ホワイトマズル(1990.3.21)-初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(海外編・No.3)-

ホワイトマズル (White Muzzle) | 競走馬データ - netkeiba https://db.netkeiba.com/horse/1990109700/ Series
ホワイトマズル (White Muzzle) | 競走馬データ - netkeiba https://db.netkeiba.com/horse/1990109700/

ホワイトマズル(White Muzzle) 牡 鹿毛 1990.3.21生~2017.2.26没 英国・Airlie Stud生産 馬主・Luciano Gaucci→吉田 善哉氏→吉田 照哉氏 英国・Peter Chapple-Hyam厩舎

ホワイトマズル(1990.3.21)の4代血統表
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
種付け時活性値:1.50【6】
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Goofed
栗毛 1960.3.29
Court Martial 1942
Barra 1950
Navajo Princess
鹿毛 1974.3.31
Drone
芦毛 1966.4.1
Sir Gaylord 1959.2.12
Cap and Bells 1958.5.21
Olmec
栗毛 1966
Pago Pago 1960.9.1
Chocolate Beau 1958.3.12
Fair of the Furze
鹿毛 1982.6.15
仔受胎時活性値:1.75【7】
Ela-Mana-Mou
鹿毛 1976.2.28
種付け時活性値:1.25【5】
ピツトカーン
黒鹿毛 1971.3.20
Petingo 1965
Border Bounty 1965
Rose Bertin
栗毛 1970
ハイハツト 1957
Wide Awake 1964
Autocratic
鹿毛 1974.4.22
仔受胎時活性値:1.75【7】
Tyrant
鹿毛 1966.3.23
種付け時活性値:1.75【7】
Bold Ruler 1954.4.6
Anadem 1954
Flight Table
鹿毛 1965.2.13
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Round Table
鹿毛 1954.4.6
種付け時活性値:0.50【10】
Fleet Flight
鹿毛 1953
仔受胎時活性値:0.75【11】

<5代血統表内のクロス:なし>

ホワイトマズル(1990.3.21)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ダンシングブレーヴ
(Lyphard系)
Ela-Mana-Mou
(Fairway系)
Tyrant
(Bold Ruler系)
Round Table
(Princequillo系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Tyrant
(Fair of the Furze)
6.25 or 4.25
(【7】+【7】+【8】+【11】)
母が愛GII勝ち馬
(No. 16-g)
3番仔
(3連産目)

*

1993年の第110回伊ダービー(GI。カパネッレ芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3 ホワイトマズル 牡3 58 John Reid 2:24.50 Peter Chapple-Hyam
2 14 Needle Gun 牡3 58 M Roberts 5 Clive Brittain
3 2 Mr Richard 牡3 58 V Mezzatesta アタマ L Camici
4 8 Infrasonic 牡3 58 Paul Eddery クビ A Fabre
5 13 Right Win 牡3 58 T Quinn 1 Richard Hannon Snr

ホワイトマズル。1993年のデルビーイタリアーノでカパネッレ芝2400mを2分24秒5というレースレコードタイムかつ5馬身差勝ちを収めて欧州競馬の檜舞台に立った後、”キング・ジョージ”(英GI)ではオペラハウス(1988.2.24)から1馬身半差の2着に入り同父のコマンダーインチーフ(1990.5.18)に先着。さらに秋の凱旋門賞(仏GI)では23頭立て15番人気を跳ね返してUrban Sea(1989.2.18)のクビ差2着に好走。実力馬であったホワイトマズル、3歳の”キング・ジョージ”の前には吉田善哉氏がオーナーとなっていて、善哉氏が死去された後は吉田照哉氏が引き継がれました。そんな背景もあり、1994年の”キング・ジョージ”では当時25歳だった「平成の天才」武豊騎手が騎乗してKing’s Theatre(1991.5.1)から1と4分の1馬身差の2着。そうして秋には武騎手が現在では「目標」とされている凱旋門賞の初騎乗の相棒となり、結果はカーネギー(1991.2.26)の6着でした。

 -騎手・武豊にとって凱旋門賞とは。

「昔は『夢』という感覚でしたが、今は『目標』という方がしっくりきます。

【凱旋門賞】武豊「昔は夢で、今は目標」 独愛G1馬アルリファーで11度目挑戦「この年になってこんなにわくわくできる」【一問一答】/うま屋/デイリースポーツ online

平成の天才は31年経過し、元号が令和となった2025年でもバリバリの現役というのが恐ろしいですね^^;。そしてまたホワイトマズルと対戦した馬たちの名前を確認すれば、後に日本で種牡馬となったり、ジャパンカップ(GI)に出走してくれた馬が見えて、平成初頭までの日本の勢いを感じるところです。

コマンダーインチーフ(1990.5.18)-初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(海外編・No.1)-
コマンダーインチーフ(1990.5.18)-初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(海外編・No.1)-
Urban Sea(1989.2.18)-凱旋門賞(仏GI)が100回を迎えるに当たり(No.9)-
Urban Sea(アーバンシー) 牝 栗毛 1989.2.18生~2009.3.2没 米国・Marystead Farm生産 馬主・David Tsui 仏国・Jean Lesbordes厩舎
日本に輸入された凱旋門賞馬を辿る(其の伍)-キャロルハウス(1985.3.5)&カーネギー(1991.2.26)-
キャロルハウス(Carroll House) 牡 栗毛 1985.3.5生 愛国・Mrs P. Clarke生産 馬主・吉田善哉氏 英国・Michael A.Jarvis厩舎カーネギー(Carnegie) 牡 鹿毛 1991.2.26生~2012.8没 英国・Swettenham Stud生産 馬主・Sheikh Mohammed 仏国・Andre Fabre厩舎

*

現役引退後は日本に輸入されて社台スタリオンステーション及びレックススタッドで繋養されたホワイトマズル。代表産駒を確認しておきますと、

  1. イングランディーレ(1999.5.21)
    →天皇賞・春(GI)、日経賞(GII)、ブリーダーズゴールドC(統一GII)、ダイヤモンドS(GIII)、白山大賞典(統一GIII)ほか。牡馬
  2. スマイルトゥモロー(1999.4.20)
    →優駿牝馬(GI)、フラワーC(GIII)ほか。牝馬
  3. シャドウゲイト(2002.3.23)
    →シンガポール航空国際C(GI)、中山金杯(GIII)、中京記念(GIII)ほか。牡馬
  4. アサクサキングス(2004.3.23)
    →菊花賞(JpnI)、阪神大賞典(GII)、京都記念(GII)、きさらぎ賞(JpnIII)ほか。牡馬
  5. ニホンピロアワーズ(2007.5.3)
    →ジャパンカップダート(GI)、東海S(GII)、ダイオライト記念(JpnII)、名古屋グランプリ(JpnII)、平安S(GIII)、白山大賞典(JpnIII)、名古屋大賞典(JpnIII)ほか。牡馬
  6. ビハインドザマスク(1996.4.24)
    →スワンS(GII)、京都牝馬S(GIII)、セントウルS(GIII)。牝馬
  7. トーセンダンディ(1998.4.9)
    →オールカマー(GII)ほか。牡馬
  8. プリンシパルリバー(1999.4.14)
    →全日本2歳優駿(統一GII)、羽田盃ほか。牡馬
  9. シンゲン(2003.2.20)
    →オールカマー(GII)、エプソムC(GIII)、新潟大賞典(GIII)ほか。牡馬
  10. シルポート(2005.3.24)
    →マイラーズC(GII)2回、京都金杯(GIII)ほか。牡馬
  11. メリッサ(2004.4.1)
    →北九州記念(GIII)ほか。牝馬
  12. ザラストロ(2010.2.14)
    →新潟2歳S(GIII)。牡馬
  13. オーミアリス(2012.4.12)
    →小倉2歳S(GIII)。牝馬

早生、晩生、距離の長短問わず多様なタイプが輩出されました。基本は芝を得意とする産駒が多い印象ですが、0の理論的にはミニモの遺伝を受けたイングランディーレ、プリンシパルリバー、ニホンピロアワーズがダートグレード競走を制しています。また初年度産駒であるビハインドザマスクが都大路S(OP)で京都芝外回り1600mを1分32秒1のレコードで駆けた様が不思議と印象に残っています。関西人ですから淀のレースが印象に残るのかも知れませんけれど、やはりイングランディーレの天皇賞・春7馬身差勝ちやアサクサキングスが根性を見せて菊花賞アタマ差勝ちを収めるなど、京都競馬場の長距離GIでの産駒の活躍も思い出深いですね。

イングランディーレ(1999.5.21)-カンテレ競馬【公式】さんの良い仕事に乗る(No.14)-
イングランディーレ 牡 鹿毛 1999.5.21生~2020.12.12没 千歳市・社台ファーム生産 馬主・吉田 千津氏 美浦・清水 美波厩舎
思い出の女馬を辿る(其の拾弐)-スマイルトゥモロー(1999.4.20)-
スマイルトゥモロー 牝 鹿毛 1999.4.20生~2017.7.26没 静内・千代田牧場生産 馬主・飯田正剛氏 美浦・勢司和浩厩舎
アサクサキングス(2004.3.23)-タイム差なしの好勝負を辿る(No.15)-
アサクサキングス 牡 鹿毛 2004.3.23生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・田原 慶子氏 栗東・大久保 龍志厩舎
ニホンピロアワーズ(2007.5.3)-思い出のGI1勝馬を辿る(其の拾玖)+α-
ニホンピロアワーズ 牡 青鹿毛 2007.5.3生 新ひだか町・片岡牧場生産 馬主・小林 百太郎氏 栗東・大橋 勇樹厩舎ニホンピロジュピタ 牡 鹿毛 1995.5.3生~2000.5.9没 浦河町・橋爪 松夫氏生産 馬主・小林 百太郎氏 栗東・目野 哲也厩舎

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

[ホワイトマズル(1990.3.21)の主な競走成績]

  1. 伊ダービー(GI)、ドーヴィル大賞(仏GII)
  2. 凱旋門賞(仏GI)、”キング・ジョージ”(英GI)2回

通算17戦6勝、2着3回、3着2回。

タイトルとURLをコピーしました