ギヤロツプダイナ 牡 鹿毛 1980.4.25生~2006.2.2没 早来・社台フアーム生産 馬主・(有)社台レースホース 美浦・矢野 進厩舎
★ ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:0.00【8】 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 黒鹿毛 1954.2.11 |
Nearco 1935.1.24 |
Lady Angela 1944 ♀ | |||
Natalma 鹿毛 1957.3.26 |
Native Dancer 1950.3.27 | ||
Almahmoud 1947.5.18 | |||
Lady Victoria 黒鹿毛 1962.2.20 |
Victoria Park 鹿毛 1957.5.10 |
★Chop Chop 1940 | |
Victoriana 1952 | |||
Lady Angela 栗毛 1944 ♀ |
Hyperion 1930.4.18 | ||
Sister Sarah 1930 | |||
アスコツトラツプ 鹿毛 1976.6.10 仔受胎時活性値:0.75【3】 |
★ エルセンタウロ 黒鹿毛 1959.9.1 種付け時活性値:0.00【16】 |
Sideral 鹿毛 1948 |
Seductor 1943 |
Starling 1939 | |||
Planetaria 鹿毛 1953 |
Penny Post 1945 | ||
Crescent 1946 | |||
デイープデイーン 鹿毛 1970.5.22 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Bold Ruler 黒鹿毛 1954.4.6 種付け時活性値:1.75【15】 |
Nasrullah 1940.3.2 | |
Miss Disco 1944 | |||
High Bid 鹿毛 1956.3.10 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
To Market 栗毛 1948 種付け時活性値:1.75【7】 |
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Stepping Stone 鹿毛 1950 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:Lady Angela(♀)3×4(父方)、Nearco4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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★ノーザンテースト (Northern Dancer系) |
★エルセンタウロ (Fairway系) |
Bold Ruler (Nasrullah系) |
To Market (Black Toney系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Bold Ruler (Lady Josephine) |
4.50 (【3】+【5】+【13】+【5】) |
全弟エイシンオーシャン (No. 3-n) |
初仔 |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
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1 | 5 | ギャロップダイナ | 牡5 | 根本 康広 | 1:58.7 | レコード | 矢野 進 | 13 |
2 | 17 | シンボリルドルフ | 牡4 | 岡部 幸雄 | 1:58.8 | 1/2 | 野平 祐二 | 1 |
3 | 6 | ウインザーノット | 牡5 | 柴田 政人 | 1:58.9 | 1/2 | 高松 邦男 | 2 |
3 | 8 | ニホンピロウイナー | 牡5 | 河内 洋 | 1:58.9 | 同着 | 服部 正利 | 3 |
5 | 15 | チェスナットバレー | 牡4 | 郷原 洋行 | 1:59.1 | 1・1/2 | 奥平 真治 | 9 |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | ギャロップダイナ | 牡6 | 柴崎 勇 | 1:35.5 | 矢野 進 | 1 | |
2 | 10 | ホリノカチドキ | 牡4 | 岡部 幸雄 | 1:35.8 | 1・3/4 | 服部 正利 | 6 |
3 | 6 | ロングハヤブサ | 牡5 | 菅原 泰夫 | 1:36.2 | 2・1/2 | 小林 稔 | 3 |
4 | 5 | ドウカンヤシマ | 牡6 | 大塚 栄三郎 | 1:36.7 | 3 | 田中 朋次郎 | 9 |
5 | 11 | トーアファルコン | 牡5 | 河内 洋 | 1:36.7 | アタマ | 服部 正利 | 2 |
1F毎の ラップ |
12.4 – 11.3 – 11.5 – 11.7 – 12.0 – 12.1 – 11.9 – 12.6 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.4 – 23.7 – 35.2 – 46.9 – 58.9 – 1:11.0 – 1:22.9 – 1:35.5 |
上り | 4F 48.6 – 3F 36.6 |
*
ギヤロツプダイナ。かつて関西テレビ放送で放映されていた「私の名馬」という著名人の思い出に残る名馬を紹介する番組において、明石家さんまさんが「私の名馬」として挙げられていました。さんまさんがギヤロツプダイナを意識されたのは1985年、現年齢表記5歳6月の札幌日経賞(OP)だった模様。
出走直後に東信二騎手を振り下ろしてカラ馬の状態になったギヤロツプダイナでしたが、「俺は勝ち方を知っている」とばかりに後方から徐々に進出してラスト200mで先頭に立つとトップでゴール。もちろん競走中止の扱いではありましたが、強い印象を残したギヤロツプダイナ。ただ、人々を本当の意味で驚かせたのは同年10月末の天皇賞・秋。フジテレビの中継で堺正幸アナウンサーに「あっと驚くギャロップダイナ!!」と叫ばせたことでおなじみのこのレースは絶対皇帝シンボリルドルフ(1981.3.13)、マイル王ニホンピロウイナー(1980.4.27)等を向こうに回しての一発大駆け。準オープンの身であり17頭立て13番人気の伏兵だったものの、東京芝2000mで叩き出した1分58秒7は当時の日本レコードであり、伊達や酔狂では刻めない走破時計でした。
一躍名を馳せたギヤロツプダイナ、翌1986年の現年齢表記6歳時に1番人気で安田記念を制したことで、その実力が本物であることを改めて示しました。そうしてGI2勝の金看板を背負って仏国遠征も行ったギヤロツプダイナでしたが、8月のジャック・ル・マロワ賞(仏GI)ではLirung(1982.3.5)の12着、9月のムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)ではSonic Lady(1983.2.15)の10着。戦った相手の名前を見ると前者が独国の歴史的名マイラー、後者がNureyev(1977.5.2)の代表産駒の1頭と相手が強かったこともあるでしょう。帰国後、連覇を狙った天皇賞・秋ではサクラユタカオー(1982.4.29)の4着、日本代表の1頭として出走したジャパンカップ(GI)ではJupiter Island(1979.2.23)の10着だったギヤロツプダイナ。ただ「あっと驚く」ところを改めて見せてくれたのは、12頭立て11番人気で臨んだ有馬記念(GI)。冠名ダイナ&ノーザンテースト産駒丼となった一戦で、しっかりダイナガリバー(1983.3.23)の2着に入り、ちゃっかりダイナガリバーと一緒に口取り式で記念撮影にも加わったのでした\(^o^)/
1980年代を飾る稀有な個性派であったギヤロツプダイナ。管理された矢野進調教師のコメントを引いて、結びとしておきます。
管理した矢野進は1999年に雑誌『Sports Graphic Number』が行ったアンケートにおいて、自身が手がけた最強馬としてギャロップダイナを挙げ、「ダイナアクトレスのイメージが強いかもしれないが、この馬のほうが上」と回答している
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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[ギヤロツプダイナ(1980.4.25)の主な競走成績]
- 天皇賞・秋(GI)、安田記念(GI)、東京新聞杯(GIII)
- 有馬記念(GI)、フェブラリーH(GIII)
- 京王杯スプリングC(GII)
通算42戦10勝、2着10回、3着4回。
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なんやまた始まった新企画ですが「五十音にて名馬を辿る」シリーズの姉妹編らしいです。


ほうほう。「濁音・半濁音にてGI馬を辿る」ということは、GI馬だけを紹介するということやね。

ええ。ただ、五十音ほどには紹介する頭数は増えず、全16回を予定しているそうです。

そうか。なにはともあれ、新シリーズもよろしゅうお願いいたします。