Los Angeles(ロスアンゼルス。2021.2.22)-第159回愛ダービー(GI)の勝ち馬-

Result

Los Angeles(ロスアンゼルス) 牡 黒鹿毛 2021.2.22生 愛国・Lynch Bages Ltd & Longfield Stud生産 馬主・Westerberg, Mrs J Magnier, M Tabor, D Smith 愛国・A P O’Brien厩舎

Los Angeles(2021.2.22)の4代血統表
Camelot
鹿毛 2009.3.5
種付け時活性値:0.75【11】
Montjeu
鹿毛 1996.4.4
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Floripedes
鹿毛 1985.5.11
★Top Ville 1976.4.5
Toute Cy 1979.5.4
Tarfah
鹿毛 2001.2.26
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Fickle
鹿毛 1996.3.30
デインヒル 1986.3.26
Fade 1988.4.11
Frequential
鹿毛 2014.2.22
仔受胎時活性値:1.50【6】
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
種付け時活性値:0.25【17】
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Violante
鹿毛 2008.4.15
仔受胎時活性値:1.25【5】
◆Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
種付け時活性値:0.25【17】
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Allez Les Trois
栗毛 1991.4.26
仔受胎時活性値:2.00【16】
Riverman
鹿毛 1969.3.22
種付け時活性値:1.25【21】
Allegretta
栗毛 1978.3.10
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Kingmambo3×3、デインヒル3×4、Northern Dancer4×5>

Los Angeles(2021.2.22)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Camelot
(Sadler’s Wells系)
Dansili
(デインヒル系)
◆Kingmambo
(Mr. Prospector系)
Riverman
(Never Bend系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Riverman
(Violante)
5.75
(【6】+【5】+【16】+【12】)
当代きっての世界的名牝系
(No. 9-h)
3番仔?
(2連産目?)

*

2024年の第159回愛ダービー(GI。カラ芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 Los Angeles 牡3 58.1 Ryan Moore 2:28.15 A P O’Brien 2
2 7 Sunway 牡3 58.1 Oisin Murphy 3/4 David Menuisier 4
3 1 Ambiente Friendly 牡3 58.1 Robert Havlin 1/2 James Fanshawe 1
4 6 Matsuri 牡3 58.1 James Doyle クビ Roger Varian 3
5 4 Keeper’s Heart 牡3 58.1 Colin Keane 6 G M Lyons 8
​ロスアンゼルスが愛ダービー制覇、オブライエン師は通算16勝目 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地30日、愛カラ競馬場でG1愛ダービー(3歳・セン馬不可、芝12ハロン)が行われ、英ダービー3着馬のロスアンゼルスがA.オブライエン調教師に通算16回目の愛ダービー優勝をプレゼントした。 レースは

カラ芝12ハロン、良馬場、8頭立て。果たされたのはエイダン・パトリック・オブライエン調教師、16回目(!!)の愛ダービー制覇。成したのは前走英ダービー(GI)でCity of Troy(2021.3.7)の3着だったLos Angeles。道中はステーブルメイトのEuphoric(2021.3.24)、Grosvenor Square(2021.2.3)に続いて内ラチ沿いの3番手を終始キープという分かりやすいラインの形成。最後の直線2.5ハロンも最内を伸びたところで、外から襲い掛かったのが英ダービー2着馬Ambiente Friendly(2021.4.19)。激しいしのぎの削り合いでAmbiente Friendlyが前に出ているかのように見えた場面もありましたが、ラスト1ハロンで振り切ったLos Angeles。最後は追い込んだクリテリウム・アンテルナシオナル(仏GI)勝ち馬Sunway(2021.3.23)-Sealiway(2018.2.24)の全弟-を4分の3馬身抑えたところがカラ芝12ハロンのゴールポスト。Los Angeles、2歳時のメイドンとクリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)、そして明けて3歳の愛ダービートライアルS(GIII)と3戦無敗で英ダービーまで駒を進めた能力は伊達ではありませんでした。

では、以下にLos Angelesの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。また主にGレース勝ち馬をピックアップしての図となっております。

Allez les Trois 1991.4.26 3勝 フロール賞(仏GIII)ほか
|Al Ishq 1997.1勝
||Thamarat 2003.2.14 1勝
|||Riqa 2008.2.13 2勝
||||Jawlaat 2013.2.2 不出走
|||||Facteur Cheval 2019.3.22 現役 ドバイターフ(UAE・GI) パース賞(仏GIII)ほか
||||Tantheem 2015.3.25 4勝 モートリー賞(仏GIII) プティクヴェール賞(仏GIII) カブール賞(仏GIII)
|||ワディハッタ 2012.5.2 2勝
||||Santiago 2017.3.11 3勝 愛ダービー(GI) クイーンズヴァーズ(英GII)ほか
||||Grosvenor Square 2021.2.3 現役 エアフィールドS(愛GIII)ほか
|||Khaimah 2013.5.9 不出走
||||Glounthaune 2019.2.3 2勝 キラヴランS(愛GIII)ほか
||Tamayuz 2005.3.1 5勝 ジャック・ル・マロワ賞(仏GI) ジャンプラ賞(仏GI) フォンテーヌブロー賞(仏GIII)
||Muhawalah 2011.3.5 1勝
|||Eshaada 2018.5.5 3勝 ブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ&メアズS(英GI)ほか
|Anabaa Blue 1998.4.12 4勝 ジョッケクルブ賞(仏GI) シャンティイ大賞(仏GII) ノアイユ賞(仏GII)ほか
|Anja 2000.4.7 1勝
||Rifqah 2005.3.9 0勝
|||Mustajeeb 2011.3.18 4勝 グリーンランズS(愛GII) ジャージーS(英GIII) アメシストS(愛GIII)ほか
|||Mulkeyya 2012.3.21 1勝
||||Mutasarref 2018.3.25 現役 バリーコーラスS(愛GIII)ほか
||Aboulie 2013.2.14 3勝 ミエスク賞(仏GIII)
||Great House 2016.12.28 6勝 ニューカースルゴールドC(豪GIII) ホザムH(豪GIII)ほか
|Measured Tempo 2004.3.25 2勝
|||Promise of Success 2016.2.23 5勝 イマンシペイションS(豪GII)ほか
|Northern Melody 2005.3.23 不出走
||Half Light 2016.4.27 4勝 ハンブルク牝馬マイレ(独GIII)ほか
|Violante 2008.4.15 1勝
||Frequential 2014.2.22 不出走
|||Los Angeles 2021.2.22 (本馬) 愛ダービー(GI) クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI) 愛ダービートライアルS(GIII)ほか
||Impulsif 2015.2.21 7勝 メシドール賞(仏GIII)
||Veil of Shadows 2020.3.16 プライドS(英GIII)2着

Los Angelesの牝系は9号族h分枝系。曾祖母Allez les Troisからの分枝ではAnabaa Blue、Tamayuz、Eshaada、Santiago、Facteur Cheval等のGI勝ち馬の姿が見えます。Anabaa Blueは21世紀最初のジョッケクルブ賞勝ち馬であり、同い年のいとこがかのGalileo(1998.3.30)。という訳で↑の近親牝系図外ですがUrban Sea(1989.2.18)Sea The Stars(2006.4.6)等も同牝系という当代きっての世界的名牝系ですね。近親の愛ダービー勝ち馬であるSantiagoが勝利を収めた際は、鞍上のシーミー・ヘファーナン騎手が4回目の愛ダービー制覇であり、Racing TVの動画のサムネイルでは右手で「4」を示されていたのが印象に残ります。また、先に名前を挙げたステーブルメイトのGrosvenor SquareはSantiagoの半弟であり、その父GalileoということでAllegretta3×5の牝馬クロスを持っています。そしてまたSantiagoとGrosvenor Squareの母であるワディハッタはカタカナ表記の通り日本に輸入されており、輸入前に愛国で出産したアルハイルフォート(2022.4.7)は(有)サンデーレーシング所有のマル外馬としてデビューを待っています。なお、アルハイルフォートは父がFrankel(2008.2.11)ですので、やはりAllegretta4×5の牝馬クロスを持っています。

Prix du Jocky Club(The 161st French Derby)
Santiago(2017.3.11)-第155回愛ダービー(GI)の勝ち馬-
Santiago(サンティアゴ) 牡 鹿毛 2017.3.11生 愛国・Lynch Bages Ltd生産 馬主・Michael Tabor & Derrick Smith & Mrs John Magnier 愛国・A P O'Brien厩舎

*

 この結果を受けて各ブックメーカーはロスアンゼルスを秋のG1英セントレジャーの本命候補に推したが、競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によるとオブライエン調教師は「私たちは彼がセントレジャーに行く馬だと思ってここに来たが、ライアン(騎乗したムーア騎手)はそれ以上だといっていた」とコメント。今後のローテーションに含みを持たせていた。

メイドンからしてティペラリー芝9ハロンだったLos Angeles、デビュー以来中長距離を意識して使われて来たことから英セントレジャーS(GI)の本命に推されてもおかしくありませんが、鞍上の「名手」ライアン・ムーア騎手が「それ以上」と伝えられたということは、超長距離戦ではなく12ハロン級のレートの高いレースでも勝負になるということでしょうか。愛ダービーの最後に見せた「負けるものか」という闘志も目立ったLos Angeles、バリードイル軍団の優駿の次に向かうレースの走りも注目したいと思います。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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