Windstoss 牡 黒鹿毛 2014.3.7生 独国・Gestüt Röttgen生産 馬主・Gestüt Röttgen 独国・Markus Klug厩舎
Shirocco 鹿毛 2001.4.10 種付け時活性値:1.00 |
Monsun 黒鹿毛 1990.3.4 |
Konigsstuhl 黒鹿毛 1976 |
Dschingis Khan 1961.2.8 |
Konigskronung 1965.1.18 | |||
Mosella 鹿毛 1985.3.25 |
Surumu 1974.2.26 | ||
Monasia 1979.3.3 | |||
So Sedulous 鹿毛 1991.4.17 |
★The Minstrel 栗毛 1974.3.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Fleur 1964.4.1 | |||
Sedulous 鹿毛 1986.5.22 |
タツプオンウツド 1976.2.15 | ||
Pendulina 1978.3.25 | |||
Wellenspiel 黒鹿毛 2008.3.22 仔受胎時活性値:1.25 |
Sternkonig 芦毛 1990.4.26 種付け時活性値:0.25 |
Kalaglow 芦毛 1978.2.19 |
Kalamoun 1970.4.30 |
Rossitor 1970 | |||
Sternwappen 黒鹿毛 1985.5.31 |
Wauthi 1977.3.21 | ||
Sternwacht 1965 | |||
Well Known 黒鹿毛 1987.5.4 仔受胎時活性値:1.00 |
Konigsstuhl 黒鹿毛 1976 種付け時活性値:0.50 |
Dschingis Khan 1961.2.8 | |
Konigskronung 1965.1.18 | |||
Well Proved 黒鹿毛 1980.4.5 仔受胎時活性値:1.50 |
Prince Ippi 鹿毛 1969.4.9 種付け時活性値:0.50 |
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Well Tamed 青鹿毛 1971 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
<5代血統表内のクロス:Konigsstuhl3×3、Tamerlane5×5×5、Authi5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Shirocco (Blandford系) |
Sternkonig (ゼダーン系) |
◆Konigsstuhl (Blandford系) |
Prince Ippi (Bay Ronald系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Shirocco (Monsun) |
5.75 or 3.75 |
祖母が独2歳牝馬王者 (No. 4-o) |
初仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 2 | Windstoss | 牡3 | 58 | Maxim Pecheur | 2:41.52 | Markus Klug | 4 |
2 | 6 | Enjoy Vijay | 牡3 | 58 | Andrasch Starke | 1 | P Schiergen | 3 |
3 | 4 | Rosenpurpur | 牡3 | 58 | Daniele Porcu | 3/4 | P Schiergen | 10 |
4 | 10 | Shanjo | 牡3 | 58 | Ioritz Mendizabal | 1 | Markus Klug | 11 |
5 | 17 | Promise of Peace | 牡3 | 58 | Jozef Bojko | 2 1/4 | A Wohler | 12 |
2017年の第148回独ダービー。内で粘るEnjoy Vijay(2014.2.8)とアンドレアシュ・シュタルケ騎手、真ん中外目を豪快に伸びるWindstossとマキシム・ペシュール騎手、大外のラチ沿いを駆けるRosenpurpur(2014.4.4)とダニエル・ポーキュ騎手。内外に大きく別れる独国競馬らしい最後の直線、決勝点で先んじたのは、「突風」を意味するWindstossとペシュール騎手。Windstossは英語圏でも通じる馬名綴りですが、最後のssは、独語圏ではエスツェット「ß」ですね。ペシュール騎手は独ダービー初勝利、マルクス・クルーク調教師は2014年の第145回のSea the Moon(2011.4.29)以来2回目の制覇となり、生産のレットゲン牧場も1959年の第90回のUomo(1956)以来となる2回目の優勝となりました。
Windstossの父Shiroccoは2004年の第135回の勝ち馬であり、父仔2代の独ダービー制覇となりました。Windstossが突風、Shiroccoはサハラ砂漠からイタリア南部に吹く地方風、そしてShiroccoの父Monsunが季節風を意味するということで、父方からは馬名意味の連想が続いています。
またWindstossの牝系は、独国で継承されている4号族。Windstossのボトムラインを辿ると、13代母にKincsem(1874.3.17)の名前が見えます。54戦54勝、史上に残る19世紀の名牝ですね。近年では2012年の英二冠馬Camelot(2009.3.5)もKincsemの子孫として知られています。
#余談。「Windstoss」という英字馬名でハッと思ったのが、1980年代に日本で走っていたウインドストース(1983.3.24)。ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)2勝、函館記念(GIII)、中日新聞杯(GIII)と重賞4勝を挙げたトウシヨウボーイ(1973.4.15)産駒、ウインドストースも英字綴は「Windstoss」でした。
また、今回の独ダービーを逃げて5着に粘ったPromise of Peace(2014.2.9)は、父キングカメハメハ(2001.3.20)、母ピースオブワールド(2000.2.18)という日本で走るならばメチャ注目される血統馬でした。そしてまた、戦前2番人気に推されたWarring States(2014.3.2)は以前に紹介したとおり、父ヴィクトワールピサ(2007.3.31)、母チリエージェ(2001.4.23)というハクサンムーン(2009.2.14)の半弟。Warring Statesは今回は残念な結果でしたが、日本産馬が2頭も出走したというエポックメイキングを見せてくれた、2017年の第148回独ダービーでした。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。