Fierceness(フィアースネス。2021.3.28)-第155回トラヴァーズS(米GI)の勝ち馬-

Result

Fierceness(フィアースネス) 牡 鹿毛 2021.3.28生 米国・Repole Stable, Inc.生産 馬主・Repole Stable 米国・Todd Pletcher厩舎

Fierceness(2021.3.28)の4代血統表
City of Light
鹿毛 2014.5.7
種付け時活性値:1.50【6】
Quality Road
鹿毛 2006.3.23
Elusive Quality
鹿毛 1993.1.27
★Gone West 1984.3.10
Touch of Greatness 1986.4.30
Kobla
鹿毛 1995.5.11
Strawberry Road 1979.9.28
Winglet 1988.3.19
Paris Notion
黒鹿毛 1998.3.31
デヒア
鹿毛 1991.4.13
Deputy Minister 1979.5.17
Sister Dot 1985.2.11
Fabulous Notion
鹿毛 1980.4.23
Somethingfabulous 1972.4.20
Careless Notion 1970.3.18
Nonna Bella
黒鹿毛 2014.3.11
仔受胎時活性値:1.50【6】
Stay Thirsty
黒鹿毛 2008.3.29
種付け時活性値:1.25【5】
Bernardini
鹿毛 2003.3.23
A.P. Indy 1989.3.31
Cara Rafaela 1993.3.30
Marozia
栗毛 1994.4.15
Storm Bird 1978.4.19
Make Change 1985.4.12
Nonna Mia
鹿毛 2007.1.26
仔受胎時活性値:1.50【6】
エンパイアメーカー
黒鹿毛 2000.4.27
種付け時活性値:1.50【6】
Unbridled 1987.3.5
Toussaud 1989.5.6
Holy Bubbette
芦毛 2000.4.7
仔受胎時活性値:1.50【6】
Holy Bull
芦毛 1991.1.24
種付け時活性値:0.00【8】
Juliac
鹿毛 1983.2.14
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【16】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

Fierceness(2021.3.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
City of Light
(Mr. Prospector系)
Stay Thirsty
(A.P. Indy系)
エンパイアメーカー
(Mr. Prospector系)
Holy Bull
(Rough’n Tumble系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
City of Light 6.50 or 4.50
(【6】+【6】+【6】+【16】)
伯父が米GI馬
(No. 20)
3番仔?
(3連産目?)

*

2024年の第155回トラヴァーズS(米GI。サラトガ・ダート10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Fierceness 牡3 57.2 John R Velazquez 2:01.79 Todd Pletcher 3
2 1 Thorpedo Anna 牝3 54.9 Brian Joseph Hernandez Jr アタマ Kenneth McPeek 2
3 2 Sierra Leone 牡3 57.2 Flavien Prat 1 3/4 Chad C Brown 1
4 7 Dornoch 牡3 57.2 Luis Saez 6 1/2 Danny Gargan 4
5 5 Batten Down 牡3 57.2 Junior Alvarado 3 1/2 William Mott 8
2歳王者フィアースネス、米G1トラヴァーズSでKYダービー惨敗の悪夢を払しょく | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
「真夏のダービー」こと米G1トラヴァーズステークス(3歳、ダート10ハロン)が現地24日にサラトガ競馬場で行われ、4番手追走から最終コーナーで先頭に並んだ3番人気のフィアースネスが、2番人気のケンタ

例年8月に行われるサラトガ・ダート10ハロンの伝統のトラヴァーズS。2024年の一戦は

  1. Sierra Leone(2021.3.31)
    →ブルーグラスS(米GI)の勝ち馬。フォーエバーヤング(2021.2.24)のいとこ。ケンタッキーダービー(米GI)での激烈な叩き合いは記憶に新しいところです
  2. Thorpedo Anna(2021.1.28)
    →ケンタッキーオークス(米GI)、エイコーンS(米GI)、CCAオークス(米GI)の勝ち馬。牝馬GI3連勝を収めていたThorpedo Anna、前週のアラバマS(米GI)をスキップし「ニューヨーク・トリプルティアラ」の可能性を排しての牡馬挑戦
  3. Fierceness(2021.3.28)
    →ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)、フロリダダービー(米GI)の勝ち馬。ケンタッキーダービーでまさかの15着の後、ハスケルSを取消した翌週のジムダンディS(米GII)でSierra Leoneを破って、勢いを付け直してトラヴァーズSへ臨戦
  4. Dornoch(2021.4.22)
    →ベルモントS(米GI)、ハスケルS(米GI)の勝ち馬。今年2024年はトラヴァーズSと同じサラトガ・ダート10ハロンで行われたベルモントSを勝った後、モンマスパーク・ダート9ハロンのハスケルSとGI連勝

と、戦前4番人気までをGI勝ち馬たちが占めました。ケンタッキーダービー馬Mystik Dan(2021.3.4)、プリークネスS(米GI)勝ち馬Seize the Grey(2021.4.20)の姿はありませんでしたが、2021年生まれ世代の米国の中核馬たちが揃いました。

そんな「真夏のダービー」を制したのはFierceness。8頭立て8番枠から発進して、道中外目の3、4番手追走。2ハロン毎のラップでは23.53-48.10(24.57)-1:11.62(23.52)-1:36.05(24.43)のペースで流れたレース、1マイル通過時点で「勝ちに行く」とばかりに先頭に立つと、サラトガ・ダートの直線およそ383ヤードに突入。名手ジョン・ヴェラスケスの右ムチと追いに応えて他馬を引き離すと、勝利を引き寄せました。そんなFiercenessにただ1頭だけ迫ったのは紅一点のThorpedo Anna。レース半ばもFiercenessと同じような位置にいたThorpedo Anna、一完歩ずつ距離を詰めると、差は見る見るうちに無くなっていきました。けれど、そこは男馬の意地があったのでしょう、決勝点で「アタマ」だけ凌いだのはFierceness。ラスト2ハロンを25.74をまとめて飛び込んだゴールで刻んだ2:01.79。現地実況ではThe champ is back!!と叫ばせたFierceness、2歳王者が同世代の強豪たちを負かし、3歳王者として復権を果たした瞬間でした。

では、以下にFiercenessのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Holy Bubbette 2000.4.7 6勝 チャポーサスプリングズH(米GIII)2着ほか
|Nonna Mia 2007.1.26 2勝 フリゼットS(米GI)3着ほか
||Outwork 2013.3.8 3勝 ウッドメモリアルS(米GI)ほか
||Nonna Bella 2014.3.11 不出走
|||Fierceness 2021.3.28 (本馬) トラヴァーズS(米GI) ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI) フロリダダービー(米GI) ジムダンディS(米GII)ほか
|Cairo Prince 2011.2.17 3勝 ホーリーブルS(米GII) ナシュアS(米GII)ほか

Fiercenessの牝系は米国で継承されている20号族。伯父OutworkがウッドメモリアルSの勝ち馬、大叔父Cairo Princeが米GII2勝と近いところに活躍馬が見えます。また、本稿をアップするタイミングに依るところとなったのですが、先日31歳で大往生を遂げたイシノサンデー(1993.5.29)も同じ20号族です。ただ、Fiercenessとイシノサンデーは18世紀に生まれたLittle John[Bolton] Mareという牝馬からの分枝ですので、遠縁が過ぎますね^^;

 ニューヨーク競馬協会(NYRA)の公式サイトによると、プレッチャー師はフィアースネスをBCクラシックに向けて調整していくとのこと。また、1962年以降に挑戦した5頭目の牝馬にして、最高の2着に善戦したソーピードアンナのK.マクピーク調教師は、9月のG1コティリオンステークスからBCディスタフを目指すとコメントしている。

2歳王者フィアースネス、米G1トラヴァーズSでKYダービー惨敗の悪夢を払しょく | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト

Fiercenessはブリーダーズカップ・クラシック(米GI)、そしてThorpedo Annaはブリーダーズカップ・ディスタフ(米GI)が今後の目標の模様。むぅ、米国3歳の筆頭勢がブリーダーズカップに向かうのは当然といえば当然なのですが、日本からチャレンジする馬たちにとっては本当に強敵としか言いようがないですね。ともあれ猛者どうしのぶつかり合いは、見ている側にとっては楽しいもの。決戦は2024年11月2日の土曜日、2ヶ月後を心待ちにして。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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