レインボーライン 牡 鹿毛 2013.4.1生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・三田昌宏氏 栗東・浅見秀一厩舎
ステイゴールド 黒鹿毛 1994.3.24 種付け時活性値:0.50 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
ゴールデンサッシュ 栗毛 1988.4.23 |
デイクタス 栗毛 1967.4.11 |
Sanctus 1960.2.28 | |
Doronic 1960.3.25 | |||
ダイナサツシユ 鹿毛 1979.3.16 |
ノーザンテースト 1971.3.15 | ||
ロイヤルサツシユ 1966 | |||
レーゲンボーゲン 栗毛 2002.4.7 仔受胎時活性値:0.50 |
フレンチデピュティ 栗毛 1992.1.30 種付け時活性値:0.25 |
Deputy Minister 鹿毛 1979.5.17 |
Vice Regent 1967.4.29 |
Mint Copy 1970.2.24 | |||
Mitterand 鹿毛 1981.2.19 |
Hold Your Peace 1969.1.24 | ||
Laredo Lass 1971.3.19 | |||
レインボーファスト 栗毛 1992.4.17 仔受胎時活性値:0.25 |
レインボーアンバー 栗毛 1986.3.17 種付け時活性値:1.25 |
★アンバーシヤダイ 1977.3.10 | |
イーデンブルース 1974.4.26 | |||
レインボーローズ 鹿毛 1979.4.5 仔受胎時活性値:1.00 |
★フアーストフアミリー 栗毛 1962.2.24 種付け時活性値:0.00 |
||
プテイツトアミ 黒鹿毛 1961.4.29 仔受胎時活性値:0.25 |
<5代血統表内のクロス:ノーザンテースト4×5、Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ステイゴールド (Halo系) |
フレンチデピュティ (Deputy Minister系) |
レインボーアンバー (Northern Dancer系) |
★フアーストフアミリー (Royal Charger系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
レインボーアンバー | 2.00 |
半姉アニメイトバイオ (No. 19) |
7番仔 (7連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | レインボーライン | 牡5 | 58 | 岩田康誠 | 3:16.2 | 35.2 |
452 [-2] |
浅見秀一 | 2 | |
2 | 11 | シュヴァルグラン | 牡6 | 58 | H.ボウマン | 3:16.2 | クビ | 35.8 |
474 [+4] |
友道康夫 | 1 |
3 | 8 | クリンチャー | 牡4 | 58 | 三浦皇成 | 3:16.3 | 1/2 | 35.7 |
488 [+2] |
宮本博 | 4 |
4 | 1 | ミッキーロケット | 牡5 | 58 | 和田竜二 | 3:16.4 | クビ | 35.5 |
480 [-8] |
音無秀孝 | 9 |
5 | 2 | チェスナットコート | 牡4 | 58 | 蛯名正義 | 3:16.5 | 3/4 | 35.9 |
452 [-6] |
矢作芳人 | 7 |
2018年の第157回天皇賞・春。「馬のいない表彰式は寂しい」。レース後の浅見秀一調教師の言を伝える、細江純子さんのインタビューが刺さりました。称えるべき勝ち馬がいない、GIレースの表彰式。私が競馬者の歩みを始めてからでは、初めてのことでした。レインボーライン、出走18頭中ではチェスナットコート(2014.5.8)と並び最軽量となる452kgの身体に秘めたど根性を以て、最後の最後でシュヴァルグラン(2012.3.14)を「クビ」だけ差し切りました。そうしてレインボーライン自身のGI初勝利と共に、岩田康誠騎手にはレッツゴードンキ(2012.4.6)で制した2015年の第75回桜花賞(GI)以来、浅見秀一調教師にはレジネッタ(2005.5.11)で制した2008年の第68回桜花賞以来となる、GI制覇を贈りました。ただ、その代償が故障とは……。競馬の神様は、時に、競馬者に厳しい現実を突き付けます。まずはレインボーラインの無事を、ただただ、ただただ祈るばかりです。
では、以下にレインボーラインの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
プテイツトアミ 1961.4.29 1勝
|レインボーローズ 1979.4.5 3勝
||セキテイリュウオー 1989.4.30 金杯(GIII) 東京新聞杯(GIII) 天皇賞・秋(GI)2着2回ほか
||レインボーファスト 1992.4.17 不出走
|||エースインザレース 2000.2.9 4勝 兵庫ジュニアグランプリ(統一GIII) 全日本2歳優駿(統一GI)2着ほか
|||レーゲンボーゲン 2002.4.7 1勝
||||アニメイトバイオ 2007.1.30 3勝 ローズS(GII) 秋華賞(GI)2着 阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnI)2着ほか
|||||パイオニアバイオ 2015.3.3 フローラS(GII)2着
||||ホーマンフリップ 2008.1.13 1勝 ファンタジーS(GIII)2着
||||レインボーライン 2013.4.1 (本馬) 天皇賞・春(GI) 阪神大賞典(GII) アーリントンC(GIII) 菊花賞(GI)2着ほか
仏国生まれのプティットアミを日本の牝系祖とする19号族。レインボーラインの天皇賞・春は、牝系悲願のGI初制覇でもありました。上図で意図的に記載しましたが、大伯父セキテイリュウオーがGI2着2回、伯父エースインザレースが統一GI2着1回、半姉アニメイトバイオがジーワン2着2回、そしてレインボーライン自身もGI2着1回。セキテイリュウオーの1回目の天皇賞・秋2着、1993年の第108回から25年。四半世紀を掛けて成し遂げられた、本当に悲願のGI勝ちでした。こういう牝系をノーザンファームが持たれているところに、企業規模、その裾野の広さを思います。
また、0の理論的な見解を述べると、レインボーラインの最優性先祖は祖母父レインボーアンバー。現役時代に3勝を挙げた同馬は、弥生賞(GII)を勝ち、第50回菊花賞2着、共同通信杯4歳S(現共同通信杯、GIII)2着があります。その父アンバーシャダイが満8歳時の0交配を受けたレインボーアンバー。彼が制した1989年の弥生賞は、泥田のような馬場で行われたレースで、先行2番手から抜け出して、2着ワンダーナルビー(1986.4.4)に1秒7差を着けての大差勝ちでした。そんなレインボーアンバーもまたGI2着にとどまった馬でしたが、ひ孫の代で、一矢報いました。
祈ることしか出来ませんけれど、祈りは無意味ではないことを信じて。一生懸命に走りGI初制覇を遂げたレインボーラインが、どうか無事でありますように。そして、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
#2018/04/29(日)追記。レインボーラインは「右前肢ハ行」だったということ。重篤な症状に至らず、本当に良かった。ゆっくり休んで、また元気な姿を見せてください。