Camille Pissarro(カミーユピサロ) 牡 青鹿毛 2022.2.5生 愛国・Cn Farm Ltd生産 馬主・M Tabor & D Smith & Mrs J Magnier & P M Brant 愛国・A P O’Brien厩舎
Wootton Bassett 鹿毛 2008.2.4 種付け時活性値:1.25【13】 |
Iffraaj 鹿毛 2001.1.22 |
Zafonic 鹿毛 1990.4.1 |
Gone West 1984.3.10 |
Zaizafon 1982.1.18 | |||
Pastorale 栗毛 1988.3.22 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Park Appeal 1982.4.9 | |||
Balladonia 鹿毛 1996.4.11 |
Primo Dominie 鹿毛 1982.4.15 |
Dominion 1972 | |
Swan Ann 1971 | |||
Susquehanna Days 黒鹿毛 1990.4.17 |
Chief’s Crown 1982.4.7 | ||
Gliding By 1975.5.12 | |||
Entreat 栗毛 2006.3.5 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
Pivotal 栗毛 1993.1.19 種付け時活性値:1.00【12】 |
Polar Falcon 黒鹿毛 1987.6.1 |
Nureyev 1977.5.2 |
Marie d’Argonne 1981.3.21 | |||
Fearless Revival 栗毛 1987.3.3 |
Cozzene 1980.5.8 | ||
Stufida 1981.3.12 | |||
River Saint 栗毛 1996.4.15 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
Irish River 栗毛 1976.4.2 種付け時活性値:0.75【19】 |
Riverman 1969.3.22 | |
Irish Star 1960.2.9 | |||
Imagining 鹿毛 1983.4.5 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
Northfields 栗毛 1968.3.6 種付け時活性値:1.50【14】 |
||
Image Intensifier 芦毛 1971.3.19 仔受胎時活性値:0.75【11】 |
<5代血統表内のクロス:Nureyev4×4、Northern Dancer5×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Wootton Bassett (Mr. Prospector系) |
Pivotal (Nureyev系) |
Irish River (Riverman系) |
Northfields (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Northfields (Entreat) |
3.75 (【15】+【9】+【12】+【11】) |
半兄が英GI馬 (No. 7) |
9番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 15 | Camille Pissarro | 牡3 | 58 | Ryan Moore | 2:04.40 | A P O’Brien | 1 |
2 | 6 | Cualificar | 牡3 | 58 | William Buick | 1/2 | A Fabre | 5 |
3 | 7 | Detain | 牡3 | 58 | Christophe Soumillon | クビ | John & Thady Gosden | 2 |
4 | 12 | Trinity College | 牡3 | 58 | Wayne Lordan | アタマ | A P O’Brien | 9 |
5 | 1 | Azimpour | 牡3 | 58 | Clement Lecoeuvre | クビ | F-H Graffard | 15 |

気が付けば弊サイトで紹介する当年のジョッケクルブ賞勝ち馬も10頭目。Almanzor(2013.3.11)、Brametot(2014.2.24)、Study of Man(2015.4.9)、Sottsass(2016.3.24)、Mishriff(2017.4.1)、St Mark’s Basilica(2018.3.18)、Vadeni(2019.3.26)、Ace Impact(2020.2.13)、Look de Vega(2021.4.2)に続いての紹介となったのはCamille Pissarro。
前走仏2000ギニー(GI)ではステーブルメイトにして父に同じWootton Bassettを持つHenri Matisseの3着だったCamille Pissarro。それから中2週で迎えたジョッケクルブ賞では18頭立て1番人気に推されると、道中先行5番手から直線では最内を縫うようにして抜け出しました。狭い間隙から突き抜けた様はCamille Pissarroの地力と共に、サスガはライアン・ムーア騎手という見事な手綱捌き。Camille Pissarro、2歳時のジャン・リュック・ラガルデール賞(仏GI)に続いてGI2勝目を遂げました。
Camille Pissarroの父Wootton Bassett、Camille Pissarroは上述のAlmanzorに続く2頭目のジョッケクルブ賞勝ち馬となりました。Wootton BassettはCamille Pissarro同様にジャン・リュック・ラガルデール賞の勝ち馬で、種牡馬供用初年度が2013年生まれ世代であるAlmanzorでした。その後もGI馬を送り出し続けたWootton Bassett、6,000ユーロのスタッドフィーで始まった種牡馬生活でしたが、2025年現在では300,000ユーロと50倍の種付け料を稼ぎ出す大人気種牡馬としてクールモアスタッドで繋養されています。

では、以下にCamille Pissarroのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
River Saint 1996.4.15 0勝 |Entreat 2006.3.5 1勝 ||Golden Horde 2017.2.11 3勝 コモンウェルスC(英GI) リッチモンドS(英GII)ほか ||スリーアイランド 2020.4.18 現役 知立S ||Camille Pissarro 2022.2.5 (本馬) ジョッケクルブ賞(仏GI) ジャン・リュック・ラガルデール賞(仏GI)ほか |Producer 2009.3.30 8勝 トプカピT(土GII) クライテリオンS(英GIII) シュプリームS(英GIII)ほか
Camille Pissarroの牝系は7号族。半兄Golden Hordeがロイヤルアスコット開催における3歳馬限定の芝6ハロンのGIであるコモンウェルスCの勝ち馬であり、半姉スリーアイランドはJRAの現役馬として芝1200mで4勝を挙げています。また叔父ProducerもGレース3勝の活躍馬ですが、全8勝は7~8ハロンの距離によるものです。近親馬からは短距離での大成を思うところですが、シャンティイ芝2100mをこなしたCamille Pissarro、その絶対能力の奥深さを見せ付ける結果でもありました。
ともあれ、Camille Pissarroが本領を発揮する距離については陣営にも逡巡があるようで、
セントマークスバシリカ(2021年)以来2度目の仏ダービー制覇となったオブライエン調教師はカミーユピサロの今後について、「10ハロンはもちろんだが、マイルに戻っても問題ないと思う」とコメント。「私たちはレースごと、2週間ごとに状態を確認したうえでレースプランを決め、流れに身を任せている。彼が12ハロンを走れるかどうかは分からないが、一流馬であることは明らかだ」と英競馬メディア『At The Races』に話している。
Camille Pissarro、次に向かう距離はマイルか、10ハロンか、はたまた12ハロンか。ジョッケクルブ賞勝ち馬の進路を楽しみにしたいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
#Camille Pissarroの曾祖母はImagining、高祖母は芦毛のImage IntensifierとImageが付く馬名となっています。4代血統表外となりますが、Camille Pissarroの高祖母父は実はダンサーズイメージ(1965.4.10)。流浪の名種牡馬の血、21世紀の現在でも時折目にすることがあり、ダンサーズイメージ好きの私は嬉しくなります(^^)