第148回独ダービー(GI)の勝ち馬

Result

Windstoss 牡 黒鹿毛 2014.3.7生 独国・Gestüt Röttgen生産 馬主・Gestüt Röttgen 独国・Markus Klug厩舎

Windstoss(2014.3.7)の4代血統表
Shirocco
鹿毛 2001.4.10
種付け時活性値:1.00
Monsun
黒鹿毛 1990.3.4
Konigsstuhl
黒鹿毛 1976
Dschingis Khan 1961.2.8
Konigskronung 1965.1.18
Mosella
鹿毛 1985.3.25
Surumu 1974.2.26
Monasia 1979.3.3
So Sedulous
鹿毛 1991.4.17
The Minstrel
栗毛 1974.3.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fleur 1964.4.1
Sedulous
鹿毛 1986.5.22
タツプオンウツド 1976.2.15
Pendulina 1978.3.25
Wellenspiel
黒鹿毛 2008.3.22
仔受胎時活性値:1.25
Sternkonig
芦毛 1990.4.26
種付け時活性値:0.25
Kalaglow
芦毛 1978.2.19
Kalamoun 1970.4.30
Rossitor 1970
Sternwappen
黒鹿毛 1985.5.31
Wauthi 1977.3.21
Sternwacht 1965
Well Known
黒鹿毛 1987.5.4
仔受胎時活性値:1.00
Konigsstuhl
黒鹿毛 1976
種付け時活性値:0.50
Dschingis Khan 1961.2.8
Konigskronung 1965.1.18
Well Proved
黒鹿毛 1980.4.5
仔受胎時活性値:1.50
Prince Ippi
鹿毛 1969.4.9
種付け時活性値:0.50
Well Tamed
青鹿毛 1971
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Konigsstuhl3×3、Tamerlane5×5×5、Authi5×5>

Windstoss(2014.3.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Shirocco
(Blandford系)
Sternkonig
(ゼダーン系)
Konigsstuhl
(Blandford系)
Prince Ippi
(Bay Ronald系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Shirocco
(Monsun)
5.75 or 3.75 祖母が独2歳牝馬王者
(No. 4-o)
初仔?

*

第148回独ダービー(GI。ハンブルク芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Windstoss 牡3 58 Maxim Pecheur 2:41.52 Markus Klug 4
2 6 Enjoy Vijay 牡3 58 Andrasch Starke 1 P Schiergen 3
3 4 Rosenpurpur 牡3 58 Daniele Porcu 3/4 P Schiergen 10
4 10 Shanjo 牡3 58 Ioritz Mendizabal 1 Markus Klug 11
5 17 Promise of Peace 牡3 58 Jozef Bojko 2 1/4 A Wohler 12

2017年の第148回独ダービー。内で粘るEnjoy Vijay(2014.2.8)とアンドレアシュ・シュタルケ騎手、真ん中外目を豪快に伸びるWindstossとマキシム・ペシュール騎手、大外のラチ沿いを駆けるRosenpurpur(2014.4.4)とダニエル・ポーキュ騎手。内外に大きく別れる独国競馬らしい最後の直線、決勝点で先んじたのは、「突風」を意味するWindstossとペシュール騎手。Windstossは英語圏でも通じる馬名綴りですが、最後のssは、独語圏ではエスツェット「ß」ですね。ペシュール騎手は独ダービー初勝利、マルクス・クルーク調教師は2014年の第145回のSea the Moon(2011.4.29)以来2回目の制覇となり、生産のレットゲン牧場も1959年の第90回のUomo(1956)以来となる2回目の優勝となりました。

Windstossの父Shiroccoは2004年の第135回の勝ち馬であり、父仔2代の独ダービー制覇となりました。Windstossが突風、Shiroccoはサハラ砂漠からイタリア南部に吹く地方風、そしてShiroccoの父Monsunが季節風を意味するということで、父方からは馬名意味の連想が続いています。

またWindstossの牝系は、独国で継承されている4号族。Windstossのボトムラインを辿ると、13代母にKincsem(1874.3.17)の名前が見えます。54戦54勝、史上に残る19世紀の名牝ですね。近年では2012年の英二冠馬Camelot(2009.3.5)もKincsemの子孫として知られています。

#余談。「Windstoss」という英字馬名でハッと思ったのが、1980年代に日本で走っていたウインドストース(1983.3.24)。ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)2勝、函館記念(GIII)、中日新聞杯(GIII)と重賞4勝を挙げたトウシヨウボーイ(1973.4.15)産駒、ウインドストースも英字綴は「Windstoss」でした。

また、今回の独ダービーを逃げて5着に粘ったPromise of Peace(2014.2.9)は、父キングカメハメハ(2001.3.20)、母ピースオブワールド(2000.2.18)という日本で走るならばメチャ注目される血統馬でした。そしてまた、戦前2番人気に推されたWarring States(2014.3.2)は以前に紹介したとおり、父ヴィクトワールピサ(2007.3.31)、母チリエージェ(2001.4.23)というハクサンムーン(2009.2.14)の半弟。Warring Statesは今回は残念な結果でしたが、日本産馬が2頭も出走したというエポックメイキングを見せてくれた、2017年の第148回独ダービーでした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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