ロブチェン(2023.4.9)-第42回ホープフルS(GI)の勝ち馬+α-

Result

ロブチェン 牡 黒鹿毛 2023.4.9生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・フォレストレーシング 栗東・杉山 晴紀厩舎

ロブチェン(2023.4.9)の4代血統表
ワールドプレミア
黒鹿毛 2016.2.1
種付け時活性値:1.50【6】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
マンデラ
栗毛 2000.2.17
Acatenango
栗毛 1982.4.13
Surumu 1974.2.26
Aggravate 1966
Mandellicht
黒鹿毛 1994.3.7
Be My Guest 1974.4.12
Mandelauge 1989.5.9
ソングライティング
黒鹿毛 2013.2.8
仔受胎時活性値:0.25【9】
Giant’s Causeway
栗毛 1997.2.14
種付け時活性値:1.75【15】
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Mariah’s Storm
鹿毛 1991.4.1
Rahy 1985.2.18
イメンス 1979.3.17
Embur’s Song
鹿毛 2007.2.15
仔受胎時活性値:1.25【5】
Unbridled’s Song
芦毛 1993.2.18
種付け時活性値:1.25【13】
Unbridled 1987.3.5
Trolley Song 1983.4.13
Embur Sunshine
黒鹿毛 1993.4.26
仔受胎時活性値:1.25【13】
★Bold Ruckus
黒鹿毛 1976.2.6
種付け時活性値:0.00【16】
Vevila
鹿毛 1984.4.25
仔受胎時活性値:2.00【8】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

ロブチェン(2023.4.9)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ワールドプレミア
(サンデーサイレンス系)
Giant’s Causeway
(Storm Cat系)
Unbridled’s Song
(Mr. Prospector系)
★Bold Ruckus
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Giant’s Causeway
(ソングライティング)
4.75 or 2.75
(【9】+【5】+【13】+【8】)
祖母が北米GIII3勝馬
(No. 3-g)
6番仔
(6連産目)

*

2025年の第42回ホープフルS(GI。中山芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
推定
上り
馬体重
[増減]
調教師
1 4 ロブチェン 牡2 56 松山 弘平 2:01.0 6-7-7-7 34.5 512
[-4]
杉山 晴紀 7
2 11 フォルテアンジェロ 牡2 56 T.マーカンド 2:01.1 3/4 4-5-4-4 34.9 450
[+2]
上原 佑紀 4
3 15 アスクエジンバラ 牡2 56 岩田 康誠 2:01.2 1/2 5-6-6-4 34.9 456
[-8]
福永 祐一 9
4 2 アーレムアレス 牡2 56 菱田 裕二 2:01.4 1 9-9-10-10 34.5 494
[+6]
橋口 慎介 6
5 6 バドリナート 牡2 56 坂井 瑠星 2:01.4 ハナ 3-3-4-4 35.2 492
[+4]
松永 幹夫 5
2025年の第42回ホープフルS(GI。中山芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 10.9 – 12.3 – 13.0 – 12.8 – 12.3 – 12.2 – 11.7 – 11.7 – 11.8
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.2 – 35.5 – 48.5 – 1:01.3 – 1:13.6 – 1:25.8 – 1:37.5 – 1:49.2 – 2:01.0
上り 4F 47.4 – 3F 35.2

2025年の第42回ホープフルS。2026年のクラシックを目指す2023年生まれ世代の駿馬16頭が揃った中山芝2000m。戦前1番人気はアイビーS(L)勝ち馬アンドゥーリル(2023.2.6)、2番人気は京都2歳S(GIII)勝ち馬ジャスティンビスタ(2023.4.9)、3番人気は札幌2歳S(GIII)勝ち馬ショウナンガルフ(2023.1.16)とリステッド以上のレースで実績を積んでいた馬たちでした。が、豪脚一閃で切り裂いたのは、前走11月の京都芝2000mの新馬戦を逃げ切ってやって来た7番人気のロブチェン。レースは13番人気のテーオーアルアイン(2023.3.14)が逃げてペースを作り出し、入りの600m35秒5、1000m通過が1分1秒3とゆったりした流れ。ロブチェンは内枠を利する形で馬群内側の7番手をキープ。前にいた4番人気のフォルテアンジェロ(2023.2.3)、9番人気のアスクエジンバラ(2023.3.11)等を見るような格好で進めました。3角から4角に掛けてアンドゥーリルは先行3番手から差を詰めにかかり、後方に構えていたジャスティンビスタが外を回って進出、ショウナンガルフは馬群中程の10番手あたり。中山芝310mの直線、テーオーアルアインを目掛けてアンドゥーリルが脚を伸ばそうとしたところで外から勢いよく伸びたのはアスクエジンバラ。コスモス賞(OP)を勝ち京都2歳Sでも2着とこの世代では中心勢力の一角のはずですが、何故か人気にならない実力馬が抜け出したと思ったら、その外からやって来たのは百日草特別2着のフォルテアンジェロ。フィエールマン(2015.1.20)産駒の期待馬が頑張ろうとした刹那、更に外から1頭違う切れ味で飛んで来たのが黒の帽子に「水色、海老縦縞、海老袖白一本輪」の勝負服を乗せた黒鹿毛馬ロブチェン。直線入り口で内を突こうとしたら進路が無かったので、松山弘平騎手が右ムチを振るいながらスライドするように馬場中央に持ち出して鋭脚を繰り出しました。果たせるかな、決勝点ではフォルテアンジェロを4分の3馬身差し切ったロブチェン。新馬勝ちからホープフルS勝ちという2戦2勝での戴冠は、2017年のGI昇格後では初めてのこととなりました。ロブチェン、その馬名意味は「モンテネグロの山名」ということです。

ロブチェンの父ワールドプレミアは2019年の菊花賞(GI)、2021年の天皇賞・春(GI)と長距離の八大競走2勝を挙げたステイヤー。菊花賞では武豊騎手に昭和、平成、令和の三元号菊花賞制覇を贈り、阪神芝3200mの開催となった天皇賞・春では福永祐一騎手に最初で最後の春の盾を贈りました。2022年から優駿スタリオンステーションで種牡馬入りすると、初年度は53頭の花嫁を集めて、翌2023年に生まれた産駒は25頭。その25頭のうちの1頭がロブチェンです。近年の多頭数交配の趨勢を思えば少ない産駒数ではありますが、数が少ないからこそ、稀少性も発揮されるというところでしょうか。そしてまたワールドプレミアは独国由来の母系から全兄ワールドエース(2009.2.22)、半弟ヴェルトライゼンデ(2017.2.8)、叔父Manduro(2002.3.9)、大甥ナルカミ(2022.3.11)と活躍馬が輩出されている名牝系。その出自の良さが繁殖馬としても活きているのでしょう。

第80回菊花賞(GI)の勝ち馬-ワールドプレミア(2016.2.1)-
ワールドプレミア 牡 黒鹿毛 2016.2.1生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・大塚亮一氏 栗東・友道康夫厩舎
ワールドプレミア(2016.2.1)-第163回天皇賞・春(GI)の勝ち馬-
ワールドプレミア 牡 黒鹿毛 2016.2.1生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・大塚亮一氏 栗東・友道康夫厩舎

#若干余談的になるのですが、「4月9日生まれ」「新馬から重賞のデビュー2連勝」「中山芝2000mのGI勝ち」という要素から思い起こしたのは、皐月賞(GI)馬ジャスティンミラノ(2021.4.9)でした。あれれ、パントルナイーフ(2023.4.9)やジャスティンビスタの記事でもおんなじようなことを書いていますね^^;。2023年生まれ世代は4月9日生まれの馬たちが引っ張って行くのでしょうか。

*

今回はホープフルS2着に頑張った馬の4代血統表も併せて記しておきます。

フォルテアンジェロ 牡 鹿毛 2023.2.3生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・上原 佑紀厩舎

フォルテアンジェロ(2023.2.3)の4代血統表
フィエールマン
鹿毛 2015.1.20
種付け時活性値:1.75【7】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
リュヌドール
黒鹿毛 2001.4.22
Green Tune
栗毛 1991.5.5
Green Dancer 1972.4.14
Soundings 1983.4.27
Luth D’Or
黒鹿毛 1983.2.28
Noir Et Or 1975.5.6
Viole d’Amour 1972.3.28
レディアンジェラ
鹿毛 2017.4.24
仔受胎時活性値:1.25【5】
Dark Angel
芦毛 2005.4.4
種付け時活性値:0.75【11】
Acclamation
鹿毛 1999.4.26
Royal Applause 1993.2.24
Princess Athena 1985.3.30
Midnight Angel
芦毛 1994.2.2
Machiavellian 1987.1.31
Night At Sea 1987.4.18
Marlinka
鹿毛 2008.3.2
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Marju
黒鹿毛 1988.3.12
種付け時活性値:0.75【19】
ラストタイクーン 1983.5.9
Flame of Tara 1980.4.20
Baralinka
鹿毛 1999.2.6
仔受胎時活性値:2.00【8】
Barathea
鹿毛 1990.3.2
種付け時活性値:0.00【8】
Kalinka
鹿毛 1994.5.23
仔受胎時活性値:1.00【4】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector5×5>

フォルテアンジェロ(2023.2.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
フィエールマン
(サンデーサイレンス系)
Dark Angel
(トライマイベスト系)
Marju
(トライマイベスト系)
Barathea
(Sadler’s Wells系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
フィエールマン
(Noir Et Or)
6.25 or 4.25
(【5】+【8】+【8】+【4】)
伯母が欧州GI2勝馬
(No. 20-a)
2番仔
(2連産目)

フォルテアンジェロ、その馬名意味は「強い(伊)+天使(伊)。父名、母名より連想」とのこと。フォルテアンジェロの母ですがレディアンジェラというどこかで聞いたことがあるような名前です。ええ、Nearctic(1954.2.11)の母にしてノーザンテースト(1971.3.15)の祖母がLady Angela(1944)ですね。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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