カネミノブ 牡 鹿毛 1974.5.23生 青森・青森牧場生産 馬主・金指利明氏→角替光二氏→畠山伊公子氏 東京・阿部正太郎厩舎→美浦・阿部新生厩舎
★ バーバー 鹿毛 1965 種付け時活性値:0.00【8】 |
Princely Gift 鹿毛 1951 |
Nasrullah 鹿毛 1940.3.2 |
Nearco 1935.1.24 |
Mumtaz Begum 1932 | |||
Blue Gem 鹿毛 1943 |
Blue Peter 1936.4.30 | ||
Sparkle 1935 | |||
Desert Girl 鹿毛 1950 |
Straight Deal 鹿毛 1940 |
Solario 1922 | |
Good Deal 1932 | |||
Yashmak 鹿毛 1941 |
Easton 1931 | ||
Zelina 1931 | |||
カネヒムロ 鹿毛 1968.3.28 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
パーソロン 鹿毛 1960 種付け時活性値:1.75【7】 |
Milesian 鹿毛 1953 |
My Babu 1945.3.2 |
Oatflake 1942 | |||
Paleo 鹿毛 1953 |
★Pharis 1936 | ||
Calonice 1940 | |||
カネタチバナ 鹿毛 1963.4.26 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
★ヒカルメイジ 黒鹿毛 1954.3.14 種付け時活性値:0.00【8】 |
Bois Roussel 1935 | |
イサベリーン 1944 | |||
コンキユバイン 鹿毛 1948 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
Le Pacha 鹿毛 1938 種付け時活性値:0.25【9】 |
||
Climax 栗毛 1942 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:Pharos5×5、Blandford5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★バーバー (Princely Gift系) |
パーソロン (My Babu系) |
★ヒカルメイジ (Bois Roussel系) |
Le Pacha (Rabelais系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
パーソロン (Coeur a Coeur) |
5.00 (【5】+【4】+【14】+【5】) |
母が優駿牝馬勝ち馬 (No. 9-c) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | カネミノブ | 牡4 | 加賀 武見 | 2:33.4 | レコード | 阿部 新生 | 9 |
2 | 15 | インターグロリア | 牝4 | 樋口 弘 | 2:33.6 | 1 | 柳田 次男 | 10 |
3 | 4 | メジロイーグル | 牡3 | 河内 洋 | 2:33.6 | クビ | 伊藤 修司 | 8 |
4 | 11 | カネミカサ | 牡4 | 蛯沢 誠治 | 2:34.1 | 3 | 成宮 明光 | 12 |
5 | 5 | サクラシヨウリ | 牡3 | 小島 太 | 2:34.2 | 1/2 | 久保田 彦之 | 4 |
1978年の第23回有馬記念。カネミノブ、この有馬記念の戦前までの主な戦績を確認すると、、、
- アルゼンチン共和国杯、日本経済賞
- 弥生賞、セントライト記念、毎日王冠、目黒記念・秋、金杯
- 東京優駿
と、善戦するものの、なかなか勝ち切れなかった感もありました。が、現年齢表記4歳の天高く馬肥ゆる秋を経て、冬の大一番でその才能を開花させ、母カネヒムロに続いて「母仔2代の八大競走制覇」の偉業を遂げると共に、阿部新生調教師にも初のビッグタイトルをプレゼントしました。そうして、カネミノブ。年間を通じての安定した活躍と、並み居る強豪をまとめてレコードで負かしたこの有馬記念が評価されてか、1978年の優駿賞年度代表馬に選出されたのでした。
カネミノブはこの第23回有馬記念が最初で最後の八大競走制覇となりましたけれど、安定感のある走りを見せ続け、最終的には、
- 有馬記念、アルゼンチン共和国杯、日本経済賞、目黒記念・春、毎日王冠
- 弥生賞、セントライト記念、毎日王冠2回、目黒記念・秋、AJCC、金杯
- 東京優駿、有馬記念2回、日経賞、高松宮杯
と重賞5勝を挙げました。通算37戦8勝、2着8回、3着6回、4着7回、5着5回。いわゆる掲示板を外したのは3戦だけという、ひたすらに馬主孝行な名馬でした。
カネミノブは、私が月刊『優駿』を継続購入し始めた最初の号である1993年9月号の「サラブレッドヒーロー列伝」で取り上げられていて、大写しとなった受け口の写真の可愛らしさを思い出します。種牡馬としても、ニューファンファン(1982.4.3)、キーミノブ(1987.5.30)、グランドシンゲキ(1990.5.8)と3頭の中央重賞勝ち馬を送り込みましたが、自身に匹敵するような大レース勝ちを収める産駒は現れませんでした。カネミノブの末路の悲しさは他のWEB資源に譲りますけれど、競馬者人生の最初期に文字と写真で出会った名馬に対するせめてもの供養として、記事を残しておこうと思いました。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
カネミノブさんの仔と言えば、グランドシンゲキと一緒に走ったなぁ。
兄さんのお祖父さんの名前を冠したシンザン記念(GIII)ですね。
あぁ。グランドシンゲキは5番人気3着と頑張ったけど、俺は2番人気でドンジリやったわ(苦笑)