ダイワメジャー 牡 栗毛 2001.4.8生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・大城 敬三氏 美浦・上原 博之厩舎
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 種付け時活性値:1.50【14】 |
★ Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 黒鹿毛 1958.4.18 |
Turn-to 1951 |
Nothirdchance 1948 | |||
Cosmah 鹿毛 1953.4.4 |
★Cosmic Bomb 1944 | ||
Almahmoud 1947.5.18 ♀ | |||
Wishing Well 鹿毛 1975 |
Understanding 栗毛 1963.2.17 |
★Promised Land 1954.3.31 | |
Pretty Ways 1953.3.21 | |||
Mountain Flower 鹿毛 1964.3.23 |
Montparnasse 1956 | ||
Edelweiss 1959.2.15 | |||
スカーレットブーケ 栗毛 1988.4.11 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
★ ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:0.00【16】 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Lady Victoria 黒鹿毛 1962.2.20 |
Victoria Park 1957.5.10 | ||
Lady Angela 1944 ♀ | |||
スカーレツトインク 栗毛 1971.5.5 仔受胎時活性値:2.00【16】 |
Crimson Satan 栗毛 1959.5.4 種付け時活性値:0.75【11】 |
Spy Song 1943 | |
Papila 1943 | |||
Consentida 鹿毛 1962.4.6 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
Beau Max 鹿毛 1947 種付け時活性値:1.50【14】 |
||
La Menina 栗毛 1958.4.26 仔受胎時活性値:0.75【3】 |
<5代血統表内のクロス:Almahmoud(♀)4×5、Lady Angela(♀)4×5(母方)、Royal Charger5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
サンデーサイレンス (Halo系) |
★ノーザンテースト (Northern Dancer系) |
Crimson Satan (Black Toney系) |
Beau Max (Teddy系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
サンデーサイレンス | 5.75 (【12】+【16】+【8】+【3】) |
半妹ダイワスカーレット (No. 4-d) |
7番仔 (空胎後) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | ダイワメジャー | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 1:58.6 | 2-2-2-2 | 33.9 | 528 [-4] |
上原 博之 | 10 | |
2 | 18 | コスモバルク | 牡3 | 57 | 五十嵐 冬樹 | 1:58.8 | 1 1/4 | 6-7-4-5 | 33.8 | 478 [-2] |
田部 和則 | 1 |
3 | 8 | メイショウボーラー | 牡3 | 57 | 福永 祐一 | 1:59.1 | 2 | 1-1-1-1 | 34.9 | 476 [-10] |
白井 寿昭 | 6 |
4 | 3 | コスモサンビーム | 牡3 | 57 | D.バルジュー | 1:59.3 | 1 1/4 | 5-5-6-5 | 34.1 | 478 [-2] |
佐々木 晶三 | 3 |
5 | 9 | ミスティックエイジ | 牡3 | 57 | 池添 謙一 | 1:59.4 | 3/4 | 8-8-7-8 | 34.0 | 468 [-8] |
飯田 雄三 | 8 |
1F毎の ラップ |
12.1 – 10.9 – 12.3 – 12.2 – 12.2 – 12.5 – 12.0 – 11.6 – 11.3 – 11.5 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.1 – 23.0 – 35.3 – 47.5 – 59.7 – 1:12.2 – 1:24.2 – 1:35.8 – 1:47.1 – 1:58.6 |
上り | 4F 46.4 – 3F 34.4 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | ダイワメジャー | 牡5 | 58 | 安藤 勝己 | 1:58.8 | 2-2-2 | 35.2 | 528 [+2] |
上原 博之 | 4 | |
2 | 10 | スウィフトカレント | 牡5 | 58 | 横山 典弘 | 1:58.9 | 1/2 | 9-7-6 | 34.7 | 484 [+10] |
森 秀行 | 7 |
3 | 15 | アドマイヤムーン | 牡3 | 56 | 武 豊 | 1:59.0 | 3/4 | 10-10-10 | 34.2 | 464 [-6] |
松田 博資 | 2 |
4 | 8 | コスモバルク | 牡5 | 58 | 五十嵐 冬樹 | 1:59.1 | 3/4 | 6-6-6 | 34.9 | 500 [+2] |
田部 和則 | 3 |
5 | 7 | スイープトウショウ | 牝5 | 56 | 池添 謙一 | 1:59.2 | 3/4 | 8-9-9 | 34.6 | 458 [-12] |
鶴留 明雄 | 1 |
1F毎の ラップ |
12.8 – 11.3 – 11.3 – 11.4 – 12.0 – 12.1 – 12.3 – 11.9 – 11.2 – 12.5 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.8 – 24.1 – 35.4 – 46.8 – 58.8 – 1:10.9 – 1:23.2 – 1:35.1 – 1:46.3 – 1:58.8 |
上り | 4F 47.9 – 3F 35.6 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | ダイワメジャー | 牡5 | 57 | 安藤 勝己 | 1:32.7 | 2-2 | 35.1 | 526 [-2] |
上原 博之 | 1 | |
2 | 7 | ダンスインザムード | 牝5 | 55 | 武 豊 | 1:32.8 | クビ | 10-8 | 34.5 | 482 [0] |
藤沢 和雄 | 3 |
3 | 16 | シンボリグラン | 牡4 | 57 | 柴山 雄一 | 1:33.0 | 1 1/4 | 7-5 | 35.0 | 522 [+2] |
畠山 吉宏 | 8 |
4 | 11 | マイネルスケルツィ | 牡3 | 56 | 柴田 善臣 | 1:33.2 | 1 1/4 | 3-3 | 35.5 | 510 [-2] |
稲葉 隆一 | 16 |
5 | 14 | キンシャサノキセキ | 牡3 | 55 | 秋山 真一郎 | 1:33.2 | クビ | 5-5 | 35.3 | 472 [+2] |
堀 宣行 | 5 |
1F毎の ラップ |
12.3 – 10.6 – 11.1 – 12.0 – 11.5 – 11.6 – 11.2 – 12.4 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.3 – 22.9 – 34.0 – 46.0 – 57.5 – 1:09.1 – 1:20.3 – 1:32.7 |
上り | 4F 46.7 – 3F 35.2 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ダイワメジャー | 牡6 | 58 | 安藤 勝己 | 1:32.3 | 4-4 | 34.4 | 532 [前計不] |
上原 博之 | 2 | |
2 | 5 | コンゴウリキシオー | 牡5 | 58 | 藤田 伸二 | 1:32.3 | クビ | 1-1 | 34.8 | 496 [-6] |
山内 研二 | 3 |
3 | 18 | ジョリーダンス | 牝6 | 56 | 秋山 真一郎 | 1:32.7 | 2 1/2 | 5-5 | 34.7 | 476 [-2] |
堀 宣行 | 9 |
4 | 3 | アドマイヤキッス | 牝4 | 56 | 川田 将雅 | 1:32.7 | クビ | 10-8 | 34.4 | 442 [-8] |
松田 博資 | 15 |
5 | 8 | スズカフェニックス | 牡5 | 58 | 武 豊 | 1:32.8 | クビ | 13-12 | 34.3 | 468 [+4] |
橋田 満 | 1 |
1F毎の ラップ |
12.3 – 10.7 – 11.1 – 11.8 – 11.6 – 11.3 – 11.5 – 12.0 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.3 – 23.0 – 34.1 – 45.9 – 57.5 – 1:08.8 – 1:20.3 – 1:32.3 |
上り | 4F 46.4 – 3F 34.8 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | ダイワメジャー | 牡6 | 57 | 安藤 勝己 | 1:32.7 | 3-2 | 34.5 | 528 [-2] |
上原 博之 | 1 | |
2 | 7 | スーパーホーネット | 牡4 | 57 | 藤岡 佑介 | 1:32.7 | クビ | 8-7 | 34.1 | 474 [+4] |
矢作 芳人 | 4 |
3 | 11 | スズカフェニックス | 牡5 | 57 | 武 豊 | 1:32.8 | 1/2 | 14-13 | 33.8 | 468 [+8] |
橋田 満 | 5 |
4 | 12 | アグネスアーク | 牡4 | 57 | 藤田 伸二 | 1:32.8 | クビ | 12-10 | 34.0 | 434 [+4] |
河内 洋 | 2 |
5 | 9 | カンパニー | 牡6 | 57 | 福永 祐一 | 1:33.0 | 1 1/4 | 15-15 | 33.7 | 466 [+6] |
音無 秀孝 | 3 |
1F毎の ラップ |
12.6 – 10.6 – 11.2 – 12.0 – 11.6 – 11.5 – 11.3 – 11.9 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.6 – 23.2 – 34.4 – 46.4 – 58.0 – 1:09.5 – 1:20.8 – 1:32.7 |
上り | 4F 46.3 – 3F 34.7 |
*
私、数多いるサンデーサイレンス産駒の中で最も好きだった栗毛馬はスリリングサンデー(1996.4.10)だったのです。スリリングサンデーが現年齢表記3歳初戦の福寿草特別でトゥザヴィクトリー(1996.2.22)、ナリタトップロード(1996.4.4)を抑えて逃げ切った時は「これはクラシック候補の一角」と思い、8代血統表を手書きしたのも懐かしい思い出です。続く若駒S(OP)でニシノフラワー(1989.4.19)の息子ニシノセイリュウ(1996.3.12)の2着に敗れ、あまつさえ骨折の憂き目に。ターフに戻って来たのは2年以上経過した2001年の5歳春の京都芝2000m。松永幹夫騎手を背にしたスリリングサンデー、超久々もなんのその、サスガに500万下では力が違うとばかりの逃げ切り勝ち。「おお、サスガ」と思ったのですが、その後の夏の北海道シリーズでは芝2600mの1000万下特別を3戦連続で2着…。どうしても勝てなかったところで、手が河内洋騎手に代わった9月の阪神芝2500mの兵庫特別で勝利を収めると、10月の京都芝2400mの鳴滝特別も2分24秒0で連勝。競馬は時計はすべてではありませんが、鳴滝特別の勝ち時計は翌日同期のテイエムオペラオー(1996.3.13)が制した京都大賞典(GII)よりも速い勝ち時計。ただ、その速い時計での鳴滝特別勝ちが、結果的にスリリングサンデーの最後の勝利となりました。
という訳で、スリリングサンデーの全弟となるダイワメジャー。私にとっては血統的背景から気になる馬であったのは当然で、そしてまた新馬戦のパドックで腹這いになるなど、挙動からも注目を集めた栗毛の流星。その持って生まれた素質が「超大器」であったのは↑で示したGI5勝で大いに示されたのでした。そしてまた、3歳秋に重症化した喘鳴症の手術を受けた後にGI4勝を挙げたのは「お見事」の一言に尽きます。ノド鳴りは兄スリリングサンデーも抱えていて、またダイワメジャーと同い年のハーツクライ(2001.4.15)も症状に苦しめられたことでも知られたように、サンデーサイレンスの仔に顕著に見られた疾病ですが、ダイワメジャーの復帰後の活躍は本当に素晴らしかった。ダイワメジャー自身、厩舎関係者、社台ホースクリニックを含む牧場関係者、オーナーサイド、そしてレースで手綱を取った騎手。馬人が一体となった「頑張り」がもたらした、天皇賞・秋以降のGI勝ちの積み重ねであったと思います。
そうしてダイワメジャーは京都の池の周りを走るマイルGIであるマイルチャンピオンシップでは3年連続出走で2着、1着、1着。すんでのところで勝利を逃した1回目、4歳時の2005年は勝った同い年のハットトリック(2001.4.26)からタイム差なしの「ハナ」差の2着。2回目、5歳時の2006年はやはり同い年の桜花賞(GI)馬ダンスインザムード(2001.4.10)を「クビ」差抑えて天皇賞・秋からのGI連勝。天皇賞・秋とマイルチャンピオンシップの連勝は、1987年のニッポーテイオー(1983.4.21)以来19年ぶりのことでした。3回目、最後の勝利となった6歳時の2007年は差し迫ったスーパーホーネット(2003.3.20)とのタイム差なしの勝負を「ハナ」だけ凌いでマイルGI3連勝。1回目の2005年のマイルチャンピオンシップ2着時に、関西テレビ放送の解説者であった大坪元雄さんが「ダイワメジャーはノドが鳴る馬だけに池の周りを走る京都は良い」というようなことをおっしゃっていた記憶があるのですが、たしかに、京都を走るダイワメジャーは、その強さを存分に発揮していてくれたようにも思います。
ともあれ、中央4場すべてで重賞勝ちを収めていて、うち3場でGI勝ちと、どこの競馬場で走っても強かったダイワメジャー。特に相手に詰め寄られた時の「負けるかい!!」という気概が超一級品で、古馬になってからのGI4勝はいずれもコンマ1秒差以内を勝ち切ってのもの。タイム差なしの好勝負を演じ、勝ち続けてくれたダイワメジャー。21世紀最初のディケイドを飾るスーパーホースの1頭は、私にとっても思い出深い、忘れがたき名マイラーです。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
[ダイワメジャー(2001.4.8)の主な競走成績]
- 天皇賞・秋(GI)、皐月賞(GI)、安田記念(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)2回、毎日王冠(GII)、マイラーズC(GII)、ダービー卿チャレンジT(GIII)
- マイルチャンピオンシップ(GI)、中山記念(GII)、関屋記念(GIII)
- 有馬記念(GI)2回、ドバイデューティフリー(UAE・GI)、毎日王冠(GII)、スプリングS(GII)
通算28戦9勝、2着4回、3着5回。
*
このサイトの管理人、ダイワメジャーが勝った天皇賞・秋の前日から、珍しく馬券の調子が良かったらしい。
プリサイスマシーン(1999.3.13)が14番人気を跳ね返して制したスワンS(GII)の単勝を買っていて、そのまま天皇賞の軍資金になったそうです。
で、ダイワメジャーとスウィフトカレント(2001.4.9)で決まった天皇賞の馬連を買っていて「よっしゃあ!!」となったって。