Puerto Escondido 牡 鹿毛 2013.8.25生 亜国・Haras El Mallin生産 馬主・Facundito 亜国・Pablo E Sahagian厩舎
Hurricane Cat(USA) 鹿毛 2003.3.28 種付け時活性値:0.375 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 鹿毛 1978.4.19 |
★Northern Dancer 1961.5.27 |
South Ocean 1967.4.8 | |||
Terlingua 栗毛 1976.2.7 |
Secretariat 1970.3.30 | ||
Crimson Saint 1969.3.15 | |||
Sky Beauty 鹿毛 1990.2.9 |
Blushing Groom 栗毛 1974.4.8 |
Red God 1954.2.15 | |
Runaway Bride 1962 | |||
メイプルジンスキー 鹿毛 1985.2.5 |
▲Nijinsky 1967.2.21 | ||
Gold Beauty 1979.6.2 | |||
Surf Point(ARG) 鹿毛 1999.10.16 仔受胎時活性値:1.25 |
Louis Quatorze(USA) 鹿毛 1993.3.13 種付け時活性値:1.375 |
Sovereign Dancer 鹿毛 1975.1.24 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Bold Princess 1960.4.20 | |||
On to Royalty 芦毛 1985.4.6 |
On to Glory 1971.4.19 | ||
Royal Ties 1973.5.24 | |||
Surfing(ARG) 鹿毛 1993.10.21 仔受胎時活性値:1.25 |
サザンヘイロー(USA) 鹿毛 1983.2.9 種付け時活性値:0.375 |
Halo 1969.2.7 | |
Northern Sea 1974.3.13 | |||
Surface(ARG) 鹿毛 1984 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
Logical(USA) 鹿毛 1972.4.6 種付け時活性値:0.875 |
||
Sun Cry(ARG) 鹿毛 1975 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×4×5、Bold Ruler5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Hurricane Cat (Storm Cat系) |
Louis Quatorze (Northern Dancer系) |
サザンヘイロー (Halo系) |
Logical (Buckpasser系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Louis Quatorze (Royal Ties) |
6.50 or 4.50 or 2.50 |
半兄が亜国GI勝ち馬 (No. 16-e) |
7番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | Puerto Escondido(ARG) | 牡4 | 60 | Osvaldo A Alderete | 2:29.16 | Pablo E Sahagian | 1 |
2 | 2 | Don Inc(ARG) | 牡5 | 61 | Jorge A Ricardo | 4 | Carlos D Etchechoury | 6 |
3 | 6 | Village King(ARG) | 牡3 | 54 | Gonzalo E Bellocq | クビ | Carlos D Etchechoury | 5 |
4 | 9 | New In Town(BRZ) | 牡4 | 60 | Angelo M De Souza | ハナ | R Solanes | 8 |
5 | 1 | Marcus Aurelius(ARG) | 牡4 | 60 | Juan C Noriega | 3 1/2 | Elvio R Bortule | 10 |
2017年の第130回カルロス・ペレグリーニ大賞。日本では「南米の凱旋門賞」の異名でも知られる亜国の大レース、2017年の一戦を制したのは、1番人気のPuerto Escondidoでした。Puerto Escondidoは、昨年2016年の第129回では15頭立ての15番人気で2着でしたが、2017年は完全に本格化し、ミゲル・アルフレド・マルティネス・デ・オス大賞(亜GI)、コパ・デ・オロ大賞(亜GI)、そしてカルロス・ペレグリーニ大賞とGI3勝の活躍ぶり。Puerto Escondido、カルロス・ペレグリーニ大賞の前走となった同じサンイシドロ芝2400mのコパ・デ・オロ大賞では、やはりDon Inc(2012.9.27)相手に6馬身差の圧勝を収めており、勢いに乗ってこの大一番も4馬身差の快勝でした。
「Puerto Escondido」のキーワードでWeb検索すると、メキシコの都市がヒットしますが、Wikipedia日本語版の記事によると「プエルトエスコンディードはとりわけサーフィンとサーフボードの地として知られる」ということ。なるほど、Puerto Escondidoは、祖母Surfing、母Surf Pointからの連想で、Puerto Escondidoと名付けられたのでしょう。
そんなPuerto Escondidoの本当にごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。
Surf Point 1999.10.16 2勝
|Lange 2008.7.26 2勝 ナシオナル大賞(亜GI)
|Puerto Escondido 2013.8.25 (本馬) カルロス・ペレグリーニ大賞(亜GI) コパ・デ・オロ大賞(亜GI) ミゲル・アルフレド・マルティネス・デ・オス大賞(亜GI)ほか
Puerto Escondidoの半兄Langeは、2011年の第128回ナシオナル大賞、すなわち亜ダービーの勝ち馬です。が、このレースは1位入線のVal Champ(2008.8.21)の斜行によるオブストラクションがあり、2位入線繰り上がりの1着でした。ともあれ、兄弟で亜国の大レースを制していることには相違なく、尊ぶべきは母Surf Pointというところです。
さて、Puerto Escondidoの最優性先祖である母父Louis Quatorzeは、現役時代に7勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第121回プリークネスS(米GI)、ジムダンディS(米GII)、ベンアリS(米GIII)、クレームフレーシュH(現ハルズホープS、米GIII)とグレードレース4勝があります。
そんなLouis Quatorzeの代表産駒を示しておきます。以下、代表産駒と共に示すGレースのレース名および格付けは、いずれも施行当時のものです。
- ブッシュファイヤー(2003.3.19)
→エイコーンS(米GI)、マザーグースS(米GI)、アッシュランドS(米GI) - Mr. Carrea(1999.9.22)
→共和国大統領大賞(伯GI) - Repent(1999.2.20)
→ルイジアナダービー(米GII)、ケンタッキージョッキークラブS(米GII)、リズンスターS(米GIII)、ケンタッキーCジュヴェナイルS(米GIII)ほか - Choctaw Nation(2000.3.3)
→サンディエゴH(米GII)2回ほか - Mi Rey(2001.7.28)
→ミゲルFマルティネス大佐賞(亜GII)、ペドロゴエナガ賞(亜GII)ほか - La Leocadia(2002.7.24)
→ピパーミント賞(亜GII)、ヴィアモンテ将軍賞(亜GIII)、アレナレス将軍賞(亜GIII)ほか - Luis Noveno(2002.11.9)
→ドミンゴSHマルティネス賞(智GII)ほか - Sweet Goodbye(2005.5.17)
→バーバラフリッチーH(米GII) - Luisina Halo(2000.8.17)
→アレナレス将軍賞 - Second of June(2001.6.2)
→ホーリーブルS(米GIII)ほか - Joie de Vivre(2001.10.10)
→デビュータントS(南阿GIII)ほか
代表産駒の筆頭に挙げたブッシュファイヤーは、カタカナ表記のとおり、例によって社台グループにより繁殖牝馬として輸入されています。ただ、なかなか仔に恵まれないようで、2番仔ファイアマーシャル(2010.4.24)の後は不受胎や生後直死が続き、2016年4月13日にアサクサキングス(2004.3.23)との仔が、ようやく生まれました。
なお、Louis Quatorzeの代表産駒で挙げた上記の11頭のうち、Mi Rey、La Leocadia、Luisina Halo、Joie de Vivreの4頭の母父がサザンヘイローです。まま、サザンヘイローは亜国で7年連続首位種牡馬に輝いた大種牡馬ですので母方に入ることも多いと思いますが、Louis Quatorzeとの相性も良かったのでしょう。Puerto Escondidoの母Surf Pointも、正に「Louis Quatorze×サザンヘイロー牝馬」の組み合わせです。
また、亜国牝系馬の活躍は近年の日本でも見られ、昨年2016年の第83回東京優駿(GI)を勝利したマカヒキ(2013.1.28)、第77回菊花賞(GI)&第61回有馬記念(GI)を制したサトノダイヤモンド(2013.1.30)は、共に亜国で継承されている1号族を母系に持ちます。2頭共にサザンヘイローの血を母方に持つ馬ですが、特にサトノダイヤモンドは、祖母父サザンヘイロー、曾祖母父Logicalが、Puerto Escondidoと共通していますね。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。