ソウルラッシュ 牡 黒鹿毛 2018.3.28生 日高町・下河辺牧場生産 馬主・石川 達絵氏 栗東・池江 泰寿厩舎
ルーラーシップ 鹿毛 2007.5.15 種付け時活性値:0.50【10】 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
エアグルーヴ 鹿毛 1993.4.6 |
▲トニービン 鹿毛 1983.4.7 |
カンパラ 1976.2.19 | |
Severn Bridge 1965 | |||
ダイナカール 鹿毛 1980.5.10 |
★ノーザンテースト 1971.3.15 | ||
シヤダイフエザー 1973.2.20 | |||
エターナルブーケ 黒鹿毛 2013.4.24 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
マンハッタンカフェ 青鹿毛 1998.3.5 種付け時活性値:1.50【14】 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.28 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
サトルチェンジ 黒鹿毛 1988.4.2 |
Law Society 1982.2.16 | ||
Santa Luciana 1973.4.4 | |||
キャットアリ 鹿毛 1999.3.1 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 種付け時活性値:1.75【15】 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
Careless Kitten 芦毛 1980.3.30 仔受胎時活性値:0.50【18】 |
Caro 芦毛 1967.4.11 種付け時活性値:1.00【12】 |
||
T. C. Kitten 栗毛 1969.3.30 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ルーラーシップ (Mr. Prospector系) |
マンハッタンカフェ (サンデーサイレンス系) |
Storm Cat (Storm Bird系) |
Caro (フオルテイノ系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Storm Cat (Secretariat) |
3.25 (【4】+【13】+【18】+【10】) |
伯父ヒラボクディープ (No. 8-c) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | ソウルラッシュ | 牡6 | 58 | 団野 大成 | 1:32.0 | 10-10 | 33.6 | 514 [+2] |
池江 泰寿 | 4 | |
2 | 17 | エルトンバローズ | 牡4 | 58 | 西村 淳也 | 1:32.4 | 2 1/2 | 8-8 | 34.2 | 518 [-2] |
杉山 晴紀 | 7 |
3 | 14 | ウインマーベル | 牡5 | 58 | 松山 弘平 | 1:32.4 | クビ | 4-2 | 34.5 | 476 [0] |
深山 雅史 | 10 |
4 | 2 | ブレイディヴェーグ | 牝4 | 56 | C.ルメール | 1:32.4 | ハナ | 9-10 | 34.1 | 468 [-4] |
宮田 敬介 | 1 |
5 | 11 | チャリン | 牡4 | 58 | R.ムーア | 1:32.4 | クビ | 14-15 | 33.6 | 508 [前計不] |
R.ヴェリアン | 3 |
1F毎の ラップ |
12.2 – 10.6 – 11.0 – 11.9 – 11.8 – 11.6 – 11.4 – 11.5 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.2 – 22.8 – 33.8 – 45.7 – 57.5 – 1:09.1 – 1:20.5 – 1:32.0 |
上り | 4F 46.3 – 3F 34.5 |
京都芝1600m、曇の良馬場、17頭立て。
◯ ジャパン・オータムインターナショナル マイルチャンピオンシップ(GⅠ)
本競走は、1984 年に創設された重賞競走。日本における競走体系は長らく長距離路線が重視されていたが、近代競馬においてスタミナとともにスピードも重視されるようになり、短距離路線についても整備が図られた。文字通りマイラーのチャンピオンを決める一戦として、『安田記念』と並び大きな目標となっている。
また、2008 年に創設された秋季国際GⅠ競走シリーズ「ジャパン・オータムインターナショナル」にも指定されている。
ソウルラッシュ、GI挑戦7回目、マイルチャンピオンシップ3回目の挑戦で悲願のGI初制覇を遂げました。
- 2022年の安田記念(GI)
→6番人気13着(0秒6差)。勝ち馬はソングライン(2018.3.4) - 2022年のマイルチャンピオンシップ(GI)
→5番人気4着(0秒3差)。勝ち馬はセリフォス(2019.3.7) - 2023年の安田記念(GI)
→6番人気9着(0秒8差)。勝ち馬はソングライン(2018.3.4) - 2023年のマイルチャンピオンシップ(GI)
→3番人気2着(0秒0差)。勝ち馬はナミュール(2019.3.2) - 2023年の香港マイル(GI)
→4番人気4着(0秒48差)。勝ち馬はGolden Sixty(2015.10.14) - 2023年の安田記念(GI)
→2番人気3着(0秒1差)。勝ち馬はロマンチックウォリアー(2018.3.18) - 2024年のマイルチャンピオンシップ(GI)
→4番人気1着(0秒4差)
相対してきたのが強い馬ばかりで、本当に僅差の勝負で涙を飲んで来たソウルラッシュでしたが、競馬の神様は彼の頑張りを見放していませんでした。前日11月16日の日本時間深夜にバーレーン国際T(GII)でヤマニンサンパ(2018.5.4)に騎乗して直ぐ様トンボ返りの騎乗であった団野大成騎手に導かれたソウルラッシュ、直線での伸び脚は「魂の突進」という馬名意味そのままの姿。これまでのうっぷんを晴らす、2着に2馬身半差の完勝。ソウルラッシュ、本当にお見事でした。
では、以下にソウルラッシュの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Careless Kitten 1980.3.30 1勝 |Lorenzoni 1986.4.1 3勝 ブリーダーズフューチュリティ(米GII)2着 |Arkadian Hero 1995.1.29 7勝 ミルリーフS(英GII) ハンガーフォードS(英GIII) クライテリオンS(英GIII)ほか |キャットアリ 1999.3.1 1勝 ||ヒラボクディープ 2010.4.26 4勝 青葉賞(GII) 丹頂S(OP) ||ワンダフルワールド 2011.4.21 3勝 ペガサスジャンプS(J・OP) ||エターナルブーケ 2013.4.24 0勝 |||ソウルラッシュ 2018.3.28 (本馬) マイルチャンピオンシップ(GI) マイラーズC(GII)2回 京成杯オータムH(GIII)ほか |||ディオ 2019.3.10 現役 東風S(L) 関屋記念(GIII)2着ほか |カフェララルー 2001.1.17 0勝 ||カフェブリッツ 2013.5.24 5勝 ダイヤモンドS(GIII)3着
ソウルラッシュの牝系は8号族c分枝系。半弟ディオも現役でマイル路線で頑張っています。また伯父ヒラボクディープはキズナ(2010.3.5)と同じ2010年生まれ世代であり「ディープインパクト×Storm Cat牝馬」のニックから輩出された青葉賞勝ち馬。ヒラボクディープは2019年に智国(チリ)に種牡馬として輸出されており、2024年現在もHaras Matriarca(=マトリアルカ牧場)に繋養されているようです。
また、上図の近親牝系図外となりますが、ソウルラッシュの高祖母T. C. Kittenの孫には名種牡馬ヘネシー(1993.4.25)もいます。名繁殖系だけにヒラボクディープも請われての智国でのスタッドインであったでしょうし、気が早いですがソウルラッシュも第二の馬生が気になるところです。…と、ヒラボクディープ、ソウルラッシュと名前を出してみて「ああ、下河辺牧場の生産馬ですね」と想起したのですが、ソウルラッシュの父ルーラーシップが輩出したGI馬を確認してみれば、
- キセキ(2014.5.13)
→菊花賞(GI) - ドルチェモア(2020.2.21)
→朝日杯フューチュリティS(GI) - ソウルラッシュ(2018.3.28)
→マイルチャンピオンシップ(GI)。本稿の主役
3頭共に下河辺牧場の生産馬ですやんか^^;。しかもキセキとソウルラッシュは共に石川達絵オーナーの持ち馬。下河辺牧場さん、種牡馬ルーラーシップの配合相手をちゃんと見抜いていらっしゃるのでしょうか。サスガは名門。
それでは、これから走る馬、人すべてがどうか無事でありますように。
#今回の団野騎手のゴールに入る前からのアクションを見て「ああ、絶対に怒られるやつや。でも、それは嬉しいよなぁ、団野」と思いました。……ヤマニンサンパで冠名「ヤマニン」を出してみれば、ヤマニンゼファー(1988.5.27)の1992年の安田記念(GI)における田中勝春騎手を思い出しました^^;