Better Loosen Up(ベタールースンアップ。1985.8.29)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.10)-

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Better Loosen Up(ベタールースンアップ) せん 鹿毛 1985.8.29生~2016.3.15没 豪州・Howard Martin生産 馬主・L. & G. Theodore, L. Koumi, L. Fink, G.+ J.+ I. Farrah 豪州・David Hayes厩舎

Better Loosen Up(1985.8.29)の4代血統表
Loosen Up(USA)
黒鹿毛 1973.3.26
種付け時活性値:0.875【11.5】
Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah
鹿毛 1940.3.2
Nearco 1935.1.24
Mumtaz Begum 1932
Lalun
鹿毛 1952
Djeddah 1945
Be Faithful 1942
Dancing Hostess
栗毛 1964.3.22
Sword Dancer
栗毛 1956.4.24
★Sunglow 1947
Highland Fling 1950
Your Hostess
栗毛 1949
Alibhai 1938
Boudoir 1938
Better Fantasy(AUS)
黒鹿毛 1975.11.12
仔受胎時活性値:0.25【9】
Better Boy(IRE)
鹿毛 1951
種付け時活性値:1.875【23.5】
My Babu
鹿毛 1945
Djebel 1937
Perfume 1938
Better So
鹿毛 1944
Mieuxce 1933
Soga 1938
Pure Fantasy(AUS)
黒鹿毛 1968
仔受胎時活性値:1.50【6】
ニクサー(FR)
栗毛 1962
種付け時活性値:1.375【5.5】
Le Haar 1954.4.11
Niskampe 1955
Alecon(AUS)
黒鹿毛 1961
仔受胎時活性値:1.50【6】
Dalray(NZ)
鹿毛 1948
種付け時活性値:1.00【12】
Boot Maid(AUS)
黒鹿毛 1950
仔受胎時活性値:0.50【10】

<5代血統表内のクロス:Djebel4×5>

Better Loosen Up(1985.8.29)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Loosen Up
(Never Bend系)
Better Boy
(My Babu系)
ニクサー
(Blandford系)
Dalray
(Tracery系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Better Boy
(Soga)
3.75
(【9】+【6】+【6】+【10】)
甥キタサンチーフ
(No. 7-d)
5番仔
(5連産目)

*

1990年の第10回ジャパンカップ(GI。東京芝2400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
推定
上り
馬体重
[増減]
調教師
1 10 ベタールースンアップ せん5 57 M.A.クラーク 2:23.2 11-9-9-7 34.8 462 D.ヘイズ 2
2 15 オード 牝4 55 D.ブフ 2:23.2 アタマ 5-7-7-7 34.8 432 E.ルルーシュ 9
3 5 カコイーシーズ 牡4 57 R.コクレーン 2:23.2 アタマ 2-4-4-4 35.1 520 G.ハーウッド 3
4 2 ホワイトストーン 牡3 55 柴田 政人 2:23.4 1 1/4 5-5-5-4 35.2 450
[0]
高松 邦男 5
5 8 アルワウーシュ 牡5 57 J.サントス 2:23.5 クビ 8-9-9-11 34.9 454 A.ペンナ 7
1990年の第10回ジャパンカップ(GI。東京芝2400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.0 – 11.5 – 12.3 – 11.6 – 11.8 – 11.9 – 11.9 – 11.8 – 12.0 – 12.0 – 11.5 – 11.9
ラップの
累計タイム
13.0 – 24.5 – 36.8 – 48.4 – 1:00.2 – 1:12.1 – 1:24.0 – 1:35.8 – 1:47.8 – 1:59.8 – 2:11.3 – 2:23.2
上り 4F 47.4 – 3F 35.4

1990年の第10回ジャパンカップ。このレースは、なんと言っても、最後の3頭の叩き合いです。先に抜け出して内で懸命に我慢しようとする大柄な牡馬カコイーシーズ(1986.3.7)、それを追う真ん中は黒い浅ブリンカーも鮮やかに中背中肉のせん馬Better Loosen Up、さらに外から豪快に脚を伸ばす小柄な牝馬Ode(オード。1986.5.15)。レイ・コクレーン騎手のヨーロピアンアクションによる右ムチ、マイケル・A・クラーク騎手の猛烈に猛烈を重ねた風車ムチ、そしてドミニク・ブフ騎手のやはりヨーロピアンスタイルの右ムチ。馬も人も壮絶なせめぎ合いのゴール前。決勝点、恐るべき勝負根性を見せ、「ぐぐぃ」とクビを伸ばしてわずかに先んじたのは、真ん中のBetter Loosen Upとクラーク騎手。これはシビレます。私、何度も見直しています(^^)

前年の第9回を制した新国馬Horlicks(ホーリックス。1983.10.7)が南半球の馬として初めてジャパンカップを制したと思ったら、第10回も豪州馬Better Loosen Upが続きました。

Horlicks(ホーリックス。1983.10.7)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.9)-
Horlicks(ホーリックス) 牝 芦毛 1983.10.7生~2011.8.24没 新国・Graham de Gruchy生産 馬主・Graham de Gruchy 新国・Dave and Paul O'Sullivan厩舎

2分22秒2の世界レコード、2分23秒2のジャパンカップ史上2位の好タイム(いずれも当時)。2年連続で勝利を収めた後、オセアニア勢としてジャパンカップを勝った馬は出ていませんが、第11回のShaftesbury Avenue(シャフツベリーアヴェニュー。1986.9.14)3着、第12回のNaturalism(ナチュラリズム。1988.10.19)2着と、平成の初頭はオセアニア勢の活躍が立て続けに見られたものです。ところが、最近はオセアニア馬の出走自体が見られません。

もういちど、オセアニアの強い馬の強い競馬を、ジャパンカップで見てみたいものです。ジャパンカップこそ、環太平洋の架け橋たるレースと思っていますので。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[Better Loosen Up(1985.8.29)の主な競走成績]

  1. ジャパンカップ(GI)、WSコックスプレート(豪GI)、VRCオーストラリアンC(豪GI)、ローソンS(豪GI)、LKSマッキノンS(豪GI)、カンターラS(豪GI)、ウインフィールドS(豪GI)、WATCレイルウエイS(豪GI)、VRCブレイミーS(豪GII)2回、ジョンFフィーハンS(豪GII)、ターンブルS(豪GII)
  2. ATCクイーンエリザベスS(豪GI)、VRCオーストラリアンC(豪GI)、カンタベリーギニーズ(豪GI)、RNアーウィンS(豪GIII)
  3. ATCヒルS(豪GII)

通算45戦17勝、2着9回、3着3回。

#2021年04月28日(水)初出、2025年08月15日(金)記事改め。

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