中島国治氏関連馬(其の漆)-シーバードパーク(1976.4.3)+α-

シーバードパーク 牝 芦毛 1976.4.3生~1995.10.22没 新冠・明和牧場生産 馬主・ホースマン 美浦・本郷重彦厩舎

シーバードパーク(1976.4.3)の4代血統表
シルバーシヤーク
芦毛 1963
種付け時活性値:1.00
Buisson Ardent
栗毛 1953
Relic
青毛 1945
War Relic 1938
Bridal Colors 1931
Rose O’Lynn
鹿毛 1944
▲Pherozshah 1934
Rocklyn 1937
Palsaka
芦毛 1954
Palestine
芦毛 1947
Fair Trial 1932
Una 1930
Masaka
鹿毛 1945
Nearco 1935.1.24
Majideh 1939
パークナシラ
芦毛 1969.4.13
仔受胎時活性値:1.50
Sea-Bird
栗毛 1962.3.8
種付け時活性値:1.50
Dan Cupid
栗毛 1956
Native Dancer 1950.3.27
Vixenette 1944
Sicalade
鹿毛 1956
Sicambre 1948
Marmelade 1949
Mare Nostrum
芦毛 1964
仔受胎時活性値:1.00
★Mossborough
栗毛 1947
種付け時活性値:0.00
Nearco 1935.1.24
All Moonshine 1941
Mona
芦毛 1956
仔受胎時活性値:1.75
Abernant
芦毛 1946
種付け時活性値:0.25
Social Gulf
芦毛 1949
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Nearco4×4、Pharos5×5×5>

シーバードパーク(1976.4.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シルバーシヤーク
(Relic系)
Sea-Bird
(Native Dancer系)
★Mossborough
(Nearco系)
Abernant
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Sea-Bird 5.75 実はLinamixと同牝系
(No. 6-e)
2番仔
(前年産駒なし後)

*

[シーバードパークの主な競走成績]

  1. 阪神4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)、京王杯スプリングH(現京王杯スプリングC、GII)、関屋記念(現GIII)、クイーンC(現GIII)
  2. 桜花賞(現GI)、スプリンターズS(現GI)2回、関屋記念
  3. 朝日杯3歳S(現朝日杯フューチュリティS、GI)、牝馬東京タイムズ杯(現府中牝馬S、GII)、クイーンS(現GIII)

通算26戦7勝、2着4回、3着4回。

*

重賞4勝を挙げ、1番人気を背負った第39回桜花賞も2着に頑張ったシーバードパーク。故・中島国治氏にとっては、ハワイアンイメージ(1977.5.22)と共に、明和牧場の血統配合を担当されていた時分の、特に思い出深い馬だったそうです。

こうした馬にはそれぞれに思い出があるが、特に思い出深い馬を2頭挙げればやはりハワイアンイメージとシーバードパークということになろうか。

この2頭には共通点があった。

それは両馬とも中央競馬の調教師に嫌われたことである。

-KKベストセラーズ、中島国治著「血とコンプレックス」、P325より引用-

シーバードパークは成長が遅かったそうで、見かけは良い馬ではなかったそうな。なかなか引き取り手が現れなかったシーバードパーク、明和牧場関係者の努力(一芝居?)が実り、なんとか、本郷重彦調教師(故人)に預かってもらえることになりました。

そうして、シーバードパーク。自身の地力で人間の評価を覆して行き、第39回桜花賞では1番人気に推される程に出世し、4つの重賞勝ちを収めるという活躍を見せたのでした。

また、私が競馬を見始めた頃にシーバードパークの産駒であるダイナミックバード(1990.5.23)が走っていたのも、懐かしい思い出です。シーバードパークが空胎後の5番仔であるダイナミックバード、全4勝を挙げ、中山記念(GII)3着と頑張りました。父ノーパスノーセール(1982.3.29)が早稲血統のイメージもありましたが、ダイナミックバード、準オープンで長く走っていた印象が残っています。

*

シーバードパークが桜花賞トライアルである阪神4歳牝馬特別で2着に負かしたのがホクセーミドリ(1976.3.24)。このホクセーミドリについても、中島氏に関わるエピソードがあります。

祖母のホクセーミドリは4勝馬で、ラジオたんぱ賞の勝馬、オークス3着の名牝である。同馬は昭和51年の春、高木師と日高をまわったときに出合った牝馬で、そのとき、生産者の村田氏は、売らないで使いたい、と言っていた。

私は、この馬の遺伝ならば重賞クラスになる、と高木師に進言した。そんな思い出のある牝馬である。その期待どおりの成績をあげている。

-KKベストセラーズ、「競馬最強の法則」、1998年4月号P33より引用-

時が下って第49回阪神3歳牝馬S(現阪神ジュベナイルフィリーズ、GI)の勝ち馬アインブライド(1995.4.14)の祖母となったホクセーミドリ。そんなホクセーミドリの4代血統も確認しておきます。

ホクセーミドリ 牝 黒鹿毛 1976.3.24生 新冠・村田光雄氏生産 馬主・村田光雄氏 美浦・高木嘉夫厩舎

ホクセーミドリ(1976.3.24)の4代血統表
ヴエンチア
黒鹿毛 1957
種付け時活性値:0.50
Relic
青毛 1945
War Relic
栗毛 1938
Man o’ War 1917.3.29
Friar’s Carse 1923
Bridal Colors
青毛 1931
Black Toney 1911
Vaila 1911
Rose O’Lynn
鹿毛 1944
▲Pherozshah
芦毛 1934
Pharos 1920.4.4
Mah Mahal 1928
Rocklyn
鹿毛 1937
Easton 1931
Rock Forrard 1925
フエアリーテイル
鹿毛 1961.5.21
仔受胎時活性値:1.50
Sicambre
黒鹿毛 1948
種付け時活性値:1.00
Prince Bio
鹿毛 1941
Prince Rose 1928
Biologie 1935
Sif
黒鹿毛 1936
Rialto 1923
Suavita 1928
Fee Royale
黒鹿毛 1947
仔受胎時活性値:1.25
Vatellor
鹿毛 1933
種付け時活性値:1.25
Vatout 1926
Lady Elinor 1919
Royale
黒鹿毛 1939
仔受胎時活性値:1.75
Admiral Drake
黒鹿毛 1931
種付け時活性値:1.75
Royal Mistress
黒鹿毛 1920
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Teddy5×5(母方)>

ホクセーミドリ(1976.3.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ヴエンチア
(Relic系)
Sicambre
(Prince Bio系)
Vatellor
(Vatout系)
Admiral Drake
(Sundridge系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Admiral Drake
(Plucky Liege)
5.00 孫にアインブライド
(No. 4-j フエアリーテイル系)
10番仔?
(8連産目?)

シーバードパークの直祖父Buisson Ardentと、ホクセーミドリの父ヴエンチアは「父Relic×母Rose O’Lynn」の全兄弟。兄Buisson Ardentは仏2000ギニー(現GI)、ジャック・ル・マロワ賞(現仏GI)、ミドルパークS(現英GI)の勝ち馬、弟ヴエンチアはサセックスS(現英GI)、セントジェームズパレスS(現英GI)、ミドルパークSの勝ち馬という、兄弟ともに一流のマイラーでした。

また、「父ヴエンチア×母Sicambre系牝馬」という組み合わせは、中島氏の配合馬クライムカイザー(1973.5.22)と同じですね。中島氏が好まれたという「Matchem系×St. Simon系」のニックによる活躍馬が、ホクセーミドリであり、クライムカイザーでした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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