サッカーボーイ 牡 栃栗毛 1985.4.28生~2011.10.7没 白老・社台フアーム生産 馬主・(有)社台レースホース 栗東・小野幸治厩舎
デイクタス 栗毛 1967.4.11 種付け時活性値:0.25【17】 |
Sanctus 鹿毛 1960.2.28 |
Fine Top 黒鹿毛 1949.4.12 |
▲Fine Art 1939 |
Toupie 1943 | |||
Sanelta 鹿毛 1954 |
▲Tourment 1944 | ||
Satanella 1941 | |||
Doronic 栗毛 1960.3.25 |
▲Worden 栗毛 1949.3.7 |
★Wild Risk 1940 | |
Sans Tares 1939 | |||
Dulzetta 栗毛 1954.2.9 |
▲Bozzetto 1936 | ||
Dulcimer 1946 | |||
ダイナサツシユ 鹿毛 1979.3.16 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:1.75【7】 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Lady Victoria 黒鹿毛 1962.2.20 |
Victoria Park 1957.5.10 | ||
Lady Angela 1944 ♀ | |||
ロイヤルサツシユ 鹿毛 1966 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
Princely Gift 鹿毛 1951 種付け時活性値:1.50【14】 |
Nasrullah 1940.3.2 | |
Blue Gem 1943 | |||
Sash of Honour 栗毛 1957 仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】 |
Prince Chevalier 鹿毛 1943 種付け時活性値:1.25【13】 |
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Sylko 鹿毛 1948 仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】 |
<5代血統表内のクロス:Lady Angela(♀)4×5(母方)、Nearco5×5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
デイクタス (Fine Top系) |
ノーザンテースト (Northern Dancer系) |
Princely Gift (Nasrullah系) |
Prince Chevalier (Prince Rose系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ノーザンテースト (Gainsborough) |
6.25 or 4.25 or 2.25 (【5】+【12】+【8】+【8】) |
甥ステイゴールド (No. 1-t) |
2番仔 (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 |
走破 時計 |
着差 | 調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | サッカーボーイ | 牡2 | 内山 正博 | 1:34.5 | レコード | 小野 幸治 | 1 |
2 | 9 | ダイタクロンシャン | 牡2 | 増井 裕 | 1:35.8 | 8 | 吉永 忍 | 6 |
3 | 4 | ジンデンボーイ | 牡2 | 田面木 博公 | 1:36.0 | 1・1/4 | 高松 邦男 | 4 |
4 | 6 | ネーハイコインド | 牝2 | 岩元 市三 | 1:36.0 | アタマ | 布施 正 | 10 |
5 | 8 | マルブツゲット | 牡2 | 村本 善之 | 1:36.1 | 1/2 | 大久保 正陽 | 8 |
1F毎の ラップ |
12.3 – 11.2 – 11.1 – 11.5 – 11.9 – 12.5 – 11.8 – 12.2 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.3 – 23.5 – 34.6 – 46.1 – 58.0 – 1:10.5 – 1:22.3 – 1:34.5 |
上り | 4F 48.4 – 3F 36.5 |
デビューからの3戦では良馬場で走ったことがなかったサッカーボーイ、初めての良馬場が師走のGI大舞台でした。前走もみじS(OP)大差勝ちから馬体重14kg増もまったく問題にせずサッカーボーイ、2着ダイタクロンシャン(1985.3.26)に8馬身差、阪神芝1600m1分34秒5のレースレコードによる圧勝。小野幸治調教師、内山正博騎手の両者に初めてのGI勝利をプレゼントすると共に、1987年の最優秀3歳牡馬(当時の馬齢表記は数え年)に選出されました。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | サッカーボーイ | 牡3 | 56 | 河内洋 | 1:48.9 | 8-8-7-7 | 33.9 |
444 [-4] |
小野幸治 | 2 | |
2 | 11 | ヤエノムテキ | 牡3 | 58 | 西浦勝一 | 1:49.0 | 1/2 | 3-2-2-2 | 34.5 |
486 [-8] |
荻野光男 | 1 |
3 | 2 | バンダムテスコ | 牡3 | 55 | 武豊 | 1:49.1 | 1/2 | 2-1-1-1 | 34.8 |
510 [-6] |
湯浅三郎 | 6 |
4 | 4 | コウエイスパート | 牡3 | 55 | 安田隆行 | 1:49.4 | 1.3/4 | 8-8-7-7 | 34.5 |
440 [+2] |
二分久男 | 4 |
5 | 8 | ユーセコラッキー | 牡3 | 54 | 田島良保 | 1:49.4 | ハナ | 1-2-2-2 | 35.0 |
514 [-6] |
武田博 | 5 |
1F毎の ラップ |
12.8 – 11.9 – 12.6 – 12.5 – 12.3 – 12.2 – 11.7 – 11.7 – 11.2 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.8 – 24.7 – 37.3 – 49.8 – 1:02.1 – 1:14.3 – 1:26.0 – 1:37.7 – 1:48.9 |
上り | 4F 46.8 – 3F 34.6 |
明けて現年齢表記3歳、弥生賞(GII)3着、NHK杯(GII)4着、東京優駿(GI)15着と、整い切らなかった体調もあり、クラシック路線で苦杯をなめたサッカーボーイ。再起を掛けた一戦が、同期の皐月賞(GI)馬ヤエノムテキ(1985.4.11)との戦いとなった、中京芝1800mのGIII。ヤエノムテキが58kgの斤量を背負いながらも先行抜け出しで「サスガ、皐月賞馬」と思われた刹那、大外から強襲して、決勝点では2分の1馬身差を着けたサッカーボーイ。鬼の瞬発力を見せ付けました。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | サッカーボーイ | 牡3 | 56 | 河内洋 | 1:57.8 | レコード | 9-9-5-2 | 35.7 |
440 [-4] |
小野幸治 | 1 |
2 | 12 | メリーナイス | 牡4 | 59 | 根本康広 | 1:58.6 | 5 | 8-8-7-6 | 36.3 |
494 [+24] |
橋本輝雄 | 3 |
3 | 11 | トウショウサミット | 牡6 | 55 | 柴田政人 | 1:59.0 | 2.1/2 | 6-6-2-2 | 37.0 |
492 [-6] |
奥平真治 | 5 |
4 | 4 | シリウスシンボリ | 牡6 | 59 | 加藤和宏 | 1:59.0 | クビ | 4-3-5-5 | 36.9 |
520 [-6] |
二本柳俊夫 | 2 |
5 | 5 | アサクサキャリア | 牡4 | 53 | 田原成貴 | 1:59.2 | 1.1/4 | 9-9-10-8 | 36.7 |
528 [0] |
内藤一雄 | 11 |
1F毎の ラップ |
12.1 – 10.8 – 11.1 – 11.8 – 11.9 – 12.0 – 12.1 – 12.5 – 11.8 – 11.7 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.1 – 22.9 – 34.0 – 45.8 – 57.7 – 1:09.7 – 1:21.8 – 1:34.3 – 1:46.1 – 1:57.8 |
上り | 4F 48.1 – 3F 36.0 |
シリウスシンボリ(1982.3.26)、メリーナイス(1984.3.22)、マツクスビユーテイ(1984.5.3)と年長のクラシック馬たちとの対戦となり、自身も含めてGI馬4頭という超豪華なGIII戦となった、1988年の函館記念。そんなクラシック馬たちを差し置いて1番人気に推された、サッカーボーイ。果たせるかな、函館芝2000mを「1分57秒8」という日本初の芝2000m1分57秒台の勝ち時計で、35年近く経った現在もコースレコードとして残るトンデモナイ勝ち時計で、2着のメリーナイスを5馬身ぶっちぎりました。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 |
走破 時計 |
着差 | 調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | サッカーボーイ | 牡3 | 河内 洋 | 1:35.3 | 小野 幸治 | 1 | |
2 | 11 | ホクトヘリオス | 牡4 | 柴田 善臣 | 1:36.0 | 4 | 中野 隆良 | 4 |
3 | 10 | ミスターボーイ | 牡6 | 村本 善之 | 1:36.0 | クビ | 中尾 正 | 5 |
4 | 2 | シンウインド | 牝4 | 武 豊 | 1:36.2 | 1 | 二分 久男 | 2 |
5 | 8 | ヒデリュウオー | 牡4 | 安田 隆行 | 1:36.3 | クビ | 大澤 眞 | 8 |
1F毎の ラップ |
12.6 – 10.9 – 11.7 – 12.1 – 11.9 – 11.5 – 12.8 – 11.8 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.6 – 23.5 – 35.2 – 47.3 – 59.2 – 1:10.7 – 1:23.5 – 1:35.3 |
上り | 4F 48.0 – 3F 36.1 |
函館記念勝ちの後、天皇賞・秋(GI)に向かうか、菊花賞(GI)に向かうか、思案されていたところで捻挫。結局、両レース共に回避して向かったのが、3ヶ月ぶりとなったマイルチャンピオンシップ。馬体重18kg増もなんにも関係なしに、1頭だけ飛ぶように駆けて、2着ホクトヘリオス(1984.4.3)に4馬身差の快勝。
サッカーボーイ、このマイルチャンピオンシップの勝ちっぷりと函館記念日本レコード勝ちからでしょうか、1988年のJRA賞最優秀スプリンターに選出されました。レースの距離からすると、「スプリンター」というのは似つかわしくない感じもしますが、サッカーボーイのゴムまりのような走りっぷりからは、確かに「スプリンター」を思わされます。
#この第5回までのマイルチャンピオンシップは、第1回と第2回のニホンピロウイナー(1980.4.27)、第3回のタカラスチール(1982.4.16)、そして第5回のサッカーボーイと、5回中4回が「1分35秒3」で決着しています。判で押したような淀芝外回り1600mの勝ち時計に、競馬に興味を持ち始めた時に「不思議」と思ったものでした。
*
強豪揃いの1985年生まれ世代の中にあって、サッカーボーイは種牡馬として「筆頭」と言える活躍ぶりを見せました。
-
ヒシミラクル(1999.3.31)
→天皇賞・春(GI)、菊花賞、宝塚記念(GI) -
ナリタトップロード(1996.4.4)
→菊花賞、阪神大賞典(GII)2回、京都大賞典(GII)、京都記念(GII)、弥生賞(GII)、きさらぎ賞(GIII) -
ティコティコタック(1997.3.11)
→秋華賞(GI) - キョウトシチー(1991.5.3)
→東京大賞典(現GI)、浦和記念(統一GII)、ウインターS(GIII)、シーサイドS(GIII)、白山大賞典(統一GIII)2回、名古屋大賞典(統一GIII)
と、GI級勝ち馬4頭を始めとして重賞勝ち馬を多く送り込みました。産駒は、サッカーボーイ自身には似ず、先祖返りしたかのように、中長距離を得意とした馬が多く見えました。
上述の4頭にはそれぞれに思い出がありますけれど、キョウトシチーが現年齢表記8歳時の東海S(当時OP)を12番人気で安藤勝己騎手で勝ち切った時、「サスガ古豪、サスガ笠松の名手」と感心したことを思い出します。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
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[サツカーボーイ(1985.4.28)の主な競走成績]
- マイルチャンピオンシップ(GI)、阪神3歳S(GI)、函館記念(GIII)、中日スポーツ賞4歳S(GIII)
- 有馬記念(GI)、弥生賞(GII)
通算11戦6勝、3着2回。
#2023年02月13日(月)記事改め。