ミッキーロケット 牡 鹿毛 2013.3.3生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・野田みづき氏 栗東・音無秀孝厩舎
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 種付け時活性値:0.75 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
Miesque 鹿毛 1984.3.14 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Pasadoble 1979.4.1 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.3.23 |
ラストタイクーン 黒鹿毛 1983.5.9 |
トライマイベスト 1975.4.28 | |
Mill Princess 1977.5.21 | |||
Pilot Bird 鹿毛 1983.2.9 |
★Blakeney 1966.3.28 | ||
The Dancer 1977.3.31 | |||
マネーキャントバイミーラヴ 鹿毛 2006.2.8 仔受胎時活性値:1.50 |
Pivotal 栗毛 1993.1.19 種付け時活性値:1.00 |
Polar Falcon 黒鹿毛 1987.6.1 |
Nureyev 1977.5.2 |
Marie d’Argonne 1981.3.21 | |||
Fearless Revival 栗毛 1987.3.3 |
Cozzene 1980.5.8 | ||
Stufida 1981.3.12 | |||
Sabreon 鹿毛 1997.5.11 仔受胎時活性値:2.00 |
★Caerleon 鹿毛 1980.3.27 種付け時活性値:0.00 |
Nijinsky 1967.2.21 | |
Foreseer 1969.4.12 | |||
Sabria 黒鹿毛 1991.4.7 仔受胎時活性値:1.25 |
Miswaki 栗毛 1978.2.22 種付け時活性値:1.00 |
||
Flood 黒鹿毛 1983.4.17 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector3×5、Nureyev4×4、Northern Dancer5×5×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
キングカメハメハ (Mr. Prospector系) |
Pivotal (Nureyev系) |
★Caerleon (Nijinsky系) |
Miswaki (Mr. Prospector系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Pivotal (マネーキャントバイミーラヴ) |
6.50 |
母が英GI3着馬 (No. 4-n) |
3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | ミッキーロケット | 牡5 | 58 | 和田竜二 | 2:11.6 | 35.8 |
476 [-4] |
音無秀孝 | 7 | |
2 | 13 | ワーザー | せん7 | 58 | H.ボウマン | 2:11.6 | クビ | 35.3 |
446 [-27] |
J.ムーア | 10 |
3 | 2 | ノーブルマーズ | 牡5 | 58 | 高倉稜 | 2:12.1 | 3 | 36.1 |
490 [0] |
宮本博 | 12 |
4 | 10 | ヴィブロス | 牝5 | 56 | 福永祐一 | 2:12.1 | クビ | 36.0 |
440 [前計不] |
友道康夫 | 3 |
5 | 8 | ダンビュライト | 牡4 | 58 | 武豊 | 2:12.3 | 1 1/4 | 36.4 |
480 [+12] |
音無秀孝 | 5 |
2018年の第59回宝塚記念。「オペラオーが後押ししてくれたと思います」 。テイエムオペラオー(1996.3.13)と共に臨んだ2001年の第42回宝塚記念2着が2001年6月24日。あの時はメイショウドトウ(1996.3.25)による松本好雄オーナーと安田伊佐夫厩舎の悲願のGI初制覇でした。そうして幾星霜流れて、2018年6月24日。テイエムオペラオーの、関西におけるGIレース最後の出走から、本当に丸17年。和田竜二騎手、テイエムオペラオーによる2001年の第123回天皇賞・春(GI)以来、17年ぶりのJRA・GI制覇となりました。和田騎手は昨日6月23日が満41歳の誕生日。1日遅れではありましたが、自身の手綱により、生まれ日を祝いました。
#余談。レース前のジャニーズ御三方の国歌斉唱も素敵でしたけれど、レース後にジャニーズファンの女性陣がもし残っていたら、ヒーローインタビューに現れた和田騎手の男前ぶりも気になられたのではないかと邪推。41歳の春ですが。
閑話休題。そして何より、ミッキーロケットを褒め称えるべきでしょう。内ラチ沿いの先行策、道中の位置取りの良さから、「竜二、勝てるんちゃうか」と思わずつぶやいてしまいましたが、ミッキーロケット、鞍上の鼓舞に応えて、4コーナーを回った直後に早め先頭に立ったあと、決勝点前で強襲して来たワーザー(2011.10.2)とヒュー・ボウマン騎手を抑え切ったのですから、お見事。黒の帽子、「白、赤星散、白袖」の勝負服、鹿毛馬が稍重の馬場で懸命に脚を伸ばして、ミッキーロケット。和田騎手の技ありの位置取りとロングスパートの指示に応えて、本当に頑張りました。ミッキーロケット自身2017年の日経新春杯(GII)以来となる1年5ヶ月ぶりの勝利、おめでとうございました。
では、以下にミッキーロケットの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Sabria 1991.4.7 不出走
|Sabreon 1997.5.11 1勝
||マネーキャントバイミーラヴ 2勝 ナッソーS(英GI)3着
|||ミッキーロケット 2013.3.3 (本馬) 宝塚記念(GI) 日経新春杯(GII)ほか
|Landseer 1999.2.28 4勝 仏2000ギニー(GI) キーンランドターフマイルS(米GI) コヴェントリーS(英GIII)ほか
|Ikhtyar 2000.3.26 2勝 プリンスオブウェールズS(英GI)3着ほか
|Madonna Dell'Orto 2007.4.4 0勝
||I Can Fly 2015.3.3 愛1000ギニートライアルS(GIII)3着 オーソーシャープS(英GIII)3着
欧米で継承されている4号族n分枝系。大叔父Landseerは、2002年の仏2000ギニーの勝ち馬ですね。そんなLandseerは、エイダン・パトリック・オブライエン厩舎の豪華メンバー世代のひとつである1999年生まれ世代。ステーブルメイトにはロックオブジブラルタル(1999.3.8)、High Chaparral(1999.3.1)、Hawk Wing(1999.3.15)、Black Sam Bellamy(1999.4.21)、Ballingarry(1999.4.13)など、Landseer同様にGIを複数勝った強豪馬が多数いました。
私、和田騎手と同い年なのですが、やはり同い年の人間の活躍は嬉しいものです。和田騎手に久しぶりのJRA・GI制覇をプレゼントしてくれたミッキーロケット。キングカメハメハの仔であり、かつサンデーサイレンス(1986.3.25)を持たない血統構成もあり、今回のGI勝利によって繁殖界入りの切符を掴んだのではないでしょうか。ともあれ、それはもう少し先のお話。ミッキーロケット、春のグランプリホースとして、秋の活躍も期待しています。もちろん、鞍上の和田騎手と共に。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
<参考WEB>
- “世紀末覇王”テイエムオペラオーを偲んで(前編)――和田竜二騎手「あの感触を忘れるわけにはいきません」 – netkeibaライター | 競馬コラム – netkeiba.com
- “世紀末覇王”テイエムオペラオーを偲んで(後編)――「感謝の言葉しか浮かびません。ただ、絶対に…」 – netkeibaライター | 競馬コラム – netkeiba.com
- Ryuji Wadaさんのツイート: “昨日のことのようにあなたの背中の感触があります。 心がえぐられるような悲しみが襲ってきます。 自分にとって大切なこと…大事なことは… 元気に走り回っていたようですね… 先生もあなたらしいと言われてたよ。ありがとうね あなたのおかげでまだここにいます”