思い出の女馬を辿る(其の肆)-メモリージャスパー(1991.5.5)-

メモリージャスパー 牝 鹿毛 1991.5.5生～1995.4没 浦河・谷川牧場生産 馬主・(株)シンザンクラブ 栗東・渡辺栄厩舎

<5代血統表内のクロス：Native Dancer5×5>

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【競馬】　1994年　阪神牝馬特別

【競馬】　1994年　阪神牝馬特別 阪神の芝２０００ｍで行われていた時代の阪神牝馬特別。暮れの名物レースでした。オグリローマン、...

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1994年の阪神牝馬特別(現阪神牝馬S)。当時は暮れの芝2000m戦。13頭立てで現年齢表記3歳馬5頭、4歳馬4頭、5歳馬3頭、6歳馬1頭の組み合わせとなったレース、逃げたのは当年の第54回桜花賞(GI)を制していたオグリローマン(1991.5.20)。田原成貴騎手が敢然とハナを切って行きましたが、終わってみれば、オグリローマン以外の3歳馬たちが4着までを占めるという結果でした。特に上位3頭は、着順は前後するものの、その前走第19回エリザベス女王杯(GI)においてヒシアマゾン(1991.3.26)とチョウカイキャロル(1991.3.26)に続いて3着から5着だった馬たちであり、春の第55回優駿牝馬(GI)でもチョウカイキャロルに続いて2着から4着の馬たちでした。つまりは、3歳牝馬の中核を担ってきた馬たちの勝負であり、この年末の一番で、メモリージャスパーが、ようやく重賞初制覇を遂げたという一戦でした。

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阪神牝馬特別での勝利、そして父がNijinsky系のイルドブルボンという血統より、古馬になってからの更なる活躍が期待されたメモリージャスパー。

けれど、現年齢表記4歳4月に放牧先であった鹿児島県のジャパントレーニングセンターで急死。呼吸不全。あっけない早世でした。

メモリージャスパーの死を、改めて知らせる、月刊『優駿』1995年7月号の登録抹消馬一覧の記事。

重賞勝ち馬の名前は太字で表記されるはずなのに、彼女の名前は太字になっていませんでした。

私は、彼女の名前を、ペンで上からなぞって、そっと、太字にしました。

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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[メモリージャスパー(1991.5.5)の主な競走成績]

1. 阪神牝馬特別(GII)
2. 4歳牝馬特別・東(GII)

通算10戦3勝、2着2回。

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マイシンザン

メモリージャスパー。俺のじいちゃんと同じ勝負服やったから、気にしてたんよ。

ワイルドブラスター

鹿毛の綺麗なお姉さんでした。ダートの500万下勝ちから挑んだオークストライアル2着も渋かった。