オペックホース 牡 栗毛 1977.3.5生~2005.10.31没 鵡川町・鵡川牧場生産 馬主・ホース産業(株) 栗東・佐藤 勇厩舎
リマンド 栗毛 1965.2.16 種付け時活性値:0.75【11】 |
Alcide 鹿毛 1955.6.6 |
▲Alycidon 栗毛 1945.3.15 |
Donatello 1934 |
Aurora 1936 | |||
Chenille 黒鹿毛 1940 |
▲King Salmon 1930 | ||
Sweet Aloe 1935 | |||
Admonish 芦毛 1958 |
Palestine 芦毛 1947 |
Fair Trial 1932 | |
Una 1930 | |||
Warning 栗毛 1950 |
Chanteur 1942 | ||
Vertencia 1945 | |||
ホースジヨー 黒鹿毛 1965.6.7 仔受胎時活性値:0.75【11】 |
テユーダーペリオツド 栃栗毛 1957 種付け時活性値:1.75【7】 |
Owen Tudor 黒鹿毛 1938 |
Hyperion 1930.4.18 |
Mary Tudor 1930 | |||
Cornice 鹿毛 1944 |
Epigram 1933 | ||
Cordon 1935 | |||
ステツプホース 黒鹿毛 1957.4.27 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
クモノハナ 鹿毛 1947.3.15 種付け時活性値:0.25【9】 |
プリメロ 1931 | |
第参マンナ 1937.3.11 | |||
ステツプライト 鹿毛 1944.5.20 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
★ダイオライト 黒鹿毛 1927 種付け時活性値:0.00【16】 |
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ステツプシスター 黒鹿毛 1928 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
<5代血統表内のクロス:Hyperion4×5、Son-in-Law5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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リマンド (Blandford系) |
テユーダーペリオツド (Owen Tudor系) |
クモノハナ (Blandford系) |
★ダイオライト (Bend Or系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
テユーダーペリオツド(Cordon) | 5.25 (【11】+【7】+【12】+【15】) |
祖母がキヨフジ記念の勝ち馬 (No. 16-g ステツプシスター系) |
5番仔? (前年産駒なし後?) |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
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1 | 14 | オペックホース | 牡2 | 52 | 西橋豊治 | 1:11.7 | 佐藤勇 | 1 | |
2 | 11 | ツキノユーホー | 牡2 | 52 | 太宰義人 | 1:11.9 | 1.1/4 | 中村好夫 | 7 |
3 | 12 | ハミルトンプレス | 牡2 | 52 | 内田国夫 | 1:12.1 | 1 | 伊藤雄二 | 2 |
4 | 6 | ホリタバイオニック | 牡2 | 52 | 武邦彦 | 1:12.1 | アタマ | 工藤嘉見 | 4 |
5 | 7 | ヤサカオージ | 牡2 | 52 | 清水英次 | 1:12.2 | 1/2 | 内田繁三 | 5 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | オペックホース | 牡2 | 53 | 西橋豊治 | 1:23.2 | 佐藤勇 | 4 | |
2 | 5 | ダイリンロック | 牡2 | 53 | 田島良保 | 1:23.4 | 1.1/2 | 田中耕太郎 | 2 |
3 | 3 | マツエイカン | 牡2 | 53 | 河内洋 | 1:23.4 | アタマ | 伊藤修司 | 1 |
4 | 6 | ハンテンホーク | 牡2 | 53 | 松田幸春 | 1:23.5 | アタマ | 松田由太郎 | 8 |
5 | 2 | シンカズバール | 牡2 | 54 | 岩元市三 | 1:24.1 | 3.1/2 | 布施正 | 7 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | オペックホース | 牡3 | 54 | 郷原洋行 | 1:55.6 | 佐藤勇 | 1 | |
2 | 5 | インターギャレット | 牡3 | 54 | 木藤隆行 | 1:57.2 | 10 | 境勝太郎 | 3 |
3 | 6 | マルホミンシオ | 牡3 | 54 | 森安重勝 | 1:57.3 | 1/2 | 森安弘昭 | 2 |
4 | 9 | チャンピオンシップ | 牡3 | 54 | 西野桂 | 1:57.5 | 1.1/2 | 矢野進 | 5 |
5 | 2 | ダイシンロイヤル | 牡3 | 54 | 大崎昭一 | 1:57.6 | 1/2 | 柴田寛 | 6 |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
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1 | 4 | オペックホース | 牡3 | 郷原 洋行 | 2:27.8 | 佐藤 勇 | 2 | |
2 | 13 | モンテプリンス | 牡3 | 吉永 正人 | 2:27.9 | クビ | 松山 吉三郎 | 1 |
3 | 10 | テイオージャ | 牡3 | 蓑田 早人 | 2:28.5 | 3・1/2 | 森安 弘昭 | 4 |
4 | 6 | サクラシンゲキ | 牡3 | 小島 太 | 2:28.7 | 1・1/4 | 境 勝太郎 | 7 |
5 | 27 | ハーバーシャレード | 牡3 | 嶋田 功 | 2:28.9 | 1・1/2 | 佐々木 亜良 | 11 |
一生に一度の大舞台、東京優駿制覇で燃え尽きてしまったのか、オペックホース。
自身のたてがみに結われたボンボン、手綱、そして鞍上の勝負服。真っ赤で揃えられたその装飾と共に栗毛の駿馬は、現年齢表記3歳の晩春の日曜日、まるで炎のようでした。普通ならばモンテプリンス(1977.4.1)が勝っているレース。ラスト200mを切ってからの猛追。外から懸命に脚を伸ばしたオペックホースに乗り移ったのは、人々の思いだったのかも知れません。
この競走前、馬主の角田が死去していた。郷原はこの出来事に絡め、後年この競走を回顧した際に「それで、みんなの”気”が集まったんですよ。ダービーは社長の弔合戦だ、って関係者全ての”気”が集まった。厩舎のスタッフの仕事ぶりも凄かったし、僕も、そして馬自身も社長の願いを背負って走ったんです。はっきり言って、オペックホースでモンテプリンスを負かせと言ってもできないですよ。何回走ったって勝てない。でも、あのダービーは違った。何かが起きると思っていた。レース前からね、僕にはレースが見えていたんです。スタートを切ったらこうなる、1コーナーを回ったらこうだってね。レース前に、僕は断言してました。このダービーはこうなる。だからこの位置にいて、こう乗れば勝てるってね。」と語っている[7]。
果たせるかなオペックホース、最後の最後「クビ」だけ差し切って、第47代の東京優駿勝ち馬の栄誉を蹄中に収めました。その勝ち時計2分27秒8は当時史上3位の好タイムでした。
*
燦めいたのがたとえ一瞬でも、それがまばゆいものであれば、人の心に残るものはあるはずです。
1980年5月25日の日曜日、東京芝2400mでいちばんに輝いたオペックホース。
その豪脚一閃、忘れずに、心に留めおきたいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
[オペツクホース(1977.3.5)の主な競走成績]
- 東京優駿
- 皐月賞、朝日チャレンジC
- マイラーズC2回
通算41戦4勝、2着4回、3着3回。