思い出のGI1勝馬を辿る(其の拾)-カルストンライトオ(1998.5.3)-

2002年 アイビスサマーダッシュ(GⅢ) | カルストンライトオ | JRA公式 https://youtu.be/30oedjCKvv0Series
2002年 アイビスサマーダッシュ(GⅢ) | カルストンライトオ | JRA公式 https://youtu.be/30oedjCKvv0

カルストンライトオ 牡 黒鹿毛 1998.5.3生 浦河・大島牧場生産 馬主・清水貞光氏 栗東・大根田裕之厩舎

カルストンライトオ(1998.5.3)の4代血統表
ウォーニング
青鹿毛 1985.4.13
種付け時活性値:1.00【12】
Known Fact
黒鹿毛 1977.3.15
In Reality
鹿毛 1964.3.1
Intentionally 1956.4.2
My Dear Girl 1957.2.17
Tamerett
黒鹿毛 1962.2.17
Tim Tam 1955.4.19
Mixed Marriage 1952
Slightly Dangerous
鹿毛 1979.4.8
Roberto
鹿毛 1969.3.16
▲Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Where You Lead
栗毛 1970.4.23
★Raise a Native 1961.4.18
Noblesse 1960
オオシマルチア
黒鹿毛 1990.5.2
仔受胎時活性値:1.75【7】
クリスタルグリツターズ
鹿毛 1980.5.30
種付け時活性値:0.25【9】
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
Tales to Tell
鹿毛 1967.3.18
Donut King 1959.2.8
Fleeting Doll 1961.3.15
オオシマスズラン
鹿毛 1978.5.5
仔受胎時活性値:0.75【11】
カウアイキング
黒鹿毛 1963.4.3
種付け時活性値:1.50【14】
Native Dancer 1950.3.27
Sweep In 1942
ネバージヨオー
栗毛 1969.6.2
仔受胎時活性値:2.00【8】
ネヴアービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:0.00【8】
グンシン
栗毛 1959.6.21
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:Native Dancer4×5>

カルストンライトオ(1998.5.3)の0の理論的総括
母父祖母父曾祖母父
ウォーニング
(Intent系)
クリスタルグリツターズ
(Blushing Groom系)
カウアイキング
(Native Dancer系)
ネヴアービート
(Never Say Die系)
形相の遺伝料の遺伝牝系母の何番仔?
カウアイキング
(オオシマスズラン)
4.75
(【7】+【11】+【8】+【9】)
祖母が重賞勝ち馬
(No. 10-b ボニーナンシー系)
2番仔
(2連産目)

*

2002年の第2回アイビスサマーダッシュ(GIII。新潟芝1000m)の結果(上位5頭)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
112カルストンライトオ牡456大西 直宏0:53.7レコード31.9496
[0]
大根田 裕之2
25ブレイクタイム牡556松永 幹夫0:54.0231.8570
[+12]
山本 正司1
34タイキメビウス牝554小林 久晃0:54.5331.7474
[+8]
高橋 祥泰5
43インターサクセス牡656池田 鉄平0:54.63/432.2504
[+2]
浅野 洋一郎4
513サザンクロスビコー牝454天間 昭一0:55.1332.6432
[-6]
堀井 雅広13
2002年の第2回アイビスサマーダッシュ(GIII。新潟芝1000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.0 – 9.8 – 10.2 – 9.6 – 12.1
ラップの
累計タイム
12.0 – 21.8 – 32.0 – 41.6 – 53.7
上り4F 41.7 – 3F 31.9

*

2004年の第4回アイビスサマーダッシュ(GIII。新潟芝1000m)の結果(上位5頭)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
15カルストンライトオ牡656大西 直宏0:53.931.9500
[0]
大根田 裕之1
212タカオルビー牝454吉田 豊0:54.4332.2470
[+2]
柴崎 勇3
39ネイティヴハート牡656石崎 隆之0:54.4クビ31.9500
[+6]
大山 一男4
41ホワットアリーズンせん756中舘 英二0:54.61 1/232.3518
[+4]
加藤 征弘6
52ドローアウター牡456後藤 浩輝0:54.7クビ32.6546
[+8]
山本 正司7
2004年の第4回アイビスサマーダッシュ(GIII。新潟芝1000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
11.9 – 10.1 – 10.2 – 10.5 – 11.2
ラップの
累計タイム
11.9 – 22.0 – 32.2 – 42.7 – 53.9
上り4F 42.0 – 3F 31.9

*

2004年の第38回スプリンターズS(GI。中山芝1200m)の結果(上位5頭)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
15カルストンライトオ牡657大西 直宏1:09.91-136.3498
[-2]
大根田 裕之5
21デュランダル牡557池添 謙一1:10.6416-1435.8452
[-6]
坂口 正大2
312ケープオブグッドホープせん657B.プレブル1:10.6クビ9-936.4540
[前計不]
D.オートン8
416ウインラディウス牡657田中 勝春1:10.81 1/412-1236.4512
[-2]
藤沢 和雄7
515シルキーラグーン牝455柴田 善臣1:10.8ハナ6-636.8456
[0]
池上 昌弘12
2004年の第38回スプリンターズS(GI。中山芝1200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.0 – 10.6 – 11.0 – 11.5 – 11.8 – 13.0
ラップの
累計タイム
12.0 – 22.6 – 33.6 – 45.1 – 56.9 – 1:09.9
上り4F 47.3 – 3F 36.3

2004年の第38回スプリンターズS。1番人気に推されたのはウォーニング産駒のサニングデール(1999.4.1)でしたが、雨と不良馬場に祟られたのか後方のまま。けれど、ウォーニング産駒が沈んでも、勝ったのもウォーニング産駒のカルストンライトオでした。現在も残る芝1000mの日本レコード53秒7を誇った稀代の快速、雨中でもスイスイと飛ばすと、あれよあれよの逃走劇で、中山の直線310mを向いたところでは完全にセーフティリード。黄色のメンコを着けた黒鹿毛の大作、実は清水久詞調教師のお父様である清水貞光氏の勝負服「白、青袖赤二本輪、赤鋸歯形」をまとった大西直宏騎手を乗せて、傘が揺れた中山競馬場のスタンドの前で鮮やかな4馬身差勝ちを魅せてくれました。

中山競馬場の不良馬場でのGI(級)レースの勝利と言えば、本WEBサイトで紹介している馬ではハワイアンイメージ(1977.5.22)がいます。カルストンライトオとハワイアンイメージの共通点は、母方にカウアイキングの血を持っていることですね。米国血脈のカウアイキングが小回りの不良馬場で活きたというところでしょうか。

Kauai King
Maryland Thoroughbred Hall of Fame, a joint venture from the Maryland Horse Breeders Assoc., Maryland Racing Media Association, Maryland Jockey Club.

それにしても、21世紀に入ってからの日本のGIレースにおいて、直父系Matchem(1748)系の馬が1番人気に推されて敗れたものの、それでも同父のMatchem系の馬が勝利を収めるとは……。2004年は春の第34回高松宮記念(GI)をサニングデールが制しており、春秋のスプリントGIをウォーニング産駒が制するという稀有な年でした。

という訳で「思い出のGI1勝馬を辿る」シリーズの次回である「思い出のGI1勝馬を辿る(其の拾壱)」ではサニングデールの記事をお届けしたのでした^^;

思い出のGI1勝馬を辿る(其の拾壱)-サニングデール(1999.4.1)-
サニングデール 牡 黒鹿毛 1999.4.1生 静内・タイヘイ牧場生産 馬主・後藤繁樹氏 栗東・瀬戸口勉厩舎

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[カルストンライトオ(1998.5.3)の主な競走成績]

  1. スプリンターズS(GI)、アイビスサマーダッシュ(GIII)2回
  2. 阪急杯(GIII)
  3. セントウルS(GIII)2回、函館スプリントS(GIII)、アイビスサマーダッシュ(GIII)、ファルコンS(GIII)

通算36戦9勝、2着4回、3着7回。

#2023年07月28日(金)記事改め。

*

マイシンザン
マイシンザン

改めてカルストンライトオの「速さ」がよく分かるアイビスサマーダッシュ2勝やね。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

ええ。最初に制した2002年、4ハロン目の9秒6は時速にすると75キロという超速です。

最速ラップ9秒6は時速75キロ/競走馬総合研究所|極ウマ・プレミアム
今週から夏の新潟競馬が開幕する。「夏だ!! 競馬だ!!」では、新潟名物・直線競馬のポイントを探る。  カルストンライトオが02年のアイビスSDで刻んだ9秒6・・・ - 極ウマ・プレミアム。
マイシンザン
マイシンザン

その2002年に計時した芝1000m53秒7は2023年の現在も日本レコード。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

そしてまたアイビスサマーダッシュを2勝した馬は他にカノヤザクラ(2004.3.31)、ベルカント(2011.3.2)がいますが、2勝共に53秒台を計時したのはカルストンライトオ唯1頭だけ。

マイシンザン
マイシンザン

そうしてスプリンターズSでGI奪取したんやから、ホンマに名短距離馬よな。カルストンライトオ。

カルストンライトオ|名馬メモリアル|競馬情報ならJRA-VANN
競馬史に偉大な足跡を残したカルストンライトオを紹介します。