Tarnawa(タルナワ) 牝 栗毛 2016.2.9生 愛国・His Highness The Aga Khan’s Studs S.C.生産 馬主・HH Aga Khan 愛国・Dermot K. Weld厩舎
Shamardal 鹿毛 2002.3.27 種付け時活性値:1.25【13】 |
Giant’s Causeway 栗毛 1997.2.14 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 |
Terlingua 1976.2.7 | |||
Mariah’s Storm 鹿毛 1991.4.1 |
Rahy 1985.2.18 | ||
イメンス 1979.3.17 | |||
Helsinki 黒鹿毛 1993.5.25 |
Machiavellian 黒鹿毛 1987.1.31 |
★Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Coup de Folie 1982.4.2 | |||
Helen Street 鹿毛 1982.4.4 |
Troy 1976.3.25 | ||
Waterway 1976.4.21 | |||
Tarana 鹿毛 2010.1.29 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Cape Cross 黒鹿毛 1994.3.13 種付け時活性値:1.75【15】 |
Green Desert 鹿毛 1983.4.16 |
Danzig 1977.2.12 |
Foreign Courier 1979.4.11 | |||
Park Appeal 黒鹿毛 1982.4.9 |
Ahonoora 1975.4.12 | ||
Balidaress 1973.4.22 | |||
Tarakala 栗毛 2001.2.1 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
Dr Fong 栗毛 1995.4.6 種付け時活性値:1.25【5】 |
Kris S. 1977.4.25 | |
Spring Flight 1987.3.21 | |||
Tarakana 栗毛 1990.2.7 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
シャーラスタニ 栗毛 1983.3.27 種付け時活性値:1.50【6】 |
||
Tarafa 黒鹿毛 1985.3.10 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5、Roberto5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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Shamardal (Storm Cat系) |
Cape Cross (Danzig系) |
Dr Fong (Roberto系) |
シャーラスタニ (Nijinsky系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Cape Cross | 4.75 |
母と祖母がリステッド勝ち馬 (No. 5-b) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 3 | Tarnawa | 牝4 | 55.8 | Colin Keane | 2:28.02 | D K Weld | 3 |
2 | 2 | Magical | 牝5 | 55.8 | Ryan Moore | 1 | A P O’Brien | 1 |
3 | 9 | Channel Maker | せん6 | 57.2 | Manuel Franco | ハナ | William Mott | 5 |
4 | 6 | Lord North | せん4 | 57.2 | Frankie Dettori | 1 3/4 | John Gosden | 6 |
5 | 10 | Mogul | 牡3 | 55.3 | Pierre-Charles Boudot | アタマ | A P O’Brien | 2 |
2020年の第37回ブリーダーズカップ・ターフ。2020年の復帰戦となった8月のギブサンクスS(愛GIII)、GI初制覇となった9月のヴェルメイユ賞(仏GI)、そして10月の凱旋門賞(仏GI)ウィークのオペラ賞(仏GI)と、シーズン3戦3勝だったTarnawa。そうして初の米国遠征となったのが11月の大一番、ブリーダーズカップ・ターフ。牝馬どうしのブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(米GI)を選ばなかったのは、陣営の自信の現れだったのかも知れません。道中は10頭立て8番手をじっくり進み、4角で大外を回した後の直線、GI7勝の中距離の女王Magical(2015.5.18)をラスト1Fを切ったあたりで捉えた後は、Tarnawaとコリン・キーン騎手の世界。果たせるかな、Tarnawa。決勝点では1馬身差を着けての勝利を見せ、2020年は4戦無敗。むぅ、洋の東西を問わず、強い牝馬が次々と現れるものです^^;
Tarnawaはブリーダーズカップ・ターフを制した5頭目の牝馬となりました。先馬の名前を挙げておきますと、第2回のPebbles(1981.2.27)、第8回のMiss Alleged(1987.3.22)、第32回のFound(2012.3.13)、そして第35回のEnable(2014.2.12)です。
鞍上のキーン騎手は、クリストフ・スミヨン騎手のCOVID-19の陽性判定により急きょの代打騎乗となりましたが、今年2020年に2度目の愛国平地首位騎手を獲得された26歳の腕利き、見事に結果を出されました。キーン騎手は米国GI初制覇がブリーダーズカップ・ターフとなりました。
そしてまた、Tarnawaは愛国の名伯楽の一角であるダーモッド・ウェルド調教師にもブリーダーズカップ初優勝をプレゼントしました。ウェルド師と言えば、Go and Go(1987.3.2)によって欧州を拠点とする調教師として史上初めて、現在でも唯一となるベルモントS(米GI)制覇を遂げられたこともあるように、20世紀から管理馬の海外遠征でも卓越した手腕を発揮されて来ました。それだけに2020年におけるブリーダーズカップの初めての優勝は意外な感もありましたけれど、牝馬Tarnawaにより「サスガ」というところを見せ付けられました。
併せてお伝えしておけば、オーナーブリーダーのアガ・カーン4世は第1回のLashkari(1981.4.3)、第17回のKalanisi(1996.3.27)に次いでブリーダーズカップ・ターフ3勝目。第16回を制したDaylami(1994.4.20)はゴドルフィンにトレードされた後の勝利でした。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。