Journalism(ジャーナリズム) 牡 鹿毛 2022.2.6生 米国・Don Alberto Corporation生産 馬主・Bridlewood Farm, Don Alberto Stable Et Al 米国・Michael McCarthy厩舎
Curlin 栗毛 2004.3.25 種付け時活性値:0.25【17】 |
Smart Strike 鹿毛 1992.5.21 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
Classy ‘n Smart 鹿毛 1981.5.20 |
Smarten 1976.4.17 | ||
No Class 1974.3.30 | |||
Sherriff’s Deputy 鹿毛 1994.3.6 |
Deputy Minister 黒鹿毛 1979.5.17 |
Vice Regent 1967.4.29 | |
Mint Copy 1970.2.24 | |||
Barbarika 鹿毛 1985.3.9 |
Bates Motel 1979.5.17 | ||
War Exchange 1972.3.24 | |||
Mopotism 鹿毛 2014.1.24 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Uncle Mo 鹿毛 2008.3.10 種付け時活性値:1.25【5】 |
Indian Charlie 鹿毛 1995.3.27 |
In Excess 1987.4.8 |
Soviet Sojourn 1989.4.4 | |||
Playa Maya 黒鹿毛 2000.4.16 |
Arch 1995.1.31 | ||
Dixie Slippers 1995.2.5 | |||
Peppy Rafaela 鹿毛 2009.5.11 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Bernardini 鹿毛 2003.3.23 種付け時活性値:1.25【5】 |
A.P. Indy 1989.3.31 | |
Cara Rafaela 1993.3.30 | |||
Peppy Lapeau 鹿毛 1998.3.24 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
フレンチデピュティ 栗毛 1992.1.30 種付け時活性値:1.25【5】 |
||
Peppy Raja 黒鹿毛 1985.2.25 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
<5代血統表内のクロス:Deputy Minister3×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Curlin (Mr. Prospector系) |
Uncle Mo (フオルテイノ系) |
Bernardini (A.P. Indy系) |
フレンチデピュティ (Deputy Minister系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Uncle Mo (Dixie Slippers) |
4.25 (【7】+【4】+【10】+【12】) |
母が米GII勝ち馬 (No. 19) |
初仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | Journalism | 牡3 | 57.2 | Umberto Rispoli | 1:55.47 | Michael McCarthy | 1 |
2 | 9 | Gosger | 牡3 | 57.2 | Luis Saez | 1/2 | Brendan P Walsh | 7 |
3 | 7 | Sandman | 牡3 | 57.2 | John R Velazquez | 2 1/4 | Mark Casse | 3 |
4 | 1 | Goal Oriented | 牡3 | 57.2 | Flavien Prat | 4 | Bob Baffert | 4 |
5 | 4 | Heart of Honor | 牡3 | 57.2 | Saffie Osborne | 2 | Jamie Osborne | 9 |
Journalism。2025年5月3日に行われた第151回ケンタッキーダービー(米GI)で1番人気に推されたものの、ゴドルフィンの悲願を果たしたSovereignty(2022.2.22)から1と2分の1馬身差の2着。

それから中1週で挑んだ”The Run for the Black-Eyed Susans”、記念の第150回となったプリークネスS。やはり1番人気で臨んだ一戦は9頭立てを道中6番手からの追走。23秒19-46秒66(23秒47)-1分10秒23(23秒57)-1分35秒89(25秒66)という2ハロン毎のラップで流れて迎えたピムリコ・ダートの直線1152フィート(およそ351.13m)。番手先行策から抜け出した芦毛馬Gosger(2022.2.18)を追い駆けようとする後続勢、内ラチ沿いで手応えが無くなったClever Again(2022.2.2)の隣を抜け出そうとしたJournalism、道中4番手から進んでいたGoal Oriented(2022.5.15)が左側、つまりは内ラチ側に盛大にヨレたアオリを完全に喰らい、2頭の間に挟まれる形になりました。が、それでも諦めなかったJournalism。ウンベルト・リスポリ騎手の右ムチに懸命に応えると、最後方からの追い込みを見せたSandman(2022.2.27)と共に伸び、ラスト半ハロンでは不利を受けた馬とは思えない末脚を見せて、最後の最後、ゴールポストで半馬身抜け出しました。物凄い勝負への気概を見せたJournalism、ラストの1.5ハロン19秒58、平均で換算すると1ハロン13秒05の根性比べを制した先にあったのは、ピムリコ・ダート9.5ハロン1分55秒47の末のプリークネスS制覇でした。
Journalismは父Curlinと父仔2代のプリークネスS勝利となりました。北米史上初の1000万ドルホースCurlinは種牡馬としても大成功しており、GI馬となった仔は既に20頭以上、仔のプリークネスS勝ちはExaggerator(2013.2.5)に続く2頭目となりました。

では、以下にJournalismの近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Peppy Raja 1985.2.25 1勝 |Peppy Lapeau 1998.3.24 不出走 ||Songster 2003.3.7 4勝 ウッディスティーヴンズBCS(米GII) ボールドルーラーH(米GIII) ヒルシュジェイコブズS(米GIII)ほか ||Peppy Rafaela 2009.5.11 0勝 |||Mopotism 2014.1.24 3勝 ラカナダS(米GII)ほか ||||Journalism 2022.2.6 (本馬) プリークネスS(米GI) サンタアニタダービー(米GI) サンフェリペS(米GII) ロスアラミトスフューチュリティ(米GII)ほか
Journalismのボトムラインは19号族。母が米GII勝ち馬、大伯父が米Gレース3勝馬とシンプルに近い代に活躍馬見えます。ともあれ曾祖母Peppy Rajaからの流れでは初めてのGI馬となったのがJournalism。
そうしてJournalismと共に殊勲を立てたリスポリ騎手。キンシャサノキセキによる高松宮記念、ルーラーシップによるクイーンエリザベス2世カップと日本でもおなじみのイタリアン。現在は米国を主戦場として騎乗されている中で、今回のプリークネスSが嬉しい米国トリプルクラウンにおける初優勝となりました。Journalismと一緒に諦めずに頑張った末の勝利、おめでとうございました。
プリークネスSを勝ちクラシックホースとなったJournalismは、この後6月7日にサラトガ・ダート10ハロンで行われる第157回ベルモントS(米GI)に向かう模様。150回の記念にして「オールド・ヒルトップ」と呼ばれる現行のピムリコ競馬場の開催としては最後のプリークネスSを制したJournalism。ケンタッキーダービーで先んじられた好敵手との2度目の勝負、再びの10ハロンでの対決の行く末を、東洋の空の下から楽しみにしたいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。


