ヘクタープロテクター(1988.3.4)-五十音にて名馬を辿る(No.29)-

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ヘクタープロテクター(Hector Protector) 牡 栗毛 1988.3.4生~2010.5.12没 米国・Flaxman Holdings Limited生産 馬主・Stavros Niarchos 仏国・Francois Boutin厩舎

ヘクタープロテクター(1988.3.4)の4代血統表
Woodman
栗毛 1983.2.17
種付け時活性値:1.00【4】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
プレイメイト
栗毛 1975.4.12
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
Tom Fool 1949.3.31
Busanda 1947
Intriguing
栗毛 1964.2.16
Swaps 1952.3.1
Glamour 1953.4.2
Korveya
栗毛 1982.5.26
仔受胎時活性値:1.25【5】
Riverman
鹿毛 1969.3.22
種付け時活性値:1.00【12】
★Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah 1940.3.2
Lalun 1952
River Lady
鹿毛 1963.5.17
Prince John 1953.4.6
Nile Lily 1954.3.23
Konafa
鹿毛 1973.4.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
★Damascus
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:0.00【8】
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Royal Statute
鹿毛 1969.3.2
仔受胎時活性値:0.75【3】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:1.75【7】
Queen’s Statute
鹿毛 1954
仔受胎時活性値:1.50【14】

<5代血統表内のクロス:Nasrullah4×5×5>

ヘクタープロテクター(1988.3.4)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Woodman
(Mr. Prospector系)
Riverman
(Never Bend系)
Damascus
(Sword Dancer系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Northern Dancer
(Royal Statute)
5.50 or 3.50 全妹Bosra Sham
(No. 22-b)
2番仔
(2連産目)

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1990年の第120回モルニ賞(仏GI。ドーヴィル芝1200m)の結果(上位5頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 ヘクタープロテクター 牡2 56 F Head 1:14.4 F Boutin
2 Divine Danse 牝2 54.5 G Guignard 1 1/2 Mme Christiane Head
3 Acteur Francais 牡2 56 C Asmussen 1 1/2 A Fabre
4 Polemic 牝2 54.5 Pat Eddery 3/4 M Zilber
5 Crack Regiment 牡2 56 A Cruz 短アタマ J Fellows

 

*

1990年の第106回サラマンドル賞(仏GI。ロンシャン芝1400m)の結果(上位5頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 ヘクタープロテクター 牡2 56 F Head 1:20.8 F Boutin 1
2 Lycius 牡2 56 C Asmussen 1 A Fabre 3
3 Booming 牡2 56 A Lequeux 1 1/2 R Collet 4
4 River Traffic 牡2 56 E Legrix 2 J Hammond 7
5 Belle Bleue 牝2 54.5 Dominique Boeuf 1/2 E Lellouche 6

 

*

1990年の第131回仏グランクリテリウム(GI。ロンシャン芝1600m)の結果

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 ヘクタープロテクター 牡2 56 F Head 1:41.1 F Boutin
2 Masterclass 牡2 56 Pat Eddery 2 1/2 A Fabre
3 Beau Sultan 牡2 56 C Asmussen 2 1/2 Mme Christiane Head
4 Selkirk 牡2 56 John Reid 3/4 I A Balding
5 Mousquetaire 牡2 56 Gerald Mosse 20 F Boutin

 

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1991年の仏2000ギニー(GI。ロンシャン芝1600m)の結果(上位5頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 ヘクタープロテクター 牡3 58 F Head 1:37.6 F Boutin
2 Acteur Francais 牡3 58 A Lequeux アタマ A Fabre
3 Sapieha 牡3 58 W R Swinburn 4 James Fanshawe
4 Orage Noir 牡3 58 Thierry Jarnet 5 J Cunnington Jun
5 Crack Regiment 牡3 58 C Asmussen 1 J Fellows

 

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1991年の第70回ジャック・ル・マロワ賞(仏GI。ドーヴィル芝1600m)の結果(上位5頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 ヘクタープロテクター 牡3 55 F Head 1:39.4 F Boutin 1
2 Lycius 牡3 55 S Cauthen ハナ A Fabre 4
3 Danseuse Du Soir 牝3 53.5 Dominique Boeuf 短アタマ E Lellouche 6
4 Polar Falcon 牡4 58 C Asmussen 1/2 J E Hammond 6
5 Priolo 牡4 58 A Lequeux 短アタマ F Boutin 3

*

平成初期にはまだまだ勢いがあったジャパンマネー、その強さの象徴のヒトツは、軽種馬における輸入馬の質量の豊富さだったと思います。そんな平成初期に輸入された種牡馬の1頭がヘクタープロテクター。「海運王」スタブロス・ニアルコスのオーナーブリード馬、仏国でデビューするとデビューから8連勝で仏2000ギニーまでぶっこ抜き、果敢に挑んだ英ダービー(GI)はジェネラス(1988.2.8)の4着だったものの、古馬相手のジャック・ル・マロワ賞を制して強豪マイラーであることを示しました。

そんなヘクタープロテクター、種牡馬としての代表産駒を示しておきますと、

  1. Shiva(1995.4.22)
    →タタソールズゴールドC(愛GI)、ブリガディアジェラードS(英GIII)、アールオブセフトンS(英GIII)ほか。牝馬。後述のLimnosの全妹
  2. Royal Purler(1999.9.25)
    →ATCフライトS(豪GI)ほか。牝馬
  3. センターライジング(1993.3.27)
    →サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(GII)。牝馬
  4. Limnos(1994.4.11)
    →フォワ賞(仏GII)、ジャンドショードネイ賞(仏GII)ほか。上述のShivaの全兄
  5. キタサンチャンネル(1998.2.27)
    →ニュージーランドT(GII)ほか。北島三郎さんの持ち馬で初めてJRA重賞を制しました
  6. Hec of a Party(1998.10.25)
    →エマンシペーションS(豪GII)ほか。牝馬
  7. Vanquished(1999.9.28)
    →プライムミニスターズC(豪GII)ほか。せん馬
  8. エイシンイットオー(1993.3.20)
    →小倉3歳S(GIII)。半姉エイシンサンサン(1992.3.7)との小倉3歳S姉弟制覇
  9. マックスロゼ(1993.4.17)
    →フェアリーS(GIII)ほか。牝馬。マックスキャンドゥ(1995.5.20)の半姉
  10. プロモーション(1994.3.30)
    →クイーンS(GIII)ほか。牝馬。アドマイヤメイン(2003.3.13)の母
  11. シルクガーディアン(1996.5.17)
    →ラジオたんぱ賞(GIII)ほか。WEBで知遇を得た方が一口馬主で所有されていました
  12. トッププロテクター(1997.4.8)
    →北九州記念(GIII)ほか
  13. メジロマントル(1997.5.31)
    →鳴尾記念(GIII)ほか
  14. Shanty Star(2000.2.26)
    →クイーンズヴァーズ(英GIII)ほか。せん馬
  15. カシマフラワー(2002.3.14)
    →エーデルワイス賞(統一GIII)ほか。牝馬
  16. シャーベットトーン(2002.3.28)
    →マーキュリーC(JpnIII)ほか

代表産駒筆頭のShivaは1999年のタタソールズゴールドCにおいてDaylami(1994.4.20)を破り、日本生産馬として初めて海外国際GIレースを制した馬として知られています。また1993年生まれ世代の初年度産駒3頭が重賞勝ち馬になっていますが、センターライジング、マックスロゼは共に伊藤雄二厩舎の所属馬でした。エアグルーヴ(1993.4.6)、メイショウヤエガキ(1993.5.2)と共に「伊藤雄二厩舎の牝馬四天王」と呼ばれたのもの懐かしい。そしてまた産駒初の重賞勝ち馬となったエイシンイットオー。小倉3歳Sは立ち遅れからの巻き返しの二の脚の速さを見せ、小倉芝1200mを「クビ」だけ先んじて、半姉エイシンサンサンとの姉弟制覇となりました。若干余談的となりますがエイシンイットオーはヘクタープロテクター、エイシンサンサンはキャロルハウス(1985.3.5)、それぞれの父の初年度産駒として初めての重賞勝ち馬になった馬どうしでもあります。尊ぶべきは姉弟の母エイシンギヤロツプ(1984.2.3)、ですね。

1995年の夏の月刊『優駿』の新種牡馬紹介の記事で、たてがみに躍動感がある、ヘクタープロテクターを正面から捉えた写真が掲載されていて、「栗毛に薄い流星。綺麗な馬やなぁ」と思った記憶があります。

ヘクタープロテクター。既に四半世紀以上前になりましたが、私が10代の折に触れた、思い出深い輸入種牡馬の1頭です。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ヘクタープロテクター(1988.3.4)の主な競走成績]

  1. 仏2000ギニー(GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、仏グランクリテリウム(GI)、モルニ賞(仏GI)、サラマンドル賞(仏GI)、フォンテーヌブロー賞(仏GIII)、カブール賞(仏GIII)

通算12戦9勝。

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ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

このサイトの管理人、『”ヘ”で始まる名馬。うーん、ヘキラク(1953.4.21)は古すぎるなぁ。ヘヴンリーロマンス(2000.3.5)は書いているし。……あ、ヘクタープロテクターがいる』という思考パターンだったそうです。

マイシンザン
マイシンザン

困った時、海外調教馬に頼るのはKarasi(カラジ。1995.2.20)に続いて2回目やね。

Karasi(カラジ。1995.2.20)-五十音にて名馬を辿る(No.6)-
Karasi(カラジ) せん 鹿毛 1995.2.20生 愛国・His Highness the Aga Khans Studs S. C.生産 馬主・H H Aga Khan→R Gerard Et Al→Mrs I Musgrove, Ms A Foat & J, P & G Morgan 英国・Sir Michael Stoute厩舎→豪州・David Hall厩舎→Eric Musgrove厩舎