3 | 13 | Bless The Broken | 牝3 | 54.9 | John R Velazquez | 1 1/4 | William Walden | 8 |
4 | 9 | Tenma | 牝3 | 54.9 | Juan J Hernandez | 3 1/4 | Bob Baffert | 3 |
5 | 12 | Anna’s Promise | 牝3 | 54.9 | Junior Alvarado | 3 | Carlos A David | 10 |

例年ケンタッキーダービー(米GI)前日に行われる”Lilies for the Fillies”。ユリを賭けた3歳牝馬たちのレース、2025年の一戦を制したのは現地で6/5、日本風のオッズであれば2.2倍の単勝1番人気に推されたGood Cheer。13頭立てを道中7番手あたりを追走し、徐々に位置を押し上げて直線で外からねじ伏せるようにして先頭に立つと、後はGood Cheerとルイス・サエス騎手の二人舞台。水の浮いたチャーチルダウンズのダート馬場を滑るようにして駆けると、最後は後方からの差し脚を見せた11番人気のDrexel Hill(2022.4.28)を2と4分の1馬身差抑えたところがゴールポスト。Good Cheer、2024年8月のデビュー以来7戦7勝、無敗でケンタッキーオークス馬の栄誉を蹄中に収めたのでした。
Good Cheerの父Medaglia d’OroはRachel Alexandra(2006.1.29)、Plum Pretty(2008.3.4)に続いて産駒3頭目のケンタッキーオークス勝ち馬となりました。Medaglia d’Oroの種牡馬としての初年度産駒であるRachel Alexandraはケンタッキーオークスで20と4分の1馬身差の大圧勝を収め、牝馬として85年ぶりにプリークネスSを制するなど傑出した女傑として父の名を高めました。Good CheerはMedaglia d’Oroの産駒17世代目で22歳時交配の時の仔ですが、活力は依然失われておらず、Good Cheerと同じ2022年生まれ世代からブリーダーズフューチュリティS(米GI)を制した牡馬East Avenue(2022.2.4)も輩出しています。サスガはSongbird(2013.4.30)やGolden Sixty(2015.10.14)も送り出した名種牡馬というところ。また今回のケンタッキーオークス2着のDrexel HillはBolt d’Oro(2015.3.17)の仔でMedaglia d’Oroの直孫です。

では、以下にGood Cheerの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Mari's Sheba 1992.3.7 3勝 |Congaree 1998.4.20 12勝 ハリウッドゴールドC(米GI) シガーマイル(米GI)2回 カーターH(米GI) スワップスS(米GI) ウッドメモリアルS(米GII) サンアントニオH(米GII) サンパスカルH(米GII) デルマーBCS(米GII) ローンスターパークH(米GIII)ほか |Golden Sheba 2002.4.14 不出走 ||Wedding Toast 2010.1.23 8勝 ベルデイムS(米GI) オグデンフィップスS(米GI) ラフィアンS(米GII) カムリーS(米GIII)ほか |||Good Cheer 2022.4.7 (本馬) ケンタッキーオークス(米GI) フェアグラウンズオークス(米GII) レイチェルアレクサンドラS(米GII) ゴールデンロッドS(米GII) |Sangaree 2005.2.10 4勝 トリプルベンドH(米GI)2着 カリフォルニアンS(米GII)2着 マーヴィンリロイH(米GII)2着 ハルズホープS(米GIII)2着 ボールドルーラーH(米GIII)2着
Good Cheerの牝系は16号族h分枝系。母Wedding ToastはベルデイムS、オグデンフィップスSと米国の古馬牝馬限定GI2勝の活躍馬。また大伯父CongareeはハリウッドゴールドC、シガーマイル2回、カーターH、スワップスSと7ハロンから10ハロンまでの距離で米GI5勝を挙げた名馬。その父アラジ(1989.3.4)が8歳時交配のミニモの遺伝を受けたCongareeは、アラジが種牡馬として送り出した最高傑作でした。近親馬からは古馬になってから真価を発揮する牝系のように見えますので、Good Cheerも3歳時のみならず4歳以降も楽しみですね。
負け無しでケンタッキーオークスを制したGood Cheer。ブラッド・コックス厩舎の先輩であるMonomoy Girl(2015.3.26)の蹄跡を思えば、次走はベルモントS(米GI)の前日に開催される6月のエイコーンS(米GI)あたりになるかとも思いますが、果たして。ともあれ、消耗戦となったであろうケンタッキーオークスの疲れを癒やしてください。13頭の牝馬たち、そして関わる人々、本当にお疲れ様でした。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。