第77回菊花賞(GI)の勝ち馬。

Result

サトノダイヤモンド 牡 鹿毛 2013.1.30生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・里見治氏 栗東・池江泰寿厩舎

サトノダイヤモンド(2013.1.30)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963.3.16
Highclere 1971
マルペンサ(ARG)
鹿毛 2006.9.10
仔受胎時活性値:1.375
Orpen(USA)
鹿毛 1996.5.20
種付け時活性値:0.375
Lure
鹿毛 1989.5.14
Danzig 1977.2.12
Endear 1982.3.26
Bonita Francita
鹿毛 1987.5.10
Devil’s Bag 1981.2.19
Raise the Standard 1978.3.31
Marsella(ARG)
黒鹿毛 1997.10.21
仔受胎時活性値:2.00
サザンヘイロー(USA)
鹿毛 1983.2.9
種付け時活性値:1.375
Halo 1969.2.7
Northern Sea 1974.3.13
Riviere(ARG)
栗毛 1978
仔受胎時活性値:0.50
Logical(USA)
鹿毛 1972.4.6
種付け時活性値:1.375
Talonada(ARG)
栗毛 1958
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Halo3×5×4、Northern Dancer5×5×5>

サトノダイヤモンド(2013.1.30)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Orpen
(Danzig系)
サザンヘイロー
(Halo系)
Logical
(Buckpasser系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サザンヘイロー
(Northern Sea)
4.625 母が亜国GI3勝
(No.1-w)
初仔

*

第77回菊花賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 サトノダイヤモンド 牡3 57 C.ルメール 3:03.3    34.1 498
[-2]
池江泰寿 1
2 11 レインボーライン 牡3 57 福永祐一 3:03.7 2 1/2 34.2 444
[+2]
浅見秀一 9
3 13 エアスピネル 牡3 57 武豊 3:03.7 ハナ 34.6 478
[+2]
笹田和秀 6
4 6 ディーマジェスティ 牡3 57 蛯名正義 3:03.8 クビ 34.5 482
[+6]
二ノ宮敬宇 2
5 8 ミッキーロケット 牡3 57 和田竜二 3:04.0 1 1/2 34.6 472
[+4]
音無秀孝 4

皐月賞(GI)3着、東京優駿(GI)2着、そして菊花賞1着。サトノダイヤモンド、ハイレベル世代の戦いの中で「最も強い馬が勝つ」菊花賞を制して、春の惜敗の無念を晴らしました。そうして、里見治オーナーにはGI初勝利を、クリストフ・ルメール騎手には日本のクラシック初制覇をプレゼントしました。

サトノダイヤモンドという馬は、500kg前後の大型馬ではありますが、手先の素軽い走りで、重苦しさを全く感じさせません。そして、いつもとても落ち着いています。ああいう余裕のある走りができる馬は、やはり大物なのでしょう。タイプは全然違うのですが、素軽い大型馬ということでは、古のトウショウボーイ(1973.4.15)を思い浮かべてしまいます。

名前を出して気が付いてみれば、サトノダイヤモンドとトウショウボーイは同じ1号族w分枝系をボトムラインに持つ馬どうし。という訳で、以下にサトノダイヤモンドのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Riviere 1978 5勝
|Ritz 1984 5勝 コンスタンテR.テュルテュリエリョ賞(宇GIII) サランジ賞(宇GIII) エンサヨ大賞(宇GI)2着ほか
|Charlotte Amalie 1985.9.21 2勝 オラバリア賞(亜GIII)
|Cagliari 1989.8.30 4勝 ペドロゴエナガ賞(亜GII)2着 イシドロアランブル賞(亜GII)2着 ブエノスアイレス州JC賞(亜GII)2着ほか
|La Costa Azul 1990.9.4 3勝 亜1000ギニー(GI) サラブレッド所有者協会賞(亜GIII)ほか
||Lac Azur 1998.10.23 7勝 亜グランクリテリウム(亜GI) ブラジル連邦共和国賞(亜GIII)ほか
|Marsella 1997.10.21 0勝
||Marsigliese 2005.9.10 4勝 ディエゴホワイト賞(亜GIII) R.&E.フェルナンデスゲリコ賞(亜GII)2着
||マルペンサ 2006.9.10 5勝 コパ・デ・プラタ大賞(銀杯)(亜GI) ヒルベルトレレナ大賞(亜GI) クリアドレス大賞(亜GI)ほか
|||サトノダイヤモンド 2013.1.30 (本馬) 菊花賞(GI) 神戸新聞杯(GII) きさらぎ賞(GIII)

近親に活躍馬が多く見えますね。母マルペンサは亜国5勝でGI3勝の名牝です。戦績を辿ると、満4歳を迎えた以降に本格化を果たし、GI3勝を遂げています。実が入ってから良さを見せる牝系ならば、サトノダイヤモンドのこれからに更なる期待が掛かります。

*

皐月賞馬ディーマジェスティ(2013.3.24)、ダービー馬マカヒキ(2013.1.30)、菊花賞馬サトノダイヤモンド。

三冠を分けたディープインパクト産駒たちの戦いは、まだまだ続いて行きます。そしてまた、クラシックでは脇を固める側に回った馬たちの巻き返しにも、期待したいもの。

「やっぱり競馬は楽しい」と、改めて思った、2016年のクラシック戦線でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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