Desert Flower(デザートフラワー) 牝 栗毛 2022.3.5生 愛国・Godolphin生産 馬主・Godolphin 英国・Charlie Appleby厩舎
Night of Thunder(IRE) 栗毛 2011.3.12 種付け時活性値:0.50【10】 |
★ Dubawi 鹿毛 2002.2.7 |
Dubai Millennium 鹿毛 1996.3.20 |
Seeking the Gold 1985.4.7 |
Colorado Dancer 1986.2.13 | |||
Zomaradah 鹿毛 1995.2.21 |
Deploy 1987.5.15 | ||
Jawaher 1989.5.13 | |||
Forest Storm 栗毛 2006.2.28 |
Galileo 鹿毛 1998.3.30 |
★Sadler’s Wells 1981.4.11 | |
Urban Sea 1989.2.18 | |||
Quiet Storm 鹿毛 2000.3.10 |
Desert Prince 1995.3.14 | ||
Hertford Castle 1991.3.8 | |||
Promising Run(USA) 鹿毛 2013.2.7 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
★ ハードスパン(USA) 鹿毛 2004.5.10 種付け時活性値:0.00【8】 |
Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer1961.5.27 |
Pas de Nom 1968.1.27 | |||
Turkish Tryst 栗毛 1991.2.1 |
★Turkoman 1982.4.11 | ||
Darbyvail 1984.6.2 | |||
Aviacion(BRZ) 鹿毛 1998.12.11 仔受胎時活性値:1.375【13.5】 |
▲Know Heights(IRE) 鹿毛 1989.4.13 種付け時活性値:0.125【8.5】 |
Shirley Heights 1975.3.1 | |
Unknown Lady 1979.3.17 | |||
Arbulus(USA) 鹿毛 1984.5.12 仔受胎時活性値:1.375【13.5】 |
Liloy(FR) 黒鹿毛 1971.4.29 種付け時活性値:1.00【12】 |
||
Buck the Tide(USA) 鹿毛 1977.4.24 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Shirley Heights5×4、Northern Dancer5×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Night of Thunder (Mr. Prospector系) |
★ハードスパン (Danzig系) |
▲Know Heights (Mill Reef系) |
Liloy (Bold Ruler系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Liloy (Aviacion) |
6.25 (【8】+【13.5】+【13.5】+【6】) |
母がGレース5勝馬 (No. 2-s) |
2番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | Desert Flower | 牝3 | 58.1 | William Buick | 1:36.81 | Charlie Appleby | 1 |
2 | 5 | Flight | 牝3 | 58.1 | Oisin Murphy | 1 | Ollie Sangster | 7 |
3 | 10 | Simmering | 牝3 | 58.1 | Dylan Browne McMonagle | 1 | Ollie Sangster | 8 |
4 | 4 | Elwateen | 牝3 | 58.1 | Jim Crowley | クビ | Saeed bin Suroor | 4 |
5 | 1 | Chantilly Lace | 牝3 | 58.1 | Rossa Ryan | 短アタマ | Ralph Beckett | 6 |

例年英2000ギニーの翌日に行われる英1000ギニー。ニューマーケット競馬場のロウリーマイルコースで行われるレース、2025年の一戦を制したのは青の帽子にゴドルフィンブルーの勝負服をまとったウィリアム・ビュイック騎手にエスコートされたDesert Flower。10頭立てをファーサイド側から好スタートを決めると、そのままファーサイド側の馬群7頭の先頭に立ち引き連れる形。勝負どころの三分三厘を過ぎて各馬のアクションが大きくなると、ニアサイド側の3頭の1番後ろにいたFlight(2022.1.29)が馬場の真ん中を良い感じで駆けました。ただ、そこで「負けない!!」とばかりに脚を伸ばしたのが栗毛に星1つ、後ろの2脚に白いストッキングを履いたDesert Flower。ラスト1ハロンを切って抜け出すと、鋭脚は緩まることなくFlightに1馬身差を着けたところがゴールポスト。Desert Flower、2024年7月のデビュー以来5戦5勝、無敗で英1000ギニー馬の栄誉を蹄中に収めたのでした。
そんな訳で、2025年5月2日から5月4日行われた米英のクラシック4戦を振り返れば、



Good Cheer(2022.4.7)がケンタッキーオークス(米GI)、Ruling Court(2022.2.8)が英2000ギニー(GI)、Sovereignty(2022.2.22)がケンタッキーダービー(米GI)、そしてDesert Flowerが英1000ギニーと米英のクラシックをゴドルフィンの馬たちが総なめ。世界最大のオーナーブリーダー、これは恐れ入谷の鬼子母神でした。
#念の為。上記4頭の内Ruling Courtのみゴドルフィンのオーナーブリード馬ではありません。ともあれ、ちゃんと駿馬を見抜かれているのですからサスガです。
では、以下にDesert Flowerの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Arbulus 1984.5.12 0勝 |Persane 1989.10.31 6勝 トマス・テイシェイラ・デ・アスンプソン・ジュニア大賞(伯GIII)ほか |Tipsy 1992.10.6 3勝 マリアーノ・プロコーピオ大賞(伯GIII)2着 ||Eddington 1999.8.20 2勝 グランクリテリウム大賞(亜GI) |Aviacion 1998.12.11 4勝 ゼリア・ゴンザガ・ペイショト・デ・カストロ大賞(伯GI) カシアス公爵大賞(伯GII) ロジェ・ゲドン大賞(伯GIII)ほか ||Promising Run 2013.2.7 6勝 バランシーン(UAE・GII) ケープヴェルディ(UAE・GII) アルラシディヤ(UAE・GII) ロックフェルS(英GII) イスタンブールT(土GIII)ほか |||Aablan 2021.2.22 ソラリオS(英GIII) |||Desert Flower 2022.3.5 (本馬) 英1000ギニー(GI) フィリーズマイル(英GI) メイヒルS(英GIII) |Eau de Toilette 2002.10.2 1勝 ||Panama 2012.9.9 1勝 アントニオ・コレア・バルボーザ大賞(伯GIII)2着 ファーウェル大賞(伯GI)3着
Desert Flowerの牝系は2号族s分枝系。母Promising RunはUAE・GII3勝、英GII1勝、そして土(トルコ)GIII1勝とグループレース5勝であり半兄Aablanも英GIII勝ち馬、そして祖母Aviacionが伯GI勝ち馬と、ごく近いところに活躍馬が見える活力充分な母系。Desert Flowerは祖母を始めとして近親に伯国(ブラジル)のグループレース好戦馬が見えますので、Stud Book Brasileiroを改めて確認してみたのですが、サスガにパートI国のスタッドブックは情報が豊富です(^^)
↑で引いたJRA-VAN Worldの記事でも
英競馬メディア『At The Races』によると、アップルビー調教師は「1.5マイルをこなせない理由はないと思う。彼女は最後の1ハロンでベストを尽くす馬だ」と距離延長にも自信を見せている。
デザートフラワーが無敗で英1000ギニー制覇、英オークスとの二冠に自信 | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト
と、チャーリー・アップルビー調教師が述べられているように、Desert Flowerの進路はエプソム芝12ハロン6ヤードの英オークス(GI)になる模様。果たしてDesert Flowerの無傷の連勝が「6」に伸びるのでしょうか。距離延長の舞台でも「砂漠の花」が咲いてくれることを期待して、現地時間の2025年6月6日金曜日を待ちたいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
