ムービースター(1986.4.9)-五十音にて名馬を辿る(No.33)-

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ムービースター 牡 栗毛 1986.4.9生~2016.10.10没 白老町・社台フアーム生産 馬主・吉田 照哉氏 栗東・坪 憲章厩舎

ムービースター(1986.4.9)の4代血統表
デイクタス
栗毛 1967.4.11
種付け時活性値:0.50【18】
Sanctus
鹿毛 1960.2.28
Fine Top
黒鹿毛 1949
▲Fine Art 1939
Toupie 1943
Sanelta
鹿毛 1954
Tourment 1944
Satanella 1941
Doronic
栗毛 1960.3.25
Worden
栗毛 1949
★Wild Risk 1940
Sans Tares 1939
Dulzetta
栗毛 1954.2.9
▲Bozzetto 1936
Dulcimer 1946
ダイナビーム
栃栗毛 1979.5.18
仔受胎時活性値:1.50【6】
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.75【7】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
ビーチマスト
栗毛 1967
仔受胎時活性値:0.75【11】
Hornbeam
栗毛 1953
種付け時活性値:1.25【13】
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Panalady
栗毛 1960
仔受胎時活性値:1.50【6】
パナスリツパー
栗毛 1952
種付け時活性値:1.75【7】
Lady Cham
栗毛 1950
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:Lady Angela(♀)4×5(母方)、Hyperion4×5(母方)>

ムービースター(1986.4.9)の0の理論的総括
母父祖母父曾祖母父
デイクタス
(Fine Top系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
Hornbeam
(Hyperion系)
パナスリツパー
(Blandford系)
形相の遺伝料の遺伝牝系母の何番仔?
ノーザンテースト
(Hyperion)
4.00 
(No. 21-a)
4番仔
(4連産目)

*

1991年の第27回東海テレビ杯金鯱賞(GIII。中京芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
13ムービースター牡554武豊1:46.6レコード10-10-8-935.0426
[-2]
坪憲章2
21トーワルビー牝452岸滋彦1:46.6ハナ1-1-1-135.8496
[+2]
佐山優4
34センターショウカツ牡454松永昌博1:46.7クビ7-6-5-335.4448
[-2]
松永善晴3
49ホワイトアロー牡456田原成貴1:46.91.1/411-11-8-635.4482
[-6]
小野幸治1
511スノージェット牡555安田隆行1:46.9ハナ12-12-11-935.1456
[0]
梅内忍9

*

1991年の第26回テレビ西日本賞北九州記念(GIII。小倉芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
112ムービースター牡556武豊1:46.9レコード11-10-8-735.2434
[+8]
坪憲章2
27イクノディクタス牝455村本善之1:47.225-6-3-535.8456
[+6]
福島信晴3
36ヌエボトウショウ牝454角田晃一1:47.41.1/25-3-3-336.1484
[-2]
渡辺栄1
411ダンディスピリット牡456加用正1:47.727-6-3-536.4440
[0]
北橋修二4
55ミスターヤマノ牡657樋口弘1:47.7クビ2-2-2-136.7492
[0]
福永甲10

*

1992年の第40回トヨタ賞中京記念(GIII。中京芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
16ムービースター牡657岸滋彦2:00.69-9-4-236.5426
[-10]
坪憲章2
210ブレスレット牝449久保田英敬2:00.81.1/211-11-10-536.4440
[-6]
渡辺栄7
32ステイジヒーロー牡655武永祥2:00.91/23-3-4-536.9480
[-8]
田中章博9
45ミスタースペイン牡456石橋守2:01.0クビ3-3-2-137.1482
[-10]
橋口弘次郎1
512ホワイトアロー牡558.5大崎昭一2:01.11/23-3-4-537.1496
[+4]
小野幸治3

*

1993年の第67回中山記念(GII。中山芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
114ムービースター牡758岸滋彦1:47.0レコード11-11-10-834.5430
[-2]
坪憲章5
210シスタートウショウ牝555角田晃一1:47.21.1/46-6-3-235.2474
[0]
鶴留明雄3
39エルカーサリバー牝455岡部幸雄1:47.31/29-8-7-635.0458
[-4]
田中良平1
411ヤマニンゼファー牡558田原成貴1:47.3ハナ2-2-3-235.3464
[+2]
栗田博憲2
512セキテイリュウオー牡456田中勝春1:47.41/25-5-3-235.4456
[-6]
藤原敏文4

*

ムービースター。1993年の第67回中山記念を当時通っていた床屋さんで見た記憶があるのです。私、当時15歳。むぅ、……遥か遠い昔です^^;

振り返ればその中山記念はムービースターに続いたシスタートウショウ(1988.5.25)、エルカーサリバー(1989.4.7)、ヤマニンゼファー(1988.5.27)、セキテイリュウオー(1989.4.30)など役者が揃っていた一戦。桜花賞(GI)以来の重賞制覇を狙った絶世の美女、牡牝混合重賞4勝目を目指した男勝り、1600m超の距離に初めて挑んだマイル王、中距離の高みを目指した竜王。そんな若年の上位人気馬たちをなぎ倒したのは壮年の銀幕俳優、ムービースター。旧年齢表記で言えば8歳の栗毛の流星、得意の1800mでは譲れないとばかりに、先に抜け出していたシスタートウショウをあっという間に捉えて、最後は1と4分の1馬身差。その勝ち時計1分47秒0はコースレコード。↑でも記したとおり、ムービースターの重賞4勝のうち3勝は1800m。その1800mでの重賞勝ちはいずれもコースレコードでした。

そしてまた、結果的にムービースターの最後の勝利となった、1993年の小倉日経オープン。

1993年の小倉日経オープン(OP。小倉芝1700m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
114ムービースター牡756岸滋彦1:41.48-8-6-535.4428
[-4]
坪憲章1
28メイショウマキーナ牡656西浦勝一1:42.143-3-4-336.8542
[+2]
高橋直12
310ホクセイシプレー牡557角田晃一1:42.31.1/46-6-5-536.8454
[+10]
須貝彦三9
45レガシーフィールド牝555佐藤哲三1:42.3アタマ11-11-9-736.1426
[+12]
吉岡八郎4
512シャネルレングス牝352大崎昭一1:42.3クビ3-3-2-337.1428
[0]
布施正8

オープン特別において定量56kgでは裸同然。ムービースター、「戦って来た相手が違う」とばかりに4馬身差。格の違いを見せ付けました。

*

ムービースターは吉田照哉さんの持ち馬ですが、女優の南田洋子さんが共同馬主であり、南田さんは名牝ダイナアクトレス(1983.5.4)の一口馬主としても知られていました。「アクトレス」や「ムービースター」は、正に南田さんからの着想だったのでしょう。そしてまた関西圏、特に京滋地区のオールドファンしかご理解いただけないと思いますが、南田さんはご夫君の長門裕之さんと共に、KBS京都の交通安全キャンペーン企画として知られた「かたつむり大作戦」のメインMCを務められていました。関西の企業つながりではないですけれど、長門夫妻のメインMC、塩野義製薬の一社提供でおなじみのミュージックフェアだけではなかったのです。併せて、かたつむり大作戦による縁深さから、南田さんがKBS京都の競馬中継にゲスト出演されていたことを思い出します。

……余談が過ぎましたが、ムービースター。私が意識をして見たレースは中山記念以降の1993年の一連のレースでしたけれど、競馬者として最初期に出会った「古豪」の1頭として、今もなお思い出す1頭です。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ムービースター(1986.4.9)の主な競走成績]

  1. 中山記念(GII)、中京記念(GIII)、北九州記念(GIII)、金鯱賞(GIII)
  2. 天皇賞・秋(GI)
  3. 安田記念(GI)、神戸新聞杯(GII)

通算50戦9勝、2着9回、3着3回。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

このサイトの管理人曰く「ムービースターについては、初年度産駒のマイネルハリウッドも印象に残っている」そうです。

マイシンザン
マイシンザン

おお。俺の全弟のマイジェントルマン(1995.4.11)のデビュー戦で勝った馬こそ、マイネルハリウッド(1995.4.17)やからな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

このサイトのコアなユーザーの方向けにお伝えしますと、ムービースターさんが満8歳時交配のミニモの遺伝馬で、母父のトウシヨウボーイ(1973.4.15)さんも満8歳時交配だったのが、マイネルハリウッドです。

マイシンザン
マイシンザン

一説によるとサラブレッドクラブ・ラフィアンの初期の馬には中島国治氏の関与があったらしいので、マイネルハリウッドもその名残かも知れんね。