JRA賞年度代表馬を辿る(其の拾漆)-ゼンノロブロイ(2000.3.27)-

Horse of the Year

ゼンノロブロイ 牡 黒鹿毛 2000.3.27生 白老・白老ファーム生産 馬主・大迫忍氏→大迫久美子氏 美浦・藤沢和雄厩舎

ゼンノロブロイ(2000.3.27)の4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.25【13】

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947.5.18
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
ローミンレイチェル
鹿毛 1990.4.18
仔受胎時活性値:0.25【9】
マイニング
栗毛 1984.4.4
種付け時活性値:1.25【5】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
I Pass
鹿毛 1978.4.8
Buckpasser 1963.4.28
Impish 1972.5.19
One Smart Lady
鹿毛 1984.5.3
仔受胎時活性値:1.25【5】
Clever Trick
黒鹿毛 1976.3.10
種付け時活性値:1.75【7】
Icecapade 1969.4.4
Kankakee Miss 1967.4.16
Pia’s Lady
鹿毛 1971.4.11
仔受胎時活性値:1.00【12】
Pia Star
鹿毛 1961.4.20
種付け時活性値:0.25【9】
Plucky Roman
鹿毛 1954.4.13
仔受胎時活性値:2.00【16】

<5代血統表内のクロス:なし>

ゼンノロブロイ(2000.3.27)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Halo系)
マイニング
(Mr. Prospector系)
Clever Trick
(Nearctic系)
Pia Star
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Clever Trick
(ローミンレイチェル)
4.50 母が米GI勝ち馬
(No. 2-b)
5番仔
(5連産目)

*

第130回天皇賞・秋(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 ゼンノロブロイ 牡4 58 O.ペリエ 1:58.9 34.4 498
[+6]
藤沢和雄 1
2 4 ダンスインザムード 牝3 54 C.ルメール 1:59.1 1.1/4 34.9 466
[-8]
藤沢和雄 13
3 8 アドマイヤグルーヴ 牝4 56 武豊 1:59.3 1.1/2 34.9 464
[-12]
橋田満 9
4 5 ツルマルボーイ 牡6 58 蛯名正義 1:59.3 クビ 34.5 464
[+6]
橋口弘次郎 3
5 10 ローエングリン 牡5 58 横山典弘 1:59.5 1 35.7 484
[+4]
伊藤正徳 6

*

第24回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 ゼンノロブロイ 牡4 57 O.ペリエ 2:24.2 34.3 502
[+4]
藤沢和雄 1
2 10 コスモバルク 牡3 55 C.ルメール 2:24.7 3 35.3 492
[+6]
田部和則 2
3 7 デルタブルース 牡3 55 安藤勝己 2:24.8 クビ 34.6 512
[-14]
角居勝彦 7
4 1 ポリシーメイカー 牡4 57 S.パスキエ 2:24.8 アタマ 35.1 454
[不明]
E.ルルーシュ 14
5 4 ナリタセンチュリー 牡5 57 柴田善臣 2:24.9 1/2 34.9 460
[-4]
藤沢則雄 4

*

第49回有馬記念(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ゼンノロブロイ 牡4 57 O.ペリエ 2:29.5 日本
レコード
35.3 508
[+6]
藤沢和雄 1
2 9 タップダンスシチー 牡7 57 佐藤哲三 2:29.6 1/2 35.7 504
[0]
佐々木晶三 3
3 6 シルクフェイマス 牡5 57 四位洋文 2:29.8 1.1/2 35.1 480
[+14]
鮫島一歩 9
4 8 ダイタクバートラム 牡6 57 武豊 2:30.0 1 34.9 498
[0]
橋口弘次郎 5
5 10 デルタブルース 牡3 55 D.ボニヤ 2:30.0 クビ 35.6 530
[+18]
角居勝彦 4

*

ゼンノロブロイ。2004年秋の古馬中長距離GI3連勝を遂げ、サンデーサイレンス産駒として初めてJRA年度代表馬となりました。そう、意外に思われるかも知れませんけれど、サンデーサイレンス産駒9世代目にして初めてのJRA賞年度代表馬だったのです。

第130回天皇賞・秋が、実は2004年の初勝利だったゼンノロブロイ。この天皇賞・秋で憑き物が落ちたのか、第24回ジャパンカップは3馬身差で快勝。そうして挑んだグランプリ第49回有馬記念も2分29秒5の日本レコードで優勝。2000年のテイエムオペラオー(1996.3.13)に続く、秋の古馬中距離路線GIレース3連勝で特別報奨金2億円もゲットしたのでした。

そんなゼンノロブロイ。彼は実は「名うてのサウスポー」だったと思います。彼の全戦歴を辿ると20戦で[7-6-4-3]ですが、左回りでは7戦で[3-3-1-0]と3着を外したことは無かったのです。

  1. 2003.5.3 青葉賞(GII) 東京芝2400m 1着
  2. 2003.6.1 日本ダービー(GI) 東京芝2400m 2着
  3. 2004.10.31 天皇賞・秋(GI) 東京芝2000m 1着
  4. 2004.11.28 ジャパンカップ(GI) 東京芝2400m 1着
  5. 2005.8.16 英インターナショナルS(GI) ヨーク芝10F88Y 2着
  6. 2005.10.30 天皇賞・秋(GI) 東京芝2000m 2着
  7. 2005.11.27 ジャパンカップ(GI) 東京芝2400m 3着

7戦の内6戦がGI、残りの1戦がGII。5歳時の英インターナショナルSではElectrocutionist(2001.2.24)のクビ差の2着でした。Electrocutionistは翌2006年のドバイワールドカップ(UAE・GI)の勝ち馬ですから、これは相手も強かった。

ともあれ、上述した有馬記念の日本レコード勝ちや、3歳秋の神戸新聞杯(GII)で圧勝を収めた姿を思い出すにつけ、もちろん右回りでも強かったのですが(^^;)

*

ゼンノロブロイは種牡馬としても活躍しており

  1. サンテミリオン(2007.1.30)
    →優駿牝馬(GI)、フローラS(GII)ほか
  2. マグニフィカ(2007.3.22)
    →ジャパンダートダービー(JpnI)ほか
  3. トレイルブレイザー(2007.3.15)
    →京都記念(GII)、アルゼンチン共和国杯(GII)ほか
  4. ペルーサ(2007.3.20)
    →青葉賞(GII)ほか
  5. アニメイトバイオ(2007.1.30)
    →ローズS(GII)ほか
  6. ルルーシュ(2008.3.19)
    →アルゼンチン共和国杯
  7. サングレアル(2011.5.8)
    →フローラS
  8. タンタアレグリア(2012.3.29)
    →AJCC(GII)ほか
  9. リアファル(2012.2.5)
    →神戸新聞杯(GII)ほか
  10. コスモネモシン(2007.3.11)
    →新潟記念(GIII)、フェアリーS(GIII)ほか
  11. ナムラビクター(2009.5.16)
    →アンタレスS(GIII)ほか
  12. バウンスシャッセ(2011.5.6)
    →愛知杯(GIII)、中山牝馬S(GIII)、フラワーC(GIII)ほか
  13. アズマシャトル(2011.4.5)
    →小倉記念(GIII)ほか
  14. リラヴァティ(2011.3.5)
    →マーメイドS(GIII)ほか

等をはじめとして、活躍馬を送り込んでいます。

黒光りする馬体よろしく、ゼンノロブロイ。これからも、その走りの記憶を辿れるように、良い仔を送り続けて欲しいと願います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[ゼンノロブロイ(2000.3.27)の主な競走成績]

  1. ジャパンカップ(GI)、有馬記念(GI)、天皇賞・秋(GI)、神戸新聞杯(GII)、青葉賞(GII)
  2. 東京優駿(GI)、英インターナショナルS(GI)、天皇賞・春(GI)、天皇賞・秋(GI)、京都大賞典(GII)、日経賞(GII)
  3. ジャパンカップ(GI)、有馬記念(GI)、宝塚記念(GI)

通算20戦7勝、2着6回、3着4回。

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