Country House(カントリーハウス) 牡 栗毛 2016.5.8生 米国・J. V. Shields, Jr.生産 馬主・Shields, Jr., Mrs. J. V., McFadden, Jr., E. J. M. and LNJ Foxwoods 米国・William I. Mott厩舎
★ Lookin At Lucky 鹿毛 2007.5.27 種付け時活性値:0.00 |
Smart Strike 鹿毛 1992.5.21 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
Classy ‘n Smart 鹿毛 1981.5.20 |
Smarten 1976.4.17 | ||
No Class 1974.3.30 ♀ | |||
Private Feeling 鹿毛 1999.2.14 |
Belong to Me 黒鹿毛 1989.3.20 |
Danzig 1977.2.12 | |
Belonging 1979.5.28 | |||
Regal Feeling 鹿毛 1986.3.21 |
Clever Trick 1976.3.10 | ||
Sharp Belle 1975.2.23 | |||
Quake Lake 芦毛 2006.2.4 仔受胎時活性値:0.25 |
★ War Chant 黒鹿毛 1997.5.22 種付け時活性値:0.00 |
Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Pas de Nom 1968.1.27 | |||
Hollywood Wildcat 黒鹿毛 1990.2.4 |
Kris S. 1977.4.25 | ||
Miss Wildcatter 1980.3.20 | |||
Shooting Party 芦毛 1998.3.21 仔受胎時活性値:1.75 |
Sky Classic 栗毛 1987.3.17 種付け時活性値:0.50 |
Nijinsky 1967.2.21 | |
No Class 1974.3.30 ♀ | |||
Ayanka 芦毛 1991.4.27 仔受胎時活性値:1.50 |
ジェイドハンター 栗毛 1984.2.22 種付け時活性値:1.50 |
||
Al’s Charm 芦毛 1983.3.28 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector3×5×5、Danzig4×3、Northern Dancer5×4×5、No Class(♀)4×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★Lookin At Lucky (Mr. Prospector系) |
★War Chant (Danzig系) |
Sky Classic (Nijinsky系) |
ジェイドハンター (Mr. Prospector系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ジェイドハンター (Janina) |
5.25 |
祖母が米GI2着 (No. 9-f) |
4番仔? (3連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 20 | Country House | 牡3 | 57.2 | Flavien Prat | 2:03.93 | William Mott | 18 |
2 | 13 | Code of Honor | 牡3 | 57.2 | John R Velazquez | 3/4 | Claude McGaughey III | 6 |
3 | 8 | Tacitus | 牡3 | 57.2 | Jose L Ortiz | 3/4 | William Mott | 3 |
4 | 5 | Improbable | 牡3 | 57.2 | Irad Ortiz Jr | アタマ | Bob Baffert | 1 |
5 | 16 | Game Winner | 牡3 | 57.2 | Joel Rosario | 1/2 | Bob Baffert | 4 |
6 | 15 | マスターフェンサー | 牡3 | 57.2 | Julien R Leparoux | アタマ | 角田晃一 | 17 |
2019年の第145回ケンタッキーダービー。戦前、名伯楽リチャード・マンデラ調教師の悲願を背負ったはずのアーカンソーダービー(米GI)勝ち馬Omaha Beach(2016.2.24)がまさかの出走回避。そうして、当日は現地で言うところのsloppy、泥田のような不良馬場で行われた「バラを賭けた戦い」。レースは、19頭立て2番人気のMaximum Security(2016.5.14)が最終コーナーのオブストラクションで1位入線17着降着。波乱の末、2位入線1着繰り上がりとなった18番人気のCountry Houseが優勝という結末でした。ケンタッキーダービーの1位入線馬の「降着」は史上初だったということ。1位入線馬の「失格」ということでは、1968年の第94回のダンサーズイメージ(1965.4.10)の例があります。
Country Houseの鞍上のフラビアン・プラ騎手、管理されるウィリアム・I.モット調教師は共にケンタッキーダービー初制覇。2018年は獲得賞金で初の北米ベスト10に入るなど、気鋭の若手騎手である仏国出身のプラ騎手は、実はOmaha Beachの5戦目までの主戦を務めていました。既に米国競馬名誉の殿堂入りを果たされているモット師は、ヘザーテン(1979.4.28)、Theatrical(1982.3.13)、フレイズ(1998.4.13)、パラダイスクリーク(1989.2.4)、Cigar(1990.4.18)、Favorite Trick(1995.4.20)、Drosselmeyer(2007.4.1)、Tourist(2011.4.10)など数々の名馬を手掛けられてきましたが、ケンタッキーダービーは初制覇でした。
*
波乱の末に主役となったCountry House。その血統構成を見れば、0の理論的には、↑の4代血統表の通り、見どころのある配合となっています。父Lookin At Lucky、母父War Chantが共に8歳時の0交配、そしてまた祖母父Sky Classicの母No Classの牝馬クロスと、近い代で先祖が経る配合となっています。
そうして、不思議なシンクロだと思ったのですが、ダンサーズイメージが失格となった1968年の第94回の勝ち馬となったフォワードパスの4代血統構成を辿ってみれば、、、
フォワードパス(Forward Pass) 牡 鹿毛 1965.3.28生~1980.12.1没 米国・Calumet Farm生産 馬主・Calumet Farm 米国・Henry Forrest厩舎
★ On-and-On 鹿毛 1956.4.24 種付け時活性値:0.00 |
Nasrullah 鹿毛 1940.3.2 |
Nearco 黒鹿毛 1935.1.24 |
Pharos 1920.4.4 |
Nogara 1928 | |||
Mumtaz Begum 鹿毛 1932 |
Blenheim 1927.4.16 | ||
Mumtaz Mahal 1921 | |||
Two Lea 鹿毛 1946 |
Bull Lea 黒鹿毛 1935.3.11 |
Bull Dog 1927 | |
Rose Leaves 1916 | |||
Two Bob 栗毛 1933 |
The Porter 1915 | ||
Blessings 1925 | |||
Princess Turia 栗毛 1953.2.25 仔受胎時活性値:0.75 |
★ Heliopolis 鹿毛 1936 種付け時活性値:0.00 |
Hyperion 栗毛 1930.4.18 |
Gainsborough 1915.1.24 |
Selene 1919 | |||
Drift 黒鹿毛 1926 |
Swynford 1907 | ||
Santa Cruz 1916 | |||
Blue Delight 黒鹿毛 1938 仔受胎時活性値:1.50 |
Blue Larkspur 鹿毛 1926 種付け時活性値:0.75 |
Black Servant 1918 | |
Blossom Time 1920 | |||
Chicleight 黒鹿毛 1926 仔受胎時活性値:0.75 |
◆Chicle 鹿毛 1913 種付け時活性値:1.00 |
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Ruddy Light 黒鹿毛 1921 仔受胎時活性値:1.00 |
<5代血統表内のクロス:Chicle4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★On-and-On (Nasrullah系) |
★Heliopolis (Hyperion系) |
Blue Larkspur (Himyar系) |
◆Chicle (Spearmint系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Chicle | 4.00 |
母がケンタッキーオークス勝ち馬 (No. 9-c) |
4番仔? |
父On-and-On、母父Heliopolisが共に0交配を与えており、さらに4代目の先祖であるChicleがクロスにより0化、そして曾祖母父が最優性先祖という0の理論的な相似形。そんなフォワードパスは、
- ケンタッキーダービー、プリークネスS、フロリダダービー、ブルーグラスS、アメリカンダービー、エヴァグレイズS、ハイビスカスS
- ベルモントS、トラヴァーズS
- サンフォードS
通算23戦10勝、2着4回、3着2回という紛れもない名馬でした。
#余談。併せてCountry House、フォワードパス共にボトムラインが9号族です^^;
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Country Houseについては、
ということで、第144回プリークネスS(米GI)は回避の模様。この後の進路が大変気になりますが、第145代ケンタッキーダービー馬の未来に幸多からんことを。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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このサイトの管理人、ダンサーズイメージさんが好きらしいわ。
「好きなNative Dancer(1950.3.27)系種牡馬は?」、ダンサーズイメージさんということで。
寺山修司の「馬敗れて草原あり」でも、ダンサーズイメージさんが取り上げられていたな。
そしてまた、今回のケンタッキーダービーでは、マスターフェンサー(2016.2.21)が6着に頑張りましたね。
あの末脚は褒められて良いな。次走予定の第151回ベルモントS(米GI)、頑張って欲しいね。