ホワイトマズル(White Muzzle) 牡 鹿毛 1990.3.21生~2017.2.26没 英国・Airlie Stud生産 馬主・Luciano Gaucci→吉田 善哉氏→吉田 照哉氏 英国・Peter Chapple-Hyam厩舎
ダンシングブレーヴ 鹿毛 1983.5.11 種付け時活性値:1.50【6】 |
Lyphard 鹿毛 1969.5.10 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Goofed 栗毛 1960.3.29 |
Court Martial 1942 | ||
Barra 1950 | |||
Navajo Princess 鹿毛 1974.3.31 |
Drone 芦毛 1966.4.1 |
Sir Gaylord 1959.2.12 | |
Cap and Bells 1958.5.21 | |||
Olmec 栗毛 1966 |
Pago Pago 1960.9.1 | ||
Chocolate Beau 1958.3.12 | |||
Fair of the Furze 鹿毛 1982.6.15 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Ela-Mana-Mou 鹿毛 1976.2.28 種付け時活性値:1.25【5】 |
ピツトカーン 黒鹿毛 1971.3.20 |
Petingo 1965 |
Border Bounty 1965 | |||
Rose Bertin 栗毛 1970 |
ハイハツト 1957 | ||
Wide Awake 1964 | |||
Autocratic 鹿毛 1974.4.22 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Tyrant 鹿毛 1966.3.23 種付け時活性値:1.75【7】 |
Bold Ruler 1954.4.6 | |
Anadem 1954 | |||
Flight Table 鹿毛 1965.2.13 仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】 |
Round Table 鹿毛 1954.4.6 種付け時活性値:0.50【10】 |
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Fleet Flight 鹿毛 1953 仔受胎時活性値:0.75【11】 |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ダンシングブレーヴ (Lyphard系) |
Ela-Mana-Mou (Fairway系) |
Tyrant (Bold Ruler系) |
Round Table (Princequillo系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Tyrant (Fair of the Furze) |
6.25 or 4.25 (【7】+【7】+【8】+【11】) |
母が愛GII勝ち馬 (No. 16-g) |
3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 |
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1 | 3 | ホワイトマズル | 牡3 | 58 | John Reid | 2:24.50 | Peter Chapple-Hyam |
2 | 14 | Needle Gun | 牡3 | 58 | M Roberts | 5 | Clive Brittain |
3 | 2 | Mr Richard | 牡3 | 58 | V Mezzatesta | アタマ | L Camici |
4 | 8 | Infrasonic | 牡3 | 58 | Paul Eddery | クビ | A Fabre |
5 | 13 | Right Win | 牡3 | 58 | T Quinn | 1 | Richard Hannon Snr |
ホワイトマズル。1993年のデルビーイタリアーノでカパネッレ芝2400mを2分24秒5というレースレコードタイムかつ5馬身差勝ちを収めて欧州競馬の檜舞台に立った後、”キング・ジョージ”(英GI)ではオペラハウス(1988.2.24)から1馬身半差の2着に入り同父のコマンダーインチーフ(1990.5.18)に先着。さらに秋の凱旋門賞(仏GI)では23頭立て15番人気を跳ね返してUrban Sea(1989.2.18)のクビ差2着に好走。実力馬であったホワイトマズル、3歳の”キング・ジョージ”の前には吉田善哉氏がオーナーとなっていて、善哉氏が死去された後は吉田照哉氏が引き継がれました。そんな背景もあり、1994年の”キング・ジョージ”では当時25歳だった「平成の天才」武豊騎手が騎乗してKing’s Theatre(1991.5.1)から1と4分の1馬身差の2着。そうして秋には武騎手が現在では「目標」とされている凱旋門賞の初騎乗の相棒となり、結果はカーネギー(1991.2.26)の6着でした。
-騎手・武豊にとって凱旋門賞とは。
「昔は『夢』という感覚でしたが、今は『目標』という方がしっくりきます。
【凱旋門賞】武豊「昔は夢で、今は目標」 独愛G1馬アルリファーで11度目挑戦「この年になってこんなにわくわくできる」【一問一答】/うま屋/デイリースポーツ online
平成の天才は31年経過し、元号が令和となった2025年でもバリバリの現役というのが恐ろしいですね^^;。そしてまたホワイトマズルと対戦した馬たちの名前を確認すれば、後に日本で種牡馬となったり、ジャパンカップ(GI)に出走してくれた馬が見えて、平成初頭までの日本の勢いを感じるところです。



*
現役引退後は日本に輸入されて社台スタリオンステーション及びレックススタッドで繋養されたホワイトマズル。代表産駒を確認しておきますと、
- イングランディーレ(1999.5.21)★
→天皇賞・春(GI)、日経賞(GII)、ブリーダーズゴールドC(統一GII)、ダイヤモンドS(GIII)、白山大賞典(統一GIII)ほか。牡馬 - スマイルトゥモロー(1999.4.20)★
→優駿牝馬(GI)、フラワーC(GIII)ほか。牝馬 - シャドウゲイト(2002.3.23)
→シンガポール航空国際C(GI)、中山金杯(GIII)、中京記念(GIII)ほか。牡馬 - アサクサキングス(2004.3.23)
→菊花賞(JpnI)、阪神大賞典(GII)、京都記念(GII)、きさらぎ賞(JpnIII)ほか。牡馬 - ニホンピロアワーズ(2007.5.3)★
→ジャパンカップダート(GI)、東海S(GII)、ダイオライト記念(JpnII)、名古屋グランプリ(JpnII)、平安S(GIII)、白山大賞典(JpnIII)、名古屋大賞典(JpnIII)ほか。牡馬 - ビハインドザマスク(1996.4.24)
→スワンS(GII)、京都牝馬S(GIII)、セントウルS(GIII)。牝馬 - トーセンダンディ(1998.4.9)
→オールカマー(GII)ほか。牡馬 - プリンシパルリバー(1999.4.14)★
→全日本2歳優駿(統一GII)、羽田盃ほか。牡馬 - シンゲン(2003.2.20)
→オールカマー(GII)、エプソムC(GIII)、新潟大賞典(GIII)ほか。牡馬 - シルポート(2005.3.24)
→マイラーズC(GII)2回、京都金杯(GIII)ほか。牡馬 - メリッサ(2004.4.1)
→北九州記念(GIII)ほか。牝馬 - ザラストロ(2010.2.14)
→新潟2歳S(GIII)。牡馬 - オーミアリス(2012.4.12)
→小倉2歳S(GIII)。牝馬
早生、晩生、距離の長短問わず多様なタイプが輩出されました。基本は芝を得意とする産駒が多い印象ですが、0の理論的にはミニモの遺伝を受けたイングランディーレ、プリンシパルリバー、ニホンピロアワーズがダートグレード競走を制しています。また初年度産駒であるビハインドザマスクが都大路S(OP)で京都芝外回り1600mを1分32秒1のレコードで駆けた様が不思議と印象に残っています。関西人ですから淀のレースが印象に残るのかも知れませんけれど、やはりイングランディーレの天皇賞・春7馬身差勝ちやアサクサキングスが根性を見せて菊花賞アタマ差勝ちを収めるなど、京都競馬場の長距離GIでの産駒の活躍も思い出深いですね。




それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
[ホワイトマズル(1990.3.21)の主な競走成績]
- 伊ダービー(GI)、ドーヴィル大賞(仏GII)
- 凱旋門賞(仏GI)、”キング・ジョージ”(英GI)2回
通算17戦6勝、2着3回、3着2回。