チカッパ(2021.4.12)&ジョージテソーロ(2021.2.14)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.29)-

チカッパ 牡 鹿毛 2021.4.12生 新ひだか町・(株)サンデーヒルズ生産 馬主・岡 浩二氏 栗東・中竹 和也厩舎

<5代血統表内のクロス：Storm Cat3×5、Mr. Prospector4×5、Clever Trick4×5(母方)>

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レース結果　JRA

www.jra.go.jp

中京ダート1400m、晴の良馬場、9頭立て。

◯ 昇竜ステークス
昇竜（しょうりゅう）は、空に昇っていく竜のこと。勢いがよいことの例えに用いられる。

２０２４年度第１回中京競馬特別レース名解説

ㇱ、シンプルなレース名解説ですね^^;。ともあれサスガに勢いがよいことの例えに用いられる昇竜、JRA所属の若きダート馬にとっては登竜門的な存在であることは間違いなく、21世紀に入ってからの勝ち馬を見てみれば、パーソナルラッシュ(2001.3.18)、バンブーエール(2003.4.5)、クリソライト(2010.2.2)、コーリンベリー(2011.4.13)等の名前が見えます。

そんな昇竜Sの2024年の一戦は、決勝点で「熱砂」を感じたレースでした。終わってみれば「行った行った」の決着でしたけれど、逃げたジョージテソーロと番手先行のチカッパが中京ダートの直線410.7mをフルに使っての凌ぎあい。内の黒の帽子に「緑、黄襷、袖黄一本輪」の勝負服を乗せた栗毛の流星、外の緑の帽子に「白、赤十字襷、袖赤二本輪」の勝負服を乗せた鹿毛。両馬一歩も譲らない激しい攻防、最後の最後で僅かに「ハナ」だけ先んじたのは、外のチカッパ。ゴール時に「わずかに岡さんの勝負服が前に出たか!!」と叫んでしまいましたが、これは良い勝負でした。

チカッパの母系を確認すれば伯父Zensational(2006.4.26)がパットオブライエンS(米GI)、ビングクロスビーS(米GI)、トリプルベンドH(米GI)と米国の短距離ダートGI3勝の活躍馬です。なお、Zensationalは2024年のゆきやなぎ賞を制した素質馬ショウナンラプンタ(2021.3.9)のブルードメアサイアーでもあります。

この昇竜Sが既に9戦目、レースを重ねて強さを増して来たチカッパ。可愛らしい響きの、その印象的な馬名の意味は「ものすごく、とても(博多弁)」ということです。

#チカッパにはテン乗りで一発回答を果たされた三浦皇成騎手。良いぞコーセー、今年2024年は必ず国際GI勝ちを決めて見せてください(^^)

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昇竜Sが好勝負でしたので、2着馬ジョージテソーロの血統も気になって調べてみれば「うぉ、ベストウォーリアの仔ですか。母父カジノドライヴもシブい」と思ってしまいました。という訳で、今回はジョージテソーロの4代血統表も併せてご紹介しておきます。

ジョージテソーロ 牡 栗毛 2021.2.14生 日高町・本間牧場生産 馬主・了德寺健二ホールディングス(株) 美浦・嘉藤 貴行厩舎

<5代血統表内のクロス：A.P. Indy3×4、Mr. Prospector5×5×5、Blushing Groom5×5(母方)>

ジョージテソーロの父ベストウォーリアは、2022年に産駒がデビューするとNARで35勝を挙げて地方競馬の新種牡馬王者に輝きました。そんなベストウォーリアの2年度産駒であるジョージテソーロ、既報によりますと、

昇竜S2着ジョージテソーロ、新コンビ川田騎手でUAEダービーへ | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト

昇竜S2着のジョージテソーロ（牡3、嘉藤）は川田騎手との新コンビで30日メイダンのUAEダービー（G2、ダート1900メートル）へ向かう。出典：日刊スポーツ

world.jra-van.jp

UAEダービー(GII)に向かうということで、ドバイの地でも頑張ってほしいものです。ジョージテソーロ、その馬名意味は「人名より+冠名」とのこと。

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#本稿で紹介したチカッパ、ジョージテソーロは共に「母が前年産駒なし後の仔」。空胎後に名馬あり、です。