(父)バンブービギン 牡 鹿毛 1986.4.19生~2012.7.28没 荻伏・バンブー牧場生産 馬主・竹田辰一氏 栗東・布施正厩舎
バンブーアトラス 鹿毛 1979.4.27 種付け時活性値:1.50 |
ジムフレンチ 鹿毛 1968.4.26 |
Graustark 栗毛 1963.4.7 |
Ribot 1952.2.27 |
Flower Bowl 1952 | |||
Dinner Partner 鹿毛 1959.5.27 |
Tom Fool 1949.3.31 | ||
Bluehaze 1945 | |||
バンブーシザラ 鹿毛 1969.3.21 |
テスコボーイ 黒鹿毛 1963 |
Princely Gift 1951 | |
Suncourt 1952 | |||
シザラ 栃栗毛 1955 |
Marsyas 1940 | ||
Pangani 1945 | |||
フオローバンブー 栗毛 1979.2.21 仔受胎時活性値:1.50 |
ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:1.75 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Lady Victoria 黒鹿毛 1962.2.20 |
Victoria Park 1957.5.10 | ||
Lady Angela 1944 ♀ | |||
フイールドフブキ 栗毛 1972.4.20 仔受胎時活性値:1.50 |
ダイハード 栗毛 1957 種付け時活性値:1.50 |
Never Say Die 1951.3.26 | |
Mixed Blessing 1946 | |||
トヨハタグモ 栗毛 1963.5.31 仔受胎時活性値:2.00 |
クレイマント 栃栗毛 1957 種付け時活性値:1.25 |
||
アトランタ 栗毛 1955.4.11 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Lady Angela5×4(♀)、Nasrullah5×5、Hyperion5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
バンブーアトラス (Ribot系) |
ノーザンテースト (Northern Dancer系) |
ダイハード (Princely Gift系) |
クレイマント (Prince Chevalier系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ノーザンテースト (フオローバンブー) |
6.75 |
(No. 9-b ウエツトセール系) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 4F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | バンブービギン | 牡3 | 57 | 南井克巳 | 3:07.7 | 46.5 |
490 [0] |
布施正 | 1 | |
2 | 3 | レインボーアンバー | 牡3 | 57 | 加用正 | 3:07.9 | 1.1/2 | 46.9 |
504 [+10] |
鈴木勝太郎 | 4 |
3 | 8 | リアルバースデー | 牡3 | 57 | 菅原泰夫 | 3:08.0 | 3/4 | 46.6 |
458 [+4] |
佐藤林次郎 | 5 |
4 | 1 | マルセイグレート | 牡3 | 57 | 武豊 | 3:08.1 | クビ | 47.3 |
468 [-2] |
伊藤修司 | 10 |
5 | 18 | サクラホクトオー | 牡3 | 57 | 小島太 | 3:08.1 | アタマ | 46.4 |
446 [+4] |
境勝太郎 | 7 |
平成元年の五大クラシックの掉尾を飾った第50回菊花賞。今は懐かしくなった冬枯れの芝の上を鋭く駆けたのは、1番人気に推されたバンブービギンと南井克巳騎手。南井騎手、自信がおありだったのでしょう。道中は6番手あたりの外目を悠々と走らせ、坂を越えた後の直線でも外目に持ち出しバンブービギンの力を解き放たせると、後はバンブービギンと南井騎手の世界。レインボーアンバー(1986.3.17)、リアルバースデー(1986.5.29)、マルセイグレート(1986.5.9)、そして大外のラチ沿いを駆けて来て驚かせたサクラホクトオー(1986.4.3)等の2着争いを尻目に、真っ先にゴールに駆け込みました。そうしてバンブービギン、鞍上の南井騎手にクラシック初勝利をプレゼントしたのでした。
「最も強い馬が勝つ」と言われる菊花賞を制したバンブービギン。彼が初勝利を遂げたのは、1986年生まれ世代の同期生たちが春のクラシックでしのぎを削っているさなかの、1989年5月13日。デビューから7戦目、南井騎手に乗り替わり、京都芝2000mの未勝利戦で5馬身差勝ちを決めてから、馬が変わったかのように上昇気流に乗りました。1つ勝つと、後はトントン拍子というところで、
- 1989.5.13 未勝利戦 京都芝2000m 6番人気1着
- 1989.6.4 400万下 阪神芝2000m 1番人気1着
- 1989.7.9 やまゆりS 中京芝1800m 1番人気1着
- 1989.9.24 神戸新聞杯(GII) 阪神芝2000m 3番人気2着
- 198910.15 京都新聞杯(GII) 京都芝2200m 5番人気1着
と、初勝利を遂げてからは5戦4勝、2着1回と実に安定した強さを見せて挑んだのが、1989年11月5日の第50回菊花賞でした。第49回皐月賞(GI)が終わった時点では未勝利であり、初勝利は第56回東京優駿(GI)の2週間前。バンブービギン、僅か半年間であっという間に登り詰めたのでした。
バンブービギンの父は、バンブーアトラス。第49回東京優駿勝ち馬である同馬は、仔同様に布施正調教師の管理馬でした。大正生まれの昔気質の名伯楽で知られた布施師、バンブーアトラスで第43回菊花賞に臨めなかったことが心残りであったそうな。そうして7年後、バンブーアトラスの息子で、見事に菊の大輪を咲かせられたのですから、サスガの手腕。そしてまた、大一番で勝負強さを見せたバンブーアトラス&バンブービギン父仔もサスガ。バンブーアトラスも、バンブービギンも、共にただ1回だけの出走となった八大競走を勝利したのですから。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
[バンブービギン(1986.4.19)の主な競走成績]
- 菊花賞(GI)、京都新聞杯(GII)
- 神戸新聞杯(GII)
通算12戦5勝、2着3回、3着2回。